銀河同盟議長の講話

 

――「なぜ私が友人たちに前へ出てくるよう頼んだかと言いますと、それによって彼らがまさしくどういう人たちなのか、そして彼らが何をしているかを、皆さん全員に知らせるためです。というのも、彼らに対して、あらゆる援助を与える必要があるからです。彼らが、銀河同盟の正式な許可と、実際は特別な要請によって引き受けているこの任務はやっかいなものです。ですから私たちの全面的な支持と応援が求められており、それが与えられなければなりません。彼らだけでその任務を行うことはできないのです。

あなたがたの大半は、きっと、彼らを妨害している『反逆グループ』に気付いておられることでしょう。このグループは、同盟の一員ではなく、ゼータが地球人類のこの3番目の、そして最後の移行と変容の段階を実行するのを阻止しようと必死になっています。実際、この勢力争いの状況は、このプロジェクトのほぼ第一日目から続いていました。そのとき、『反逆グループ』がまず、自分たちの目的のためにそのプロセスを妨害したのです。しかし、奇妙に思えるかもしれませんが、この『反対』は必要なものであり、地球の人たちが自由意志を与えられているのもそのためなのです。

私たちすべてが知っているように、『進化の階段』を上っていく進化では、選択がすべてです。つまり、なんらかの文明の中で、『善』と『悪』という2つの正反対の性質がどのような形で現れているかにかかわりなく、そのどちらかを選ぶということです。正しい選択をするか、間違った選択をするかということが、自由意志と論理的思考力の使い方を学ぶ意味なのです。実際、どの人間型種族も、『進化の階段』のさまざまなレベルを通って上昇するには、論理的思考力と自由意志の正しい使い方をマスターする必要があります。ここで私がお話している論理的思考力と自由意志というのは、動物界の純粋に本能的な衝動と対比的なものです。ここに人間と動物の違いがあり、それが『進化の階段』の第1レベルで直面する最大のテストです。というのは、これが魂の進化というもののまさに本質だからです。

進化の道筋では、正しい選択にせよ間違った選択にせよ、魂にそれを強要することは、彼らを助けることにはなりません。それは彼ら自身が自由に選択をすることが必要だからであり、物事全体を有効にするには選択肢が示されなければなりません。彼らは間違っていることではなく正しいことを選ぶ機会が提供される必要がありますし、その逆も同じです。選択も選択肢もないとすれば、進化は起こらないでしょう。魂はとらわれたままで、動物界の本能的な行動によって支配され続けることでしょう。その行動パターンは、論理的思考力ではなく、適者生存の法則によって支配されます。動物の単なる生存本能を超えたものが、この論理的思考の能力であり、それが動物と人間との本質的な違いです。同胞の皆さん、これが、反逆者たちが演じている重要な役割なのです。つまり、進化しつつある地球の人間にネガティブな選択肢を与えて、採用するか退けるかを選ばせるということです。

しかし、進化のプロセスでの彼らの役割が重要で本質的なものだとはいえ、彼らはゼータの仕事の実行をきわめて難しいものにしています。地球上で問題なのは、エネルギーバランスがまるで取れていないため、類は友を呼ぶで、そこで力をふるっている恐怖とエゴが、大量の反逆者たちを引き寄せていることです。それはちょうど、蜂蜜のつぼの回りに群がるハエのようなものです。思い出していただければおわかりでしょうが、彼ら自身もこの同じ恐怖とエゴに駆り立てられていますから、いやおうなく同じ傾向を持つ魂に引き付けられます。実際、彼らは人類の恐怖とエゴをエサにして生き延びているのですから、自分たちを強力にし、活力を保つために、そうした感情を極限までかき立てることが、彼らの最大の関心事の1つなのです。

ただ1つの解決策は、ゼータが地球人の援助という役割を続け、彼らの内部の恐怖を外面化して取り除くことです。コンタクト体験の管理された、それゆえに安全な環境の中でそれらを表面に出すことで、より効果的に処理することができますし、その結果、うまくいけば最終的に反逆者たちに打ち勝つことでしょう。これはぜひ実行すべきことです。なぜなら、私たちは、地球の人間種族がより大きな現実を共有し、いつの日か、銀河同盟を構成する文明の1つとして、私たちの中に正しい位置を占めることを何より願っているからです」