アセンション時局’04

 

04.07.08)当代メール考

 

初めての方にメールをいただく場合、一番感じがいいのは、送信者欄がフルネームで表示されていて、多少でも自己紹介がある方です(日本人の方でも、外国人の友人や海外の会社と交信する人などはローマ字のフルネームですが、それはかまいません)。

その対極は、「メールアドレス」か「ハンドルネーム」だけしか知らせず、いきなり要件を切り出してくる人。

後者の人は、インターネットの世界の「悪しき習慣」に汚染されているような感じがします。

手紙の内容から判断して、かなりまともな人でも、該当する方がいます。

 

今も昔も、手紙に本名を書かない人はいないのに、E-メールでは「異文化」が導入されて、多くの人が無神経にそれに嵌まり込んできたということでしょう。

自分のメールが相手側でどう表示されているかに無頓着な方が多いのは、Outlook Expressのようなメールソフトの設計にも問題があります。

本来なら、自分が作成して自分の目で見ているものと、同じ形のものが相手に届くように工夫するべきです。

Outlook Expressでは、作成しているメールの「送信者欄」には自分のメールアドレスが表示されているだけなので、それが相手側では(知人や業者が設定してくれた)ハンドルネームに「化けて」いることなど思いもよらない方が少なくないかもしれません。

ハンドルネームは、不特定多数と交信して、無責任な放言をやる場合など、自分の素性を明かしたくない場合に「有用」なのでしょうが、そういう交信に入り浸ると、(波動がどんどん低下して)自分が損するだけです。

いわゆる「掲示板」のほとんどが、これに該当するでしょう。

利便性を享受しているつもりが、実は、低級文化域に片足を入れることによって、自分自身を汚染しているのです。

あの小学生の不幸な事件を待つまでもなく、今や、インターネットやE-メールが、この世の狂乱を加速している面があることは、否定することができません。

あの事件は、当事者の罪というより、「社会の罪」なのです。

 

初めての方にメールする場合でも、その方が信用できる人(または組織・会社など)かどうかを予め見極めてからするようにすれば、本名を明かすことは何も問題ないはずです(そうでない相手には、メールを送ったりしなければいい)。

手紙の世界では、昔から、そうなっていたわけですね。

まあともかく、インターネットは魑魅魍魎の世界なので、メールに限らず、識別力を磨かないで立ち向かうと、思わぬワナに嵌まったりすることが少なくないので、お互いに注意しましょう。

 

なお、(メールの相手側で)「送信者欄」に表示される(自分の)名前を変更することは簡単にできますが、パソコンの設定を自分でやっていない場合は、手探りでは難しいかもしれません。

一応、下に手順を書いておきます。

(“Outlook Express 6”で、複数のメールアカウントを持っている場合を想定していますが、他のケースでも大差ないと思います)。

 

Outlook Expressで、[ツール]-[アカウント]とクリックする。

表示された[インターネット アカウント]のウィンドウで、[メール]の「タブ(ラベル)」をクリックする。

表示されたアカウント(群)の中から、修正しようとするアカウントをクリックする(色が変わる)。

[プロパティ]をクリックする。

表示されたウィンドウで、[全般]の「タブ」をクリックする。

[ユーザー情報]の個所で、[名前]の欄の表示(のみ)を変更(入力)して、[OK]をクリックする。

[インターネット アカウント]のウィンドウで、[閉じる]をクリックする。

 

表示の変更は以上で終わりですが、次に確認の仕方を記します。 

 

[メッセージの作成]をクリックする。

[送信者]欄に、変更対象としたアカウント(メールアドレス)が表示されていることを確認する。

表示されていなければ、その欄の右端にある「プルダウン メニュー(▼)」をクリックして、目的のアカウント(メールアドレス)を表示させる。

[宛先]欄に、自分のメールアドレスを入れる([送信者]欄と同じアドレスでもよい)。

[件名]欄に、「テスト」と入れる。

本文にも「テスト」と入れる(これは必須ではない)。

[送信]ボタンをクリックする。

Outlook Expressで、左側の[フォルダ]一覧から[送信トレイ]をクリックして、右側の上欄に送信メール(の一覧)を表示させる。

下欄(プレビュー)の「見出し(送信者、宛先、件名)」で、[送信者]の表示が変更されていることを確認する。

念のため、そのメールを、(自分充てに)送信してみてもいいでしょう。

 

