HOME/アセンション

 

光へ向かう地球と人類

―『パス・オブ・エンパワーメント』解説2009年増補版)―

小松英星


はじめに

 

地球の教科書では、少なくとも私たちと直接の関わりを持つ宇宙存在は実在しないことになっています。

多年にわたって、宇宙の真実から遠く離れた、この「公式見解」に沿って、地球の全ての学問や情報の体系が構築され、これまで決定的な破綻をみることもなく維持されてきたのは、それこそ「宇宙の一大奇跡」と言ってもいいでしょう。

けれども、『パス・オブ・エンパワーメント(以下『パス』と略す)』(邦訳『アセンションの時代』)にあるように、「たくさんの宇宙存在たちが、あなた方の想像を超える何千年にもわたって、人類と関係を持ち、地球上で活動してきている」のが実情です。

これまでも、そうした宇宙存在たちから、「鎖国状態」を解除しようとせず「宇宙の孤児」になっている地球という星の住民たちに、宇宙や私たち自身の歴史の真実を伝える試みがなされ、それらは、必ずしも主流でない出版物やウェブサイトなどで読むことができました。

『パス』は、近年増えてきたそうした情報伝達の決定版で、シリウスと並んで地球人類と縁が深い、プレアデスを根拠とする高度に進化した存在たちから伝えられたメッセージを、著者(受信者)バーバラ・マーシニアックが著わしたものです。

このメッセージの意図については、次の言葉で簡潔に述べられています。

 

私たちの意図は、あなた方とは別の観点から、あなた方の世界の出来事を説明することです――厚情をもって、あなた方に真実をもたらすために。そして、これらの真実のいくつかは、耐え難い真実かもしれませんが、十分に考慮に値するものです。

 

ここにいう「あなた方の世界の出来事」とは、地球や太陽系そして関連する宇宙を舞台にして、現に進行している「空前の出来事(アセンション)」のことです。

『パス』の全体は、中味を読めばすぐに分かりますが、「アセンション」についての正しい情報を人類に伝達し、それへの準備を誘うために捧げられています。

けれども、本文のどこにも、「アセンション」という言葉は出てきません。そのことによって『パス』は、「アセンション」という難解な概念を、うまく伝えることに成功しているように見えます。

 

アセンション

 

アセンションについて、『パス・オブ・エンパワーメント』の「序文」では、次のように説明されています。

 

いま私たちは、ある特定の場所と時間に、とても真剣に意識を集中させています。それは1987年から2012年までの、ほかならぬあなた方の地球です。どうやらこの時期の、この場所において、誇るべき偉業が達成される可能性がありそうなのです。

そこでは、この短期間の間に、尊くおごそかな生命の神秘のいくつかが明らかにされ、現実のものとなりそうなのです。

私たちは、その偉大な出来事を見守り、それに参加するために、ここ地球にやって来ました。

 

地球は現在、混沌とした意識の変容を体験しています。これはあなた方の記録された歴史上にはない出来事であり、前例のない体験です。

 

銀河系の端っこにある私たちの地球と地球人類が、宇宙の注視を呼ぶような「誇るべき偉業が達成される」役割を担っているというのは、理解しにくいかもしれません。

しかし、私たちが歩んできた歴史と現在の状況は、まさに最適の資格要件を備えていると認められたということでしょう。

そのことが、次のように表現されています。

 

宇宙ではもっと壮大な計画が展開されつつあり、その種子は、地球の全ての人によって播かれました。

 

この大転換の究極の目的は、新しくひときわ強い悟りの波動レベルを達成する道を切り拓いて、全宇宙で利用できるようにすることです。

 

宇宙での「もっと壮大な計画」とは、これまで地上でも天空(宇宙)でも絶えることのなかった戦乱の時代に終止符を打って(「天にあるごとく地にあり、地にあるごとく天にある」)、物質宇宙の恒久平和を実現することです。

その種子として選ばれたのが、銀河の端っこを周回する太陽系であり、その中で唯一の「水の惑星」である地球、そして地球人類ということでしょう。

そして、私たちが苦難の歴史を歩んできて、現状でも混乱の渦中にあるからこそ、この状態から急速に目覚めて意識を転換させることができれば、「新しくひときわ強い悟りの波動レベルを達成」することになるのでしょう。

実際のところ、いま地球にいる全ての人は、この大転換に貢献するために、この時期の地球へやって来た(自分自身を誕生させた、つまり転生した)のです。

したがって、地球人自身が種子そのものです。種子として身を挺して、この大転換の渦中に入り込み、その成果を「全宇宙で利用できるようにする」ことを意図してやって来たわけです(後出の「今生の目的と出生の秘密」の項参照)。

それが、この宇宙の大転換の種子が「地球の全ての人によって播かれ」たという意味です。

私たちは、自分たちで考えている以上に、貴重で、力を持つ存在です。

 

 

そもそも、「アセンション」という出来事は、宇宙の進化した存在たちにはよく知られた貴重なイベントで、遂に私たちの母なる地球や地球人類にも「順番が回ってきた」ともいえます。

 

非常にまれに、時空のある場所で、宇宙のエネルギーの巨大な加速が起こることがあります。星々、惑星たち、そして無数の宇宙のプレイヤーたちを含む、様々な形態の知性を持つ存在たちの共同合意によって、その加速は計画されます。

それは、エネルギーの巨大な波動的変化を統合することによって、はるかに大きい現実体験へ、種々の参画者たちの目を開くように設計されています。こうした覚醒の時代へのゲートウェイ(関門)が、あなた方の世界では1987年に開かれ、25年間の前例のない変化と幾何級数的な変容を開始しました。

 

私たちは、年代記の中のこの特別の期間を、しばしば「ナノセカンド10億分の1秒)」と言って引き合いに出します。というのは、ある眺望と観点からは、この25年間は、「まばたき」より速く通り過ぎるからです。

 

この25年の全期間は、何十億もの人を引きつけるでしょう。――並はずれたエネルギーの加速が起こるので、誰でも、できれば地球にいたいと思うでしょう。それはまるで、わずか25年間に千年生きるような、または何百もの人生をひとまとめに生きるようなものだから。

 

これだけ貴重な機会だから、現に地球で生活している大人たちだけでなく、日々に誕生している子供たちも、「引きつけ」られて、やって来ているわけです。

いま地球で肉体を持っている私たちの全員が、実際に、そのようなメリットに引きつけられて、自分の意志で、「アセンションの時代」の地球へやって来たのです。

とりわけ近年生まれてきた子供たちの多くは、様々な宇宙領域の、既に充分に進化した魂たちが、この前例のない変化を体験した上で、新時代の地球の担い手になるべくやって来たのです。

今では誰でも身近に、こうした「新種の」子供たちを見つけることができるでしょう(いわゆる「インディゴ・チルドレン」や「クリスタル・チルドレン」)。

 

「エネルギーの加速」とは、地球の波動(周波数レベル)が持続的に上昇することです。それも幾何級数的な上昇なので、「加速」があるわけです。これを上昇させる源泉は、「この時代」に、天の河銀河の中心から(太陽を中継して)送られてくる特別のエネルギーです。エネルギーと波動との比例的な関係は、地球の科学でもよく知られています(アインシュタイン・プランクの式: E=h・ν, E=エネルギー  h=プランクの定数 ν[ニュー]=周波数)。

