ゼータ長老マーリスの講演

 

――今晩、ここにいらっしゃる全員がご承知のように、私たちの役目は、『進化の階段』として知られる宇宙のサイクルの最初の4つのレベルで『エネルギーの世話人』として働くことであり、私たちは銀河同盟から、現時点で、地球人類が次のレベル、つまり第2レベルへ進む手助けをするよう、任命されています。この『進化の階段』は、物質的であると同時に精神的な進化の道筋で、すべての人間型種族はそれを通過しなければなりません。この階段を第1レベルから第10レベルまで進む間に、人は、『動物的人間』から『宇宙的人間』にまで次第に進化します。地球の人間種族は第1レベルで、一方、地球人が『天使』と考えている存在は第9レベルと第10レベルに属しています。

これらの10のレベルを通って進化していく間に、人の意識も深まります。実を言えば、これが人間型種族の進化のすべてなのです。それは、徐々により広く深くなっていく心の側面にアクセスする能力を開発し発展させることです。地球人や第1レベルの他の種族は、彼らの潜在意識の10分の1しか利用できないため、10分の9は無意識のままです。第10レベルの存在は、10分の10、言い換えれば意識全体を利用することができます。ですから、天使の領域は純粋な心なのです。私たちの種族ゼータは、階段の中ほどの第5レベルにいますから、私たちの意識は、その能力全体の半分が機能しています。

意識のより深く広い層に近づくこの段階的な能力は、DNAの鎖をより多く活性化させていくことでもたらされます。これは、進化のプロセスの本質的な部分なのです。地球の人類は、2条のDNA構造で機能していますが、第10レベルの存在は少なくとも12条で機能します。残りの私たちは、2つの間の中間のどこかにいるわけです。DNAのこの段階的な改善と、人間の進化のプロセスの構成要素である心と意識の拡大によって魂は拡大していき、最終的に宇宙意識、普遍意識、あるいは神の意識と呼べるものへと発展するのです。この3つの言葉は互いに完全に置き換えることができます。なぜなら、宇宙、つまり普遍なるものは、聖なるもの、ワンネス、または神だからです。

では、今お話した、宇宙意識、普遍意識、神の意識とは正確には何でしょうか? 普遍意識とは、魂が進化の過程で到達する地点であり、そこではすべての生命を完全にまた意識的に認識でき、それと波長を合わせ、共感することができます。この共感と認識には、すべての生命体が含まれていなければなりません。つまり、彼ら自身が存在する次元の現実の範囲外にある宇宙の、他の次元や他の現実の存在たちもその中に入るわけです。このように、このプロセスには、こうした限界を打ち破ることが含まれます。