04.05.21)『ファーレンハイト 9/11[ナイン・イレブン]FAHRENHEIT 9/11)』

最近の「カンヌ映画祭」で、アメリカ中が(また世界の心ある人々が)「期待感」を膨らませてきた主題の映画が、遂に上映されたことで、マイケル・ムーア監督が再び脚光を浴びることになりました。

ドキュメンタリー部門映画作品として「オスカー」を受賞した前作『ボウリング・フォー・コロンバイン』は、映画そのものの世界的な評価に加えて受賞記念演説の中での「ブッシュよ、恥を知れ!」が波紋を呼びました。

このページの「新春メッセージ」で私が予見している「アメリカの没落(つまり正常化)」は、マイケル・ムーア監督のような人物が、そして彼の映画や著作に喝采を送る多数のアメリカ人自身が、主導することは間違いありません。

 

「正常なアメリカ、正常な世界」とは何か? 

その卑近な例が、マイケル・ムーア監督の近著 『おい、ブッシュ、世界を返せ!(DUDE, WHERE’S MY COUNTRY?)』の中に(テロを無くすための提案として)あります。

●世界人口の5パーセント(つまりぼくたちアメリカ人)が全世界のエネルギー資源の25パーセントを使い、アメリカやヨーロッパや日本など上位16パーセントの富裕な国が世界で生産されるものの80パーセントを使う、ということをやめる。

●ぼくたちが本当に安全になるための確実な方法は、ほかのどの核保有国より多くの人間を大量破壊兵器で殺してきた国(つまりアメリカ)に、大量破壊兵器を廃棄させることです。

●「手をあげろ、武器をこっちへよこせ、ようし、それじゃ石油をいただくぜ」などという強盗まがいの行動をやめること。

---これらの提案に異論のある方は、手を挙げてください!

 

「ファーレンハイト9/11」は象徴的な表現で、もちろん「華氏911度(摂氏488度)」のことではありません。

この映画について、例えばワシントン・ポスト紙は、「ブッシュ大統領の地位を切り刻んで、千個もの風刺に満ちた破片にするもの」と評していますが、もとより「ブッシュ」だけが問題の本質ではなく、この地球におけるアメリカという存在そのものが変わる必要があるのです。

マイケル・ムーア監督が、その点を十分に認識していることは、前記の著作(典型的にはその中の上記の提案)や前著(『アホでマヌケなアメリカ白人(STUPID WHITE MEN)』を読めば明白です。

 

いま時代の流れは、人間と自然界との関係だけでなく、人と人との関係でも「統合」に向かっているので、この理念に反する行為は、「イラク侵略戦争」の経過が如実に示すように、ことごとく裏目に出てきます。

その結果、アメリカは既に、国際政治の舞台では、完全に「没落」したと言って過言ではないでしょう。

後は、国際経済の舞台で「没落(正常化)」する必要がありますが、その筋道も見えています。

日米関係に、中国が絡んで複雑に見えますが、現時点の見かけ上の「好況」は、煎じ詰めれば、アメリカの「ミニバブル」です。

信じられないかもしれませんが、日本でも、「バブル経済」の崩壊から現在までの過程で、1993年から1997年にかけては「好況」だったのです。

これは、国と地方を挙げての「財政のバラマキ政策」によって演出した「ミニバブル」で、その結果として、政府・地方自治体が負債の山を築いたわけです。

いまブッシュ政権は、(大統領選挙も睨んで)同じことを「10年遅れ」でやっていますが、この構図に持続可能性がないことは、専門家の指摘を待つまでもないでしょう。

 