 

地球の波動上昇の効果で最も分かりやすいのは、地球の体温の上昇(つまり温暖化)です。もう一つは、時間の加速です。

いわゆる「地球温暖化」は、現時点での一般の理解とは違って、防止できるものではないし、防止するべき対象になるものでもありません。地球のような「水の惑星」の本来の姿は、温暖で安定的な惑星全体の均一気候環境です。それは、上空を覆う2重のアイスシールドによる「完璧な温室効果」によって、かつての地球では実際に実現していたものです。母なる地球の意思は、アセンションの一環として、それを再現しようとしています。地球の科学者たちが、温暖化のピッチの速さを、「温室効果ガス」によって解明できないのはそのためです。地球温暖化に「温室効果ガス」の影響があることは事実ですが、圧倒的に大きい要因は「地球の波動上昇」です。とりあえず人類は、「温暖化防止」と「省エネと地球汚染防止」を別のテーマと考えて、前者を「取組むべき課題」から外すべきです。

いっぽう時間は、地球の波動レベル(固有周波数)にリンクします。それによって時間の刻みが小さくなるので、従来のペースで物事を行うには足りなくなります。感覚的に物事をとらえる人なら誰でも、時間の加速を感じているはずです。よく、「時間が飛ぶように過ぎていく」という風に表現されます。

ここで出てくる大きい課題は、人類が、地球の波動上昇に合わせて、みずからの波動を上昇させることです。そうでないと、ひたすら上昇を続ける地球に(つまり今回のアセンションに)取り残されることになります。一方、自然(地球)と事実上同期して生きている自然界の生き物は、これについては何の問題もありませんが。

 

全てのものが加速し続けているので、やがて途方もなく大きい変化が起こるでしょう。そして、現実についてのあなた方の思い込みは、「まばたき」の間にひっくり返るでしょう。

 

この変化は、加速度を持っている、つまり幾何級数的な変化なので、「やがて途方もなく大きい変化が起こる」ことが避けられないわけです。

現に、全ての人がこの加速の渦中に身を浸しているので、当局やメディアが「何も特別のことは起こっていない」というスタンスを採ったとしても、意識では、現実についての既成観念が融解しつつあるのをキャッチしているはずです。

その延長として、私たちの思い込みが「まばたきの間にひっくり返る」日が来るというわけです。

 

また「アセンション」には、たいへん顕著な物理的側面もあります。それについて、次のように説明されています。

 

あなた方の太陽系の全体が宇宙の新しい領域を旅するにつれ、太陽は、到来する意識のコードを翻訳して、力強く適切な表現で太陽系全体に広めるのです。

 

あなた方の太陽系が宇宙の深みを移動するとき、宇宙放射の高エネルギー領域を横切ります。そこは、見たところ無限の、意識の青写真の織物で満たされています。これが、焼け付くようなエネルギーの巨大なシャワーとなって地球を打ち続け、あらゆるものの細胞や原子に浸透する、膨大な量の強烈な原子の粒子をもたらします。そして、それは必須の生命エネルギーに満ちた、宇宙的電気を供給するのです。

 

ここにいう「宇宙放射の高エネルギー領域」は、既に太陽系がその外周に入っているが、中核に達するのは2012年頃とされている領域です。

私たちが、既に影響を受けているその領域は「意識の青写真の織物で満たされて」いるので、私たちの意識そのものが、大きな変化にさらされています。

その変化は、地球の新時代を迎えるための、ポジティブな変化といえるでしょう。

一方、この領域のことを「フォトン・ベルト」と呼ぶこともあります。しかし、「フォトン・ベルト」という言葉や概念については、必ずしも正確でないセンセーショナルなとらえ方が一般に流布されているようなので、これについての全ての先入観をいったん捨てて、ここに説明されているように理解することをお勧めします。

 

エネルギーが加速する、この25年は、集合全体として知覚の限界を取り除いて知覚力を拡大する、意識の巨大な変容が生じます。それによって人類は、その多くがまだ認識していない囚われの身から解放されるのです。

太陽系が宇宙の新しい領域に遭遇しているために、あなた方は加速されたエネルギーを受けています。それは文字通り、あなた方のパラダイムを吹き飛ばして大きく開き、生命を維持し大切にすることについての多様な選択肢を選ぶ能力に、大きな飛躍をもたらす引き金になっています。

 

私たちが必ずしも明確に認識していない、「アセンション」にまつわる重大な事実は、「地球人という肉体の需給バランス」です。

私たちは、幸運にも、志願がかなって地球人の肉体を持つことができたわけですが、宇宙には、地球人の肉体を持って、今回の「アセンション」を文字通り身をもって体験したいという魂たちが、無数にいるとのことです。

つまり、人間の肉体という「枠」に限界があるので、希望があっても地球人の肉体という形では地球に来ることができず、残念な思いをしている存在が宇宙には無数にいるはずです。

私たちの多くは、誕生前の志(こころざし)や約束を忘れているようですが、たとえそれを忘れていても、幸運にも、この「空前の出来事(アセンション)」を、既に実体験しつつあります。

 

地球で生を持っていることがこれほど幸運な時は他になく、年代記に、名高き「転生物語」として記録されるでしょう。未来のいつの日にか、あなたは、エネルギーが大きく高まった時期に地球に住んだ体験についての、偉大な物語を語ることがあるでしょう。それは、壮大かつ極めて重要で、年代記の中で不朽の価値を持つ、多次元の神秘が明らかになる25年の期間のことです。

 

こうした情報伝達が、人類にとって致命的に重要な理由は、今回の「アセンション」が既に道半ばを過ぎて、その決定的瞬間までの残りわずかの年数のうちに、できるだけの準備をしなければならないからです。

各人が自由意志を持つこの宇宙では、誰もが瞬間ごとに、どのような選択でもすることができます。そして、人々の選択の集合的な効果として、私たちの現実が(したがって未来が)定まっていきます。

その場合、たとえ情報が意図的に歪められて、真実から遠く離れたものであっても、人々は、それに基づいて選択し、それなりの現実を創っていくでしょう。当然ながら、その姿は、多くの人にとって好ましいものにはならないでしょう。

まさにこれが、人類が多年にわたって心ならずも創ってきた地球の歴史です。つまり、一部の者の巧妙で徹底的な情報操作によって、私たちは真実から遠ざけられてきたのです。

今回の「アセンション」が、いまだに地球社会の共通認識となっていない最大の理由も、ここにあります。

 

徹底した情報操作(1)―歴史の真実

 

過去6千年を通じて、歴史は完全に書き換えられています。過去の出来事は改変され、編集され、均質化され、抹消すらされているのです。時には、選ばれた一部の者にしか知られていない真実を保存するために、ある種の文書の文言に暗号として組み込まれたこともあります。

けれども、ほとんどの場合、歴史の物語は権威者によって、ウソ偽りの尾ひれを付けたものが教えられ、真実は、例え話や隠喩としてほのめかされただけです。

 

現代人は、あなた方の惑星でこれまで見られた中での、最も洗練された人種では決してなく、人類は太陽系での最初の知的生命体でもありません。地球上や宇宙で見られる不可解な人工物は、今日の科学が認識しているよりはるかに早い時代に、高度な知識を持つ古い文明があったことを示しています。

現代人は進化の階段の先頭にいるわけではないという、たいへん興味深い証拠は豊富にあります。しかし、何千年にもわたって、多種多様な知的生命体たちが、あなた方と共に地球を分かち合ってきたという秘密には、ごく一部の人々だけが内々に関与してきたのです。

 

現実というものについてのいわゆる公式バージョンが、いまや疑問視されていることは事実であるとしても、まだ多くの人は、21世紀の初頭で人類が、前例のない科学技術的成果の先端にいるという、幻想の中に住んでいます。つまり、人類文明が、かつて興ったどの文明をもはるかにしのぐ、発展と洗練の頂点に達した時と場所であると。

実際には、これまで教えられ記録された歴史は、巨大な虚構なのです。

 

歴史の改変が行われたのは、「鎖国状態」が、支配を継続するのに最も都合がいいからです。世界の歴史に大小たくさん事例があるように、「外部」への門戸が開かれると、短時日のうちに支配構造が崩壊するのです。

したがって、「外部」そのものが実在しない、つまり宇宙の近傍には地球以外に高等生物が住める星は存在しない、当然ながら地球外からの訪問者はありえない、ということにする必要があったわけです。

これを補強するものとして、いわゆる「文明の直線仮定」が採用されました。つまり、人類の文明は、原始時代から現代の高度文明へと、直線的に発展して来たとする「公式バージョン」です。

支配構造を維持しようとする者にとって都合が良かったのは、「当事者の要請がないかぎり介入できない」という宇宙のルールです。

 

徹底した情報操作(2)―古代の進化した文明の存在

 

地球上にいた過去の知的生命については、公式に認知されたものがないといっても、多くの考古学的発見によって、太古に進んだ文明がいくつも存在したということが示されています。それらは、破壊されて地表から消え去り、かつて繁栄した文明の、わずかな破片だけを残したのです。

神話や伝説は、象徴的な表現で、それらに関連するもっと大きな真実を伝えるために使われたのです。

 

地質学上の記録では、何千年も前に、核爆発がいくつかの文明を破壊したという十分な証拠があります。東洋の宗教書では、地球に大破壊をもたらした、天空における長期間にわたる多くの戦いについて触れています。何百万年、何十億年にさえさかのぼる手付かずの岩層からは、精巧な人工物や異常な頭蓋骨が、この何世紀にもわたって発掘されています。歴史は、事実をごまかされ、操作され、抹消されたのです。

 

ここに書かれていることを読むと、このメッセージを伝えた存在たちは、地球の古代史に精通しているだけでなく、近代の地球人の研究者たちが発見した歴史上の事実が、表面化しないように握りつぶされた状況もよく観察していることが分かります。

 

「かつて繁栄した文明の、わずかな破片」の典型は、シュメールの粘土板の記録でしょう。それには、太陽系の正確な配列や遺伝子実験のことも書かれていますが、当然ながら「正統科学」からは、いっさい無視されています。 

そして、その文明を持ち込んだ存在たちは、イナンナ(イシュタル)やマルドゥクのように、神話上の「神」に祭り上げられたのです。

「核爆発がいくつかの文明を破壊したという十分な証拠」とは、世界の各地に見られる、火山の噴火や山火事では説明できない、岩石が高熱でガラス化した地層や掘り出された人骨に含まれる高レベルの放射能のことでしょう。

「地球に大破壊をもたらした、たくさんの長期間にわたる天空の戦い」のことは、古代インドの「マハーバーラタ」に描かれており、シュメールの粘土板の記録にもありますが、それらは、(現代の私たちを含めて)実際に「核(戦争)」を体験した者しか描くことができない内容を含んでいます。

 

「精巧な人工物や異常な頭蓋骨が、何百万年、何十億年にさえさかのぼる自然のままの岩層から、この何百年にわたって発掘されて」いる実例として、南アフリカの鉱区で、何百個も発見された球体があります。この中で、赤道面に3本のラインがあるものは極めて硬くて、鋼鉄でも傷をつけることができないといいます。また別の球体は、クラークスドルプ市博物館のガラスケースの中で、反時計方向に一年に1〜2回自転すると館長が報告しています。

発見された地層は、2830億年前の先カンブリア時代のもので、地球の科学の教えでは、(46億年前に誕生した地球で)ようやく最初の原始生命(シアノバクテリア)が発生し始めた頃とされています。おそらくこれらは、その当時、地球を植民地として利用していたか、あるいは金などの資源採集のためにやって来た、宇宙存在たちが持ち込んだものでしょう。

 

こうしたものについての、「正規の」科学者のスタンスは、徹頭徹尾それらの事実を無視することです。正面から反論しようとすると墓穴を掘る恐れがあるし、積極的に認めると、少なくとも学界からは「消される」ことになるからです。

 

徹底した情報操作(3)―宇宙の進化した存在と人類との関わり

 

たくさんの宇宙存在たちが、あなた方の想像を超える何千年にもわたって、人類と関係を持ち、地球上で活動してきているのです。

この何百年の間にも、とても普通ではない物体が天空に観察されており、その大きさや形そして性能は、知られている科学の法則では説明できないものです。

いま起っている加速の結果として、UFOの活動は、かつてないほどエスカレートしており、政府や軍部が、天空で起っていることを無視したりし隠したりするゲームを続けることは不可能になっています。

 

地球の至る所で、人々は、天空において異常なエネルギーや活動が相当に増えていることに気付いています。あなた方の世界は、あなた方には見えない共存する現実と、常に時間と空間を共有してきました。時として次元間や地球圏外の、また超次元からの他の現実の訪問者たちが、あなた方の現実と相互に作用したり、仲立ちをしたりすることがあります。好意的な存在たちは、あなた方の世界を継続的に鋭く観察しています。しかし一方では、あなた方のためを思っていない一群のエネルギーからの、非常に顕著で強い影響もあります。「天にある如く地にもあり」という古い格言は、あなた方が理解できる以上に、現在の状況と出来事の要点を述べた真理です。

 

米軍の当局者が、しぼんだ観測用の気球を携えて宇宙服まがいの出で立ちで記者会見し、「君たちはこれを見誤ったのだ」と言って、いわゆる「UFO騒ぎ」に決着をつけようとしたのは、せいぜい十年そこそこ前のことです。
 NASAは、1972年のアポロ17号を最後に、月への有人飛行を長期間にわたって「断念」して、スペースシャトルや宇宙ステーションなど、技術的にも宇宙の真実の探求という観点でも、ほとんど意味のない「茶番劇」に資源の大半を投入してきました。

その最大の理由は、それ以上続けると、月の「先住民」の存在を隠しきれなくなると判断したのでしょう。また、「公式写真」を発表する前に、月探査で発見した「あってはならないもの」を修正する膨大な作業が、限界に達したということもあるでしょう。

 

いわゆる宇宙人の来訪を否定する場合に「科学者」が援用するのは、例えばプレアデスは、地球から410光年も離れている(地球の天文学の観測)という事実です。シリウスは86光年、太陽系に最も近いケンタウルス座アルファ星は44光年です。