ところで、『ファーレンハイト 9/11』は、本年7月4日配給開始の当初予定が怪しくなっています。

それは、この映画の制作に出資してアメリカでの配給権を持つミラマックス社(ウォルト・ディズニー社の子会社)に対して、親会社が配給差止めを命じたためです。

しかし、今頃になってこれが出てきた背景として、ウォルト・ディズニー社が、(前回大統領選挙の票の操作で悪名を馳せた)ジェブ・ブッシュ知事(ブッシュ大統領の弟)のフロリダ州に持っている、テーマパークやホテルなどについての優遇措置との関係が取り沙汰されています。
ニューヨークタイムズ紙は、これを、「ディズニーの臆病な決定」と批判しています。

現在、ミラマックス社の経営者が個人的に配給権を買い取るとか、第三者に譲渡するなどの、水面下の交渉が続いているようですが、マイケル・ムーア監督は、「大統領選挙の前には間違いなく見られるだろう」と言っています。

なお、『ボウリング・フォー・コロンバイン』は既にDVD版やVHS版が出ているので、レンタルででもご覧になることをお勧めします。
日本での上映の際、終了後しばらくは、観客が誰ひとり席を立たなかったのが印象的でした。

 

04.05.13)「キヌア」栽培の勧め

南米アンデス原産の「キヌア(キノア:Quinoa)」の、食糧穀物としての高いポテンシャルについて最近知りました。

 

すでに先駆的な現象は十分に出ていますが、農業でも畜産業でも、いま主流となっているような「愛なき食糧生産」は、地球の波動上昇につれて、じわじわと破綻に追い込まれていくでしょう。

人と人との関係だけでなく、人間と自然界の生き物との関係でも、すべてが繋がっており結局は1つのものに帰するという、「統合」の理念に沿わないものは、そこここで行き詰まっていくでしょう。

少し注意してこの世界の現実を見れば、その事例を列挙するのは極めてたやすいことだと分かります。

農業や畜産業で言えば、遺伝子組替によって雑草以上に除草剤耐性のある穀物などを創り強力な除草剤を散布して耕作する行為、草食動物である牛に肉質改善のため肉骨粉など動物性飼料を与える行為、鳥インフルエンザ対策として補助金を出して鶏舎の密閉化を推進しようとする行為(開放的な鶏舎のニワトリの方が圧倒的に免疫力が高いことが統計的に明白なのに)などなど---これらのほとんどは、自然の摂理を無視した人間の視点だけで、除草剤、抗生剤、成長ホルモン、異質飼料などを多用して、生産性や付加価値を上げようとしているのですが、既に行き詰まりが表面化しつつあります。

いま大切なことは、「相手の立場」にたって「愛と感謝」に満ちた生産を行うことです。

しかし、この方向への転換は遅々として進んでいないようにみえます。

 

そこで、食糧の供給が、遠からず人類社会の大きい問題として浮上してくることが予見できます(今みられる一部の外食産業の苦境は、単に先駆的な現象に過ぎません)。

したがって、たとえ部分的であっても、各人が「愛ある」食糧生産に取り組むことは、もはや緊急の課題で、それは個人的な利害を超えた社会貢献になるでしょう。

自分で生産して消費する分は、社会全体の余裕の創出に寄与するからです(第2次世界大戦後のある期間、誰もが身にしみて感じたことです)。

 

キヌアは、食品として極めて高い栄養バランスを持っているだけでなく、冷涼な気候の荒れ地や傾斜地でも育つようなので、日本に多い「中山間地」での耕作に適していると思います。

個人が「一坪農家」をスタートさせるのに、ふさわしい作物のようにみえます。

しかし、その栽培についての情報は多くありません。

先日、知人に頼まれてインターネットを調べてみましたが、日本語サイトの情報のほとんどは、栄養や調理法に関するもの、または穀粒の販売に関するものでした。

とりあえず栽培は、それぞれの土地の特性に応じて試行錯誤になるでしょうが、1年の経験を積めば、翌年からは軌道に乗せることができるでしょう。

この項の最後に、私の播種事例を紹介します。

その前に、(観賞用として耕作の歴史を持つ)チェコのサイトから紹介しましょう。原文は次にあります。

http://www.vurv.cz/altercrop/quinoa.html

 


キヌア(QuinoaChenopodium quinoa Willd

 

歴史

キヌアには、作物としてよく知られた歴史がある。それは、ペルーとボリビアにまたがる高地平原で、古代インカ人の主食としてトウモロコシや豆類と一緒に、多年にわたり耕作されてきた。キヌアは、インカ語で「穀物の母」を意味する。キヌアの栽培は、「アルティプラノ(南米アンデス山中の高原)」のチチカカ湖周辺で始まったと考えられる。インカ人の農業は高度に進化していたが、スペインの征服者たちは、その伝統を背後に押し込め、その巧妙な耕作システムを事実上破壊してしまった。その結果、小麦や大麦など新しいヨーロッパの多収性穀物が、キヌアに取って代わることになった。キヌアについてチェコ共和国では、植物園などで観賞用に耕作されてきた、ほぼ150年の歴史がある。キヌアの高い栄養価値が、20世紀の初め頃から知られるようになり、第1次大戦中には、チェコを含むヨーロッパ中で大変なブームになった。けれども、栽培経験が欠如していたので、短期間で忘れられてしまった。

 

現状

1970年代の終わり頃から、ヘルシーで栄養のある食品への需要が高まったおかげで、キヌアが脚光を浴びることになった。特記すべき試みが、イギリス、オランダ、ドイツ、デンマークそしてフィンランドなどで始まった。その過程で、西ヨーロッパの至るところで、様々な条件下でのキヌアの色々な利用法が蓄積されてきた。

 

生物学的特徴

キヌアは品種改良で確立された植物種ではないので、変異性がかなり高い。1年生の双子葉植物で、0.5〜3.0m(平均1.0から1.5m)に生長する。キヌアの基本色は緑、紫または赤で、その色調は成熟につれて多様に変化する。キヌアは、アンデスの高地で様々な条件下で栽培されており、海抜ゼロ〜4000mの範囲で、十分に育てることができる。ヨーロッパの条件で最も適当な遺伝子型は、チリ(海抜ゼロ〜500m)に由来するものである。これらは短期育成型(90〜100日)のキヌアで、枝状に分岐しない性質があり、長くてコンパクトな花序を持ち、サポニン含有の少ない白または黄色の大きい種子をつける。白や黄色の種子は、食品産業の要求に合っている。

(注)サポニンは、植物に含まれる糖質化合物の1種で、漢方薬などの有用成分ですが、赤血球膜を破壊する溶血作用があるので、大量の摂取が問題になることがあります。

特質

キヌアは栄養価値が高く、牛乳とほとんど同等のタンパク質を持っている。またキヌアの種子はおいしい食品で、子供や様々な形のダイエットを心掛ける人たちに適しており、またグルテンを含まないグルテン・フリーの食品でもある。

(注)グルテンは、穀類に含まれるタンパク質の複合体で、麩(ふ)やグルタミン酸ナトリウムの原料になるものですが、その成分であるグリアジンに強いアレルギー症状を示す人がいます(小麦アレルギーなど)。

穀粒の性質と利用法

キヌアの種子はたいへん栄養価が高いが、各栄養素の含有量につては様々な特徴がある。他の穀物に比べて、タンパク質の含有量が高い(約14.6%)。またタンパク質の成分バランスが良く、ほとんど理想的で、質的にカゼイン(牛乳のタンパク質)に匹敵する。アミノ酸の構成も好ましいもので、幼児の栄養として重要なリシン、メチオニン、トレオニン、アルギニンおよびヒスチジンの含有量が高い。デンプン成分は約60%を占め、微粒になっており、食品工業ではクリームの代用原料として有効に利用できる。キヌアのデンプンは、他の穀物に比べて粘性が良い。アミロース(デンプンの水溶性ゾル状成分)の含有が少ないことは、デンプンが微粒であることと併せて、キヌア粉として利用する上で重要な要素である。一般の粉にキヌアを10%混ぜると弾力が増し、栄養価も高くなる。キヌア粉の含有比をもっと高くすると、ペースト(練り粉)の嵩(かさ)と空隙が減って、コシが強くなる。キヌアの脂質は、乾燥品で約8%である。その油は、天然の抗酸化成分のおかげで、たいへん安定している。油全体として、54%がリノレン酸で、20%がオレイン酸である。キヌアは他の穀類に比べて、サイアミン(ビタミンB1)、葉酸(ビタミンB複合体の1つ)およびビタミンCの含有が高く、逆にナイアシン(ビタミンB3)の含有は低い。また、他の穀物より、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、ナトリウムおよび銅の含有が高い。また種子は、サポニン、フィチン酸、タンニンそして「プロアテーゼ(タンパク質分解酵素)反応阻害物質」などの「非栄養機能物質(栄養阻害因子)」を含んでいる。これらすべての成分の中で、苦味の元になるサポニンが最も望ましくないものである。したがってキヌアは、苦い種、中性種そして甘い種の3品種に分別されている。甘い種は、概して白色で種子が大きい。

(注1)リノレン酸(α-リノレン酸系脂肪酸)は、コレステロールの産出を抑え、脳卒中や心筋梗塞、大腸ガン、乳ガンなどを抑制する働きがありますが、一般の植物油でリノレン酸を50%以上含むのは、(キヌア油のほかには)シソ油だけで、他の油はせいぜい10%程度しか含んでいません(なお、ほとんどの魚類の油にはリノレン酸が30%程度含まれていますが、牛・豚・鶏などの油での含有量は、ほぼゼロです)。

(注2)フィチン酸は、からだの免疫力を高め抗ガン作用がある有用な物質ですが、鉄、カルシウム、亜鉛などと結合して、それらの体内への吸収を阻害する性質もあります。玄米の外皮(ヌカになる部分)などには多量に含まれているので、玄米食の場合は、他の食品でカルシウムなどのミネラルを補う必要があるとされています。一方、「発芽玄米」は、発芽の際にフィターゼという酵素が働いてミネラルとの結合がはずれ、ミネラルとフィチン酸の体内での吸収率が飛躍的に高まるとされています。

(食品として)

南米では、キヌアは習慣的に米の代用品として使われてきた。調理したあと乾燥させたキヌアは、数週間も日持ちがする。更に、様々なスープ、茶色の砂糖を加えたパンケーキ(「パネーラ」)、あるいは消化を良くする「チチャ・デ・キヌア」と呼ばれアルコール飲料としても用いられる。チリでは、炒った種子を粉にして、これに砂糖、お湯またはミルクまたはフルーツポンチを加えたものは、老若男女を問わず好まれる。キヌアの全粒粉は、「キスピーナ」と呼ばれるパンの基本材料になる。また他の粉と混ぜたものからは、様々なパン、ビスケットまたはパスタなどが作られる。キヌアは、アマランサスと同様に、ダイエット食や子供の栄養食としても使われる。茎や葉も調理に適しており、サラダや副菜またはスープなど、ホウレンソウと同じように使われる。

 

(飼料として)

キヌアは飼料として、またいわゆる緑肥(レンゲソウのように、青刈りした植物をそのまま土にすき込んで、肥料とするもの)として高い可能性を持つ。

 

(その他)

市場では、キヌア抽出物を含有した広範な化粧品(シャンプー、せっけん、ボディ・ミルクなど)が売られている。

 

土壌、気候および気温への要求

キヌアの栽培に最も適した土壌は、砂土ないし砂質の壌土(ローム)である。強度の粘土質は望ましくない。やせ地でも十分に育てることができる。キヌアは耐寒性の強い植物だが、開花期の霜には被害を受けて、収量が落ちることがある。

 

栽培と施肥

在来型の栽培方法では、次のような施肥を必要とする:1ヘクタール当たり、窒素120kg、リン酸50kg、カリ50kg。

 

作物管理

(播種)

キヌアは、土壌温度が5〜7℃に達する、4月末から播種することができる。播種が早すぎると発芽が進まず、雑草との競合に敗れることがある。1平方メートル当たり100〜500株の範囲が最も適当で、収量に大きく影響することはない。条間の取り方は、様々な要素によって違ってくる。普通は50cm、25cm、または12.5cmで、1〜3cmの深さに蒔くのが望ましい。

(注)播種の時期等については、次の情報もあります。
《キノアの品種は,起源地によりAltiplano,Salar,Sea-level,Valleyの4つに分類される.これらを3〜9月の間に播種したところ,播種期によって収量が異なった.すなわち,Sea-levelタイプは3月に,Altiplano,Salar,Valleyタイプは7月に播種することで多収となった.さらに全てのタイプ,全ての播種期を通じて,最も収量が多くなったのはSea-levelタイプの3月播種であった.また,Sea-levelタイプの中では,NL-6が最も多収となった.単位面積当りの収量は,栽植密度により異なり,平方メートル当り10個体より,200個体の方が多く,10a当りで400kgを越えることも可能である.高土壌水分による生育阻害はアマランサスより大きく,出芽率や粒数が著しく低下した.したがって,水はけの悪い水田転換畑などでの栽培には向かないと考えられる.(
氏家和広氏、日本大学大学院生物資源生産科学専攻 当時)

(成長期の取扱い)

条間を大きく取ると、枝を広げ易いので成長が早く、種子の実りも良い。したがって、条間の耕起が必要である。一般に、雑草は機械的に除去する必要がある(キヌア作物の中に生える双子葉植物に対する効果的な除草剤は知られていない)。

 

収穫

普通のコンバイン収穫機によって、完熟時に乾燥状態で収穫するのが望ましく、そうでないと収穫物のロスが出やすい。

 

収穫後の処理と貯蔵

適当な湿り気を含んだキヌアの種子は、不純物や破片を分離して上で、乾燥した涼しい場所に貯蔵する必要がある。

 


【参考】キヌア(Quinoa)栽培の記録

 

 

04.01.01)新春メッセージ

新年おめでとうございます。

これから地球は、「アメリカの没落」で象徴される正常化への道を歩みます。

この過程はすでに始まっていますが、誰にもわかるように、もっと明白な形で現れてくるでしょう。

これを主導するのはアメリカ人自身です。

祖国が「地球加害」の先兵に仕立て上げられていることに、意識的または無意識的に気付いて、それに抵抗するアメリカ人がますます増えてくるでしょう。

すべて「アメリカ的なもの」への対極にこそ、地球の調和と個人の安寧の鍵があるという新鮮な発見は、後戻りすることなく伝播していくでしょう。

このトレンドは、「唯一の軍事大国」の、どんな口実であれ武力行使に対する、大きな抑止力になります。

同時に、海外からの資金流入に依存して、自ら生み出す価値以上の消費を多年にわたって続けてきた、アメリカ経済を本来の姿へ導きます。

アメリカの威信の根幹をなす経済規模が、実際には、「旺盛に消費する国民性」と「国際金融のトリック」に依存しているに過ぎないという持続不能の構図に、世界の人々も気付き始めます。

アメリカは、没落することによって正常な国になっていくのです。

これに付随して世界の主要国は、それぞれの「アメリカ依存度」や「アメリカ模倣度」に応じて、相応の「報酬」を受けながら正常化していきます。

一方、この流れを阻止しようとする一部の政府やそれに同調するマスメディアなどの無益な行動が摩擦を生み、多少の社会的混乱は避けることができないでしょう。

しかしその「渦」に、あなたが焦点を当てないかぎり、それに振り回されることはありません。

何よりも、マスメディアから距離を置くことをお勧めします。

 

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