そこで仮に、(地球科学の現状では実際には不可能の)光速の1パーセントの速度(秒速3000キロメートル)で飛んだとしても、ケンタウルス座アルファ星でさえ440年かかる。そもそも、そこまで加速する前に燃料が尽きるだろうし、船体も壊れるだろう。もちろん、途中で乗員の寿命も尽きてしまう。――というものです。

ちなみにアポロ宇宙船のサターンVロケットの燃焼時間は、1段から3段までの合計約165分で、その先は「慣性飛行」となります。一方、地球からの「脱出速度」は秒速112キロメートル、太陽系からは秒速167キロメートルです。

 

これらの所見は全て、地球という物質世界の現在の科学水準を基準にしていますが、それを超えたものを想像する視野を「科学者」が持っていないということでしょう。

実際には、多くの宇宙存在たちやその乗り物は、地球人や地球のロケットと同等の物質的存在ではないし、同様の物質的存在でさえ、太陽系へ来るのに途中の空間を「飛行」するわけではありません。彼らは単に、宇宙空間の目的とする座標に焦点を合わせて、その場所へ「瞬間移動」して「出現」するだけなのです。

 

徹底した情報操作(4)―非物質領域の実在と物質界とのつながり

 

あなた方の独自性には、物質的なものと非物質的なものの両方があって、様々な現実に及んでいます。しかし、あなた方は、そうした現実の存在を無視するように仕向けられ教育されてきました。

 

目に見えない非物質領域と物質世界とは、一つの現実が持っている諸相の全体だということを知ってください。あなたの意識は瞬間瞬間に、物質的現実と非物質的現実の両域において、実に優雅に、いともやすやすと働いています。

 

非物質領域は、物質世界を「領土」とする支配構造にとっては、コントロールが行き届かない領域で、何としても存在自体を否定する必要がありました。

そこからは、物質・非物質両様の存在形態を自由に享受している「外部(宇宙存在)」へも簡単につながって、人や情報が自由に流入するようになり、「鎖国状態」が容易に崩壊する可能性がありました。

つながりを遮断するための最も簡単で巧妙な手段は、そのような「相手」は実在しないことを、徹頭徹尾たたき込むことです。

この点において科学と宗教は、支配構造と利害を共有しています。つまり、非物質領域の広大な可能性は、科学や宗教が拠って立つ基盤そのものを崩壊させずにはおかないのです。

幸いというか、多年にわたる相次ぐ不幸な出来事を通じて知覚力が極度に低下した人類は、自発的にそうした「相手」につなげることができる能力を失っていて、外から与えられたものを信じるしか手段を持たなくなっていたのです。

そこで人類を支配してきた者たちは、科学と宗教が持つ「ドグマ(独断)的性格」を、支配のための格好のツールとして利用してきました。

お互いに正反対の特質を持っているように見えても、実際には驚くほど共通面を持っています。つまり両者とも、いったん教義(通説)が確立すると、それが、関係者の「生活の手段」に深く組み込まれて、それを脅かす可能性がある新たな見識や発見を、敵視して排斥したり、良くても完全に無視したりするスタンスにおいて共通しているわけです。

この本質的な性格と、大衆の科学と宗教に対する「信仰心」とを組み合わせれば、人類を一定の方向に誘導することは極めて簡単でした。つまり、最初に方向だけを与えておけば、その先は、ほとんど自律的に「関係者」ががんばって、民衆の「迷妄状態」をキープしてくれるのです。これが、人類の歴史を通じて、実際に行われてきたことです。

そして今や、どちらも「同じ穴のムジナだ」ということが分かったので、「科学と宗教の間の、独占的に現実を定義することをめぐる争いは、適切な転換点に達しています」(第1章)というわけです。

 

徹底した情報操作(5)―人類が本来持っている力

 

何千年にもわたる巧妙な陽動作戦によって、人類は、自分たちの世界を創造することができる力と天賦の才能の、真の性質を理解することから遠ざけられてきました。

 

あなた方は生まれながらにこの能力を持っているのですが、虚偽の能力限界を信じ込まされ、心の奥底で知っていることを信じないように誘導されてきたのです。

 

ここでも、(ネガティブな)非物質領域の存在と同様に、科学と宗教は、支配構造と利害を完全に共有しています。

そもそも、非物質領域へアクセスすることと、思念の力によって現実を創造することは、同じコインの両面のようなものです。したがって、表裏の関係のものとして、それらを否定する策略のために、科学と宗教が支配構造に利用されてきたのです。

伝統的な科学が認める力は、物理学が認知した力だけで、現実とは、それらの力によって構築され、また改変されていくものとされています。したがって、人々の意識によって現実が左右されることは、想定の外にあって、「あってはならない」ことになります。

一方、宗教の世界では、それぞれの宗派が定めた「神」が絶対的な力を持つことになっているので、それと同等の力を各個人が持っていて自分の現実を自在に創造できるということは、やはり、「あってはならない」ことなのです。

 

徹底した情報操作(6)―メディアのコントロール

 

コントロールされた主流のメディアは、あなた方の意識を、活力や創造力を欠いた、もっともらしい世界に惹きつけるための道具として利用されています。

あなた方の注意を、暴力や戦争の現実に導くことによって、あなた方の思考や信条を、被害者意識や完全な無能力意識にとりつかれるように、条件付けしているのです。

 

何十年にもわたって大幅に統制され、腐敗しきったマスメディアは、でっち上げられた世界の混乱状態を画一的に報道することで、一般大衆の注意をねじ曲げてきました。心理的な混乱や疲労を生むように台本が書かれ、演出されてきたのです。悲惨でショッキングな出来事を情け容赦なく何度も報道し、それに絶望や破壊のイメージを加えて見る者の心に繰り返し植え付ける――これは、極度の不安状態を創り出し、実際、一種の心理戦争と言えるでしょう。当局は、「何をやっても無駄だ」と絶望させるために、真実や半真実、ペテン、嘘を混ぜ合わせて巧みに操ります。それが「ニュース」としてまかり通り、生活を支配するのです。

 

「大幅に統制され、腐敗しきったマスメディア」とは、テレビや新聞など、この世界で正統的な報道機関とされている存在です。

それらは、それぞれが独立した企業体で、独自の報道スタイルや取材網を持ち、編集方針や社説を持っているので、あたかも完全な主体性を持つ信頼できる報道機関のように見えるかもしれません。

しかし、それらが実質的に「統制され」ていることは、重要な出来事の報道に見られる、判で押したような共通性から明らかでしょう。

また、この世界の「支配構造の恥部に触れる」報道を絶対にしない点も共通しています。例えば、いま「アセンション」が進行していることと、それに少しでも関係する全ての情報です。

そして、それに替わるものとして、私たちの注意を「暴力や戦争の現実に誘う」ことには、極めて熱心だという次第です。

それは例えば、「9・11(いわゆる同時多発テロ)」からアフガニスタン侵略、そしてイラク侵略へのプロセスで、マスメディアの果たした役割を見れば明らかです。

私たちは、主流のメディアの報道なら安心できるという、意識への「刷り込み」を受け入れることよって、それらのメディアのコントロールに身を委ねてきたわけです。

 

 

ここまで読んで、誰でも疑問を持つことは、いったい誰が何の目的で、そのような理不尽なことをやるのか。それぞれの国民が、民主主義によって選んだ正当な政府があるではないか。それを上回る権力があるとすれば、どうしてそれが可能になるのか――ということでしょう。

それに対する答は次です。

少し長い引用ですが、これを知っておくことは、世界の現実を正しく理解するベースになるでしょう。

 

いったい誰が地球を支配しているのか―支配構造の由来と現状

 

重要な古代の知識を守るために、いくつかの秘密結社が組織された時期があります。

当初、これらの組織は、過去の知識の保存は、未来のために莫大な価値があるという共通の信条を一致して奉じていました。これらの組織の者たちが考えたのは、人々が大災害の激しいトラウマから癒される時期が来れば、膨大で複雑をきわめた彼らの遺産を、もっと完全に把握できるようになるだろうということでした。

秘密情報を守るというその責任は、縮み上がるような仕事で、次第に、そしてたくさんの資格テストを重ねるうちに、古代知識の守護者たちは、道に迷ったのです。彼らの多くは、その力を悪用して、重要な情報は大衆に与えず、蓄えたり支配したりすることに取り憑かれました。そして地球生活の、いくつかののサイクルと、いくつかのバージョンのゲームを繰り返すうちに、彼らのほとんどは、記憶と癒しについての高い能力を放棄して、その代わりに、自分自身に押し付けた愚鈍と共に、恐れに浸って生きることを選びました。

とどのつまり、古代情報の保護者たちは支配階級になり、守ってきたものを利己的な目的に使ったのです。陰で密かにコントロールしながら、彼らは、過去の文明の証拠を破壊するか隠すかして、真実を歪めました。そのうちに、様々な秘密結社が密かな陰謀によって糾合し、世界文明のあらゆる領域に手を広げ、進歩のパターンに、隠された影響を与えるようになりました。

偽りが彼らの規範となるにつれ、彼らは、人知れず心を操ることに長けた非物質界のエネルギーを引き寄せ、それらが秘密結社を操作するようになったのです。

 

残念ながら、あなた方の恐れの波動を常食して、そのエネルギーを、あなた方をコントロールするのに利用している者たちがいるのです。

 

この世界をコントロールする者たちは、人類の精神が強力かつ複雑で、基本的に創造性に富み平和愛好的であることを、ずっと以前から知っていました。したがって戦争や暴力は、人類の中にいる手下たちを、そそのかして起こさせる必要がありました――その者たちは、しばしば狡猾で血に飢えた非物質的な存在に憑依されています。

 

何万年にもわたって地球を観察してきた宇宙の存在たちは、人類の歴史が、文明の頂点に達しては自壊して原始時代に戻る、ということの繰り返しであったことを知っています。

直近の崩壊は、約1万2千年前の「アトランティス時代」の最後に起ったもので、ここでは、それに続く現代までの歴史に言及しています。

その時の大災害によって文明の全てを失ったけれども、生き延びて原始時代から再出発した人々がいました。その中でも、かつての支配階級の人たちには、インフラストラクチャー(社会の基盤施設)が絶無になっても、アトランティスの卓越した文明の記憶だけは残ったのです。

そこで、「過去の知識の保存は、未来のために莫大な価値があるという共通の信条を一致して奉じ」、それが秘密結社に発展したのは、ごく自然な流れだったと言えるでしょう。

問題は、人間の寿命が限られているために、時代を経るにしたがって、当初の高邁な精神や理念の伝承がうまく行われず、次第に変質していったことです。つまり、「秘密情報を守るというその責任は、縮み上るような仕事で、段々と、そしてたくさんの資格テストを重ねるうちに、古代知識の守護者たちは、道に迷った」わけです。

 

そして、現代につながる状況としては、「様々な秘密結社が密かな陰謀によって糾合し、世界文明のあらゆる領域に手を広げ、進歩のパターンに、隠された影響を与える」ようになったことです。これが、表面から見える民主主義政治の背後にある、「陰の政府」とか「裏の支配構造」などと言われる構造です。

困ったことに、宇宙の非物質領域には、「あなた方の恐れの波動を常食して、そのエネルギーを、あなた方をコントロールするのに利用している者たち」がいて、隠然たる勢力を持っていることです。権力欲に餓えた者ほど、こうした存在に(自分では気付かずに)簡単に「憑依」されて、彼らに巧みに操られるようになります。

 

以上を概括すると、表面から見える支配者や権力者は、実際には秘密結社に懐柔されており、更にその上に、秘密結社を巧みに操る存在たちがいるという、二重三重の支配構造になっているというわけです。

 

これまで人類が採ってきた姿勢―否定、軽視、怠慢または依存

 

永いあいだ人々は、様々な段階の「否定」にすがり付いてきました。その生への無頓着の結果として、卑劣な行為を遂行している陰の温床が、簡単に構築されてしまったのです。

 

何千年にもわたって延々と地球の人々がやってきたことは、打開への怠慢や事態の軽視によってみずからの体験を創ることでした。

 

あなた以外の誰かが、あなたを助けてくれると考える傾向は、人類にプログラムされ条件付けられたものです。あなたを救おうとしている者は、どこにもいません――繁栄し成功するには、進んで自分の人生の責任を自分でとることです。

 

これまで人類の多くは、「私たちの指導者が、こうした行為をするわけがない、そんなことは信じたくない、見たくない」という「否定」にすがり付くことによって、あるいは現状に不満を抱きながら、それを打破するために自分として何ができるかを考えず、何も行動しないという「怠慢」によって、そして自分の持てる力や選択の可能性を「軽視」することによって、「卑劣な行為を遂行している陰の流血の現場を、簡単に助長」してきました。

また一方では、自分の外に「救済者」を見つけてそこに逃げ込もうとする傾向もありますが、それは「人類にプログラムされ条件付けられたもの」だというわけです。

結局のところ人類は、無力感にとらわれ、持てる力を他の者に渡して、その者の操縦にみずからを委ねるという姿勢を通じて、歪んだ支配構造を固定化させてきたのです。

 

「アセンション」は、それが持つ本質的な性格によって、この支配構造を地球から完全に抹消させずにはおきません。全ての知の体系や社会の仕組みも、宇宙の真理を基盤とした新しい構成に置き換わることになります。つまり、これまでの支配構造を、上部から下部まで支えてきた骨格そのものが、音を立てて崩落することになるわけです。

地球を実質的に支配してきた者たちが、「アセンション」を懸命に秘匿してきた理由が、ここにあります。

 

以上の基本認識を踏まえて、以下では、これまでの私たちの認識に根本的な転換を迫る、重要なテーマを採り上げます。

 

「信念」を変更する

 

何世紀にもわたって、個人的な力が不足しているという限界を設ける信念が、世界中で事実として受け入れられてきました。これらのことは、あなた方の注意力をこうした信念に集中させることによって達成されたのです。

こうした信念は現実についての合意事項のようなもので、あなたが直面する人生の舞台を設定します。そして自分が創造した人生のドラマにどう反応するかは、あなたの気付きの程度によって決まります。

 

人は誰もが、親族や社会環境また学歴や職業などを背景に持つ信念のもとに生きていますが、それらの信念の是非について真剣に考えてみることは少ないでしょう。むしろ、信念は絶対的に正しいもので、信念があるから自分は何とか生きていけると信じていることが多いと思います。

ところが、「世界中で事実として受け入れられて」きた、「個人的な力が不足しているという限界を設ける信念」は、誰もが持つ(思いによって現実を創るという)天賦の創造力に気付かせないようにするために、何千年にもわたる人類社会の支配構造によって植え付けられてきたものです。それをやるために、宗教や科学など各時代で利用できるあらゆる手段を動員して「あなた方の注意力をこうした信念に集中させることによって達成された」というわけです。

その結果、「個人的な力が不足している」のだから、支配者にすがる、あるいは神にすがる(「苦しい時の神頼み」)しか出口はないというような思考様式が一般化しましたが、これは宇宙と取り交わした「合意事項のようなもの」で、自分が持つ現実創造力に対して無意識に限界を設けることになります。つまり「あなたが直面する人生の舞台を設定」することになるのです。

そして、そこから生じた現実を、「自分の創造物だ」と認めるかどうかは、つまりネガティブな方向に「自分が創造した人生のドラマにどう反応するか」は、「気付きの程度」によって違ってきます。

 

信念が、あなた個人のエネルギー場の不可欠な要素であることを、どうか忘れないでください。

実際のところ信念は、魔法の一形態なのです。魔法というのは何かを形のあるものとして出現させる能力ですが、信念もそれと同じことをやります。そして集合の信念は、集合的魔術を起こします。しかしやがて、人々の信念は操作され形式化されて、三次元空間での体験における集合的合意になり果ててしまったのです。

 

内容がどのようなものであっても信念は、エネルギー的に私たちの現実創造を支える「個人のエネルギー場の不可欠な要素」です。それは、ネガティブにもポジティブにも働きますが(後出の「ネガティブ創造のマジシャン」の項参照)、いずれにしても個人的に、または集合的に「何かを形のあるものとして出現させる」という意味で「魔法の一形態」です。

このような「魔法」が自在に行使されることは、支配構造にとってまことに都合が悪いわけで、都合がいい方向にねじ曲げ「操作」する努力が行われてきました。そして近代では、学問体系や教科書にも「個人的な力が不足しているという限界を設ける信念」として取り込まれて「形式化」し、(創作物やマスメディアを含む)社会のあらゆる領域でその信念を補強し続ける「活動」が一般化しました。挙句の果てには、操作されていることに気付かず、当然のこととして受け入れる「集合的合意になり果ててしまった」のです。

 

誰もが多様な出所から集めた信念や思い込みをたくさん抱えています。遺伝、家庭環境、幼児体験、社会的あるいは文化的影響、そしておびただしい数の他の転生からの印象。――こうしたことは、三次元現実における体験を規定する、目に見えない信念の束を構成する要素の一部です。

信念というのは、ほとんどの場合、あなたが疑義なく抱いている自分自身や世間一般についての認識です。そのような、気付いていない思考様式は、想像力から生まれ潜在意識の記憶貯蔵庫に蓄えられて、内側と外側の両方の世界での、体験を規定しています。

信念はあなたを成功者にも失敗者にもします。楽観的な世界観を持っていれば、前向きで意欲的な姿勢が自然に生まれ、喜び勇んで人生に取り組むのが普通です。しかし現実を悲観的に見たり、否定的な解釈に偏り勝ちだったりすると、出会う物事全てに無力感や絶望感が影を落とすことになります。

 

私たちが「信念」と思っているものの大半は、いつの間にか植え付けられたり、あちこちから取り込んできたレベルの低い「思い込み」です。ところが、それは「三次元現実における体験を規定する」ので、自分が抱えている「目に見えない信念の束」に注意する必要があります。

それらは、元々は色々な体験や情報を「想像力」によってパターン化して意識に定着させたものですが、その現時点の姿としては「潜在意識の記憶貯蔵庫に蓄えられて」いるので、一覧表で見るような具合にはなっていません。しかし日常生活の様々な体験の中で個々のパターンが浮上してくるので、注意深く自己観察するようにすれば見付けることができるでしょう。これらは「三次元現実」にとどまらず、「内側と外側の両方の世界」での、つまり精神的・非物質的領域と物質界の両域での、私たちの「体験を規定」するので油断がなりません。

「信念」には、人生に対するスタンス、あるいは個人として持つ「世界観」という性格があります。それによって「あなたを成功者にも失敗者にもします」というのは、私たちが「思いによって現実を創る」天賦の力を持っていることの反映です。

 

いかなる状況にも、そこにはたくさんの異なる見方があることを、あなたはいま学んでいます。巨視的に見れば、人々の合意によって築かれているこの現実で、通念の崩壊が起こっていると言えるでしょう。人々は、信念は絶対的な事実、または議論の余地がない現実の属性だと確信して人生を築いていますが、実際には、信念は単に現実についての合意で、合意は変更することができるのです。

 

「いかなる状況にも、そこにはたくさんの異なる見方がある」というのは、典型的には「コップに水が半分しか入っていないと見るか、半分も入っていると見るか」というたとえのように、単に現象や体験についての解釈の違いです。しかし、個人の心身が受ける結果には絶大な差異が出てきます。それは、私たちが持つ創造性の発現です。結局のところ、「信念は単に現実についての(宇宙と取り交わした)合意」なので、自分にとって何のプラスにもなっていないようなものは、別のものに「変更」すればいいわけです。

現実は意識が創り、集合的現実は集合意識が創ります。それを集合的な信念(通念)が支えているというのが現実というものの構造です。したがって、「通念の崩壊が起こっている」というのは、これまで慣れ親しんできた現実そのものが崩壊し始めていることを示唆しています。

 

「真実」を知る

 

現実の本質に関する文化的通念は、あなた方の最深層の最も古いレベルから、あなた方の体験を規定しています。信念は現実についての観念から生まれてきます。それらの観念は時間を超えて受け継がれ、事実へと進化します。そうした事実が、そう教えられたということによって、見るものを規定しているのです。それらの観念はエネルギーの輪を形作り、集合意識が寄与する膨大な量のエネルギーに支えられて、現実についての極めて強固な青写真を創り続けます。

異議を免れてきた文化的前提に基づく、この大がかりなエネルギー支援の結果が、あなた方の現在の世界の構造全体を決定しているのです。集合的信念が、統制され呪術的に生み出された現実像を造り上げています。あなた方は、その現実に参画することに合意しているのです。そこであなた方は、社会や文化、更に疑いなく個人的体験の中でも、日々それらの合意に出会うことになるのです。

 

人類にとって「真実を知る」という一見して簡単なことが容易でないのは、既に述べたような「徹底した情報操作」が行われてきた不幸な歴史があります。強固な支配構造の下での巧妙な情報操作によって、人類は集合として、宇宙の真実から遠く離れた「文化的前提」を、「現実の本質に関する文化的通念」として取り込んできました。たとえ間違ったものであっても、そうした「現実についての観念」が「信念」となり、それが世代を超えて継承されて遂には「事実へと進化」したのです。

「思いが現実を創る」という宇宙の不動の原理があるので、現実というものについて人類が抱く「集合的信念」の「エネルギー支援」が、「世界の構造全体を決定」しています。その創造のプロセスは「呪術的」でさえあって、必ずしも人類に幸福をもたらすものとは限りませんが、それも私たちが集合として「参画することに合意」している現実です(後出の「ネガティブ創造のマジシャン」の項参照)。

 

欺瞞は古い道具で、あなた方が明白な事実の意味合いを直視せずに、その存在を「否定する姿勢」を採っている場合にだけ有効なものです。気付きは、無知を認めることを怠っている場合に、それを認識するための全能の道具です。あなた方は感情だけでなく直感を信頼するようになるべきで、そうすれば真実と虚偽を見分けることができるでしょう。

残念ながら、人々の目をもっと大きな全体像から逸らせる攪乱情報について、完全に理解している人はほとんどいません。人類が積極的に「否定する姿勢」を手放すまで、嘘や欺瞞は、どこまで遠くへ行かなければならないのでしょうか。

 

永い歴史を通じて人類を支配してきた勢力にとって、支配のための典型的な「古い道具」は「欺瞞」です。これは現在に至るまで、多くの場面で「有効」であり続けています。その理由は、例えば「911」や「ケムトレイルの散布」のような「政府の犯罪」について、「私たちが選んだ政府がそんなことをするはずがない」とか「それが本当なら新聞やテレビが報道しないわけがない」というように、多くの人が、疑問を深く掘り下げて追求することをしないで、頭から「否定する姿勢」を採っているためです。

マスメディアが完全に支配統制されている現状の下で、どうすれば「真実と虚偽を見分ける」ことができるか。そのためには、もっと「直感を信頼する」ようにして、「気付き」の能力を高める必要があります。

しかし残念ながら、「もっと大きな全体像」例えば、今日まで世界を覆ってきた支配構造のこと、多数の宇宙存在たちの地球への来訪のこと、また現に進行中の「アセンション」のことを、人々に気付かせないための「撹乱情報」が、インターネットのホームページやブログを含むあらゆるメディアの中に大量に忍び込まされて流通しています。そして、そうした状況について「完全に理解している人はほとんどいない」というのが、宇宙からの、歯がゆい思いを込めた人類社会の観察です。

 

想像力は、この物質世界と交差している目に見えない非物質領域を認識し、探索する重要な手段です。想像力が持つこの性質は、近代では顧みられなくなりました。それは、人体が持つ力と可能性に対する極度の不信と疑念を強調した、意図的な組織的コントロール活動が、極めて効果的に長期間行われてきたためです。

 

物質世界は大宇宙の小さな断片にすぎず、非物質領域という遥かに広大な世界を含めて多次元宇宙全体が構成されています。私たちが実際に多次元宇宙からの影響のもとで生きていることを考えれば、そこまで認識の枠を広げることの重要性が分かるでしょう。

しかし、物理的証拠を至高のものとする「三次元世界の論理」に執着する姿勢のままでは、真実を教えられても受け入れることは難しいでしょう。そこで、「想像力」の出番になります。これは、物事を感覚的にとらえたり、多面的にとらえたりして、自分なりの構図を描き、総合的に判断する姿勢といってもいいでしょう。日頃から感性を磨いて、自分の直感を信頼できるようになることが極めて大切です。人類の現状では、多次元宇宙を識るのに、想像力から生まれる直感以上に確かなものは存在しないのです。

ここで「想像力が持つこの性質は、近代では顧みられなくなりました」というのは、デカルトを始祖とする「科学的方法論」が学問や教育や研究開発の現場に広く浸透して、それ以外の認識方法を排斥する強固な枠組みが確立したことを指しています。

私たちが当然のこととして受け入れてきた現在の枠組みの背後に、「意図的な組織的コントロール活動」があったのです。それによって植え付けられ取り込んできた「古い思考様式」を、意識して変えるようにしない限り、真実に到達することは難しいと知っておきましょう。

 

この変容の期間を通して、一般市民と、情報をコントロールし真実を痛烈に批判しようとする側との対立がエスカレートします。人類が直面している堕落の大きさは信じ難いほどのもので、ようやく打開への道が見え始めたところです。

これまでよりずっと多くの人々が勇気を持って真実を知ろうとしています。そうした人々は、自分たちを抑圧し統制するのに「恐れ」が道具として使われてきたことに気付いているので、進んで勇気を分かち合おうとします。「恐れ」はこの現実を閉塞させている残滓であり、地球とその居住者にとって最も毒性の強い残留物を含んでいます。気の遠くなるような永い歳月をかけて蓄積された「恐れ」を、今こそ手放して変容させる必要があります。

 

このメッセージを伝えてくれた宇宙の存在たちには、人類の生きざまが素通しで見えるので、「人類が直面している堕落の大きさは信じ難いほどのもの」という所感が、自然に生まれるのでしょう。それは、支配構造を持続させるために、この世界に「恐怖の出来事」を途切れることなく起こし続けようとして、裏で密かに行われている闇の勢力の「努力」の大きさと執拗さを示唆しています。

この状況に対して「ようやく打開の道が見え始めた」というのは、「これまでよりずっと多くの人々が勇気を持って真実を知ろうと」していること、そして人々が「自分たちを抑圧し統制するのに『恐れ』が道具として使われてきたことに気付いて」きたことです。

人類が持つこの「恐怖心」は一朝一夕に生まれたものではなく、永い歴史の中の様々なイベントを通じて人類が取り込み、いわば「骨身に(つまりDNAレベルに)浸み込ませてきた」ものです(後出の「DNAの真実」の項参照)。それだけに強大な作用力を持っていますが、それを何としても「手放して変容させるべき」時が来ているのです。

 

「恐れ」の克服

 

あなたの身体に関わる最大のテストは、恐れの克服です。恐れの中枢が習慣的に使われていると、頭は真っすぐものが考えられなくなり、理性的思考も麻痺してしまいます。切迫した危険もないのに自分の現実に恐れの感覚を投影していると、身体の統一性の感覚がゆがみ、大規模な内面の混乱が起きます。それによって、集合意識や世の中全体に恐れをばらまくことになるのです。

 

「恐れの中枢」とは、脳にある小脳扁桃という器官で、これは危険を警告する「危険の見張り番」です。メディアが執拗に流す「ニュース」などから恐怖感を取り込んで、「切迫した危険もないのに自分の現実に恐れの感覚を投影」して、「恐れの中枢を習慣的に使う」ことを無意識にやっている人は少なくないでしょう。これは精神に対する自虐的な行為であるだけでなく、宇宙に対して「恐れ」の波動を撒き散らし続ける迷惑行為なので、何としても克服する必要があります。

これが「身体に関わる最大のテスト(課題)」だという意味は、累代にわたって取り込んできた「恐れ」が、DNAレベルに刻印されているからです(後出の「DNAの真実」の項参照)

 

集合意識が、物事を創造し知ることができる自分たちの力を忘れ、否定し、不活性化し、そして価値がないと考えるなら、また自由なものの考え方を軽視するなら、人々は他の者たちの明らかなコントロールと支配の下で生きるというドラマに、いわばゲームに、組み込まれてしまうのです。

ここでの学びと課題として、未知のものへの恐れ、認識することへの恐れ、そして自分の人生に責任を持つことへの恐れがあります。自分が持つ力への恐れを克服することは、意識的な目覚めを発達させる過程で当然通過するべき段階です。それでも、最も重要な質問がなお残ります――自分の生得のものを評価しないまま、あなたはどこまで遠くへ行くつもりですかという。

 

歴史を通じて人類が陥ってしまった不幸は、個人が持っている天賦の力を忘れてしまったことです。それは、思いの力によって自分たちの現実を創造することができるという、宇宙的な原理のことです。それに気付かないで自分の問題解決を外の力に求めていると、いつの間にか「他の者たちの明らかなコントロールと支配の下で生きる」ことになり、それはまるで操り人形のように、ゲームの駒のひとつになり果ててしまうことを意味します。これは個人にも、民族のような集合全体にも当てはまります。ここで「他の者たち」というのは、自分の身近な存在や教祖や権威者のような個人であったり、組織や社会制度やマスメディアであったり、国家であったり、裏で世界を操る秘密結社であったり、時には非物質界のネガティブな存在だったり様々です。

自分が持つ力によって現実を創造することに付随して、当然ながら創造したものへの責任も伴います。つまり「自分の人生に責任を持つ」ことになりますが、これは多くの人にとって簡単なことではなくて、「責任を持つことへの恐れ」という厄介な心情があるようです。責任を持つぐらいなら、自分の人生を他の誰かの操縦に任せた方が気が楽だ、というような無意識の姿勢です。しかし、この創造力は「生得のもの」なので、それに対する「恐れを克服」し、正しく評価して活かすようにしなければ、いつまでも主体的に生きることができないことになります。

 

エネルギーが加速するナノセカンドは、人類の遺伝子プールに蓄積された膨大な恐れを変容させようとする、壮大な多次元的癒しの冒険的事業にほかなりません。細胞に蓄えられた恐れのパターンを変えることで、あなたは個人レベルのエンパワーメントの波動を生み出します。それは現在から過去、そして未来に波紋のように広まり、別のバージョンのあなたや、あなたにつながる全てに影響を与えます。その大いなる癒しの力とは、つまるところ恐れか愛のどちらを選ぶかという選択です。愛を選択することで、恐れに対峙する勇気と強さを得て、恐れを変容させることができます。

 

1987年から2012年までの25年間、つまり「ナノセカンド(後出の当該項目参照)」は、人類に与えられた貴重な恩典です。この期間に「エネルギーが加速する」というのは、銀河の中心から送られてくるエネルギーが持続的に増大して、人類の肉体と意識の高度化をサポートしてくれるということです。これに伴って、多くの人が現に感じているように、時間も「加速」しています。

この間に人類が消化するべき多くの課題の中で特に重要なものとして、自分の先祖や自分の過去生から引き継いでいる「恐れのパターン」を、「肉体を持ってこの期間を生きている者(つまり私たち)」が、一蓮托生で癒すということがあります。

その「恐れ」は、「遺伝子プールに蓄積」されている、つまりDNAに刻印されているほどの強固なものですが、いったんそれが癒されると、この効果は時空を超えて伝わります。つまり、物質次元だけでなく多数の非物質次元に、また「現在から過去、そして未来に波紋のように広まる」のです。そして「別のバージョンのあなた」つまり自分の過去生や、魂のレベルで別の次元で生きている自分自身にも影響します。また「あなたにつながる全て」つまり自分の血統でつながる全ての先祖たちにも効果が及びます。更に「個人レベル」でも「エンパワーメント(後出の当該項目参照)の波動を生み出す」ことができて、望ましい現実を自在に創造できるようになります。まさに「壮大な多次元的癒しの冒険的事業」なのです(後出の「癒しの本質―時間のラインに沿って癒す」の項参照)

さて「恐れ」を克服するにはどうすればいいか。それに対する最もシンプルな答は、どんな局面でも「愛を選択する」ようにすることです。そうすれば「恐れに対峙する勇気と強さを得て、恐れを変容させる」ことができます。

 

私たちの多次元性について

 

多次元からの影響が、人生に及ぼす無数の役割を理解することは、大変に重要なことです。あなたとあなた方の世界が、他の現実と時間と空間を共有していることがますます明白になってくるにつれ、あなた自身が別の現実にも存在していることが分かってくるでしょう。あなたは一見、単独の存在のように見えるかもしれませんが、実際は、あなたの知覚の限界を超えて存在する多くの現実と永遠に結びついているのです。

 

たとえあなたが、起こっていることは全部知っていると信じて人生を生きているとしても、まったく同時に、あなた自身の別の側面が、あなたの意識に共存しているのです。そのような別の側面は、あなたの顕在意識よりは、あなたの多次元性についてもっとよく知っていて、単に別の波動域に同調するだけで、身体を離れて活動できるのです――同じ細胞、同じ分子、そして同じ器官を使いながら。それらは、あなたやあなたの自己の別の部分が全く知らない、実在する世界についての本物の視点を持っています。

 

あなたの本質の一部分が、「現在」に強く焦点を合わせていることは事実としても、素粒子レベル上の意識は、「非局所」の存在としての現実を体験しています――つまり、空間や場所を隔てる壁や境界はないのです。「非局所」は、あらゆる所に同時に存在すること、つまり万物に遍在することを含意しています。これが、あなたの細胞が予知能力を持っている理由です。あなたにとって、全ての瞬間が重要です、それは無数の選択可能性を含んでいるからです。したがって、全ての瞬間に対して、あなたは完全な責任を持つべきです。

 

多年にわたって人類を支配してきた存在たちにとって、最も重要なポイントは、人類を他の全ての世界から孤立させること、つまり、つながりを遮断することでした。その遮断は、単に物質界の他の世界だけでなく、たくさんの次元の各層すべてについて徹底して行う必要がありました。

いったん外の世界とのつながりが起これば、短時日で支配構造が崩壊することは、容易に予見できたのです。

つながりを遮断するための最も簡単で巧妙な手段は、そのような「相手」は実在しないことを、徹頭徹尾たたき込むことです。幸いというか、多年にわたる相次ぐ不幸な出来事を通じて知覚力が極度に低下した人類は、自発的にそうした「相手」につなげることができる能力を失っていて、外から与えられたものを信じるしか手段を持たなくなっていたのです。

 

人間が住める世界は地球だけだ。異星人は存在しない。存在するとしても、光速で飛行しても何年もかかるような遠方から、高等生物が来られるわけがないだろう。いわゆるUFOは、流星や気球または人工衛星を見誤ったもので、そうでなければ人間の錯覚に過ぎない。五感でとらえることができる世界だけが本物で、その他のものは全て幻想だ。したがって、三次元の現実だけが真実の世界で、それ以外の次元は、単に数学や物理学の仮定でしかない。変なものが見えたり感じたりする人は、精神が侵されている証拠で、その状態は危険極まりない。人の一生は、出生に始まり死をもって終わり、それが全てだ。個人の過去生などというものは、詩や小説の世界だけに通じるものだ。

――私たちの教科書には、実質的にこうした趣旨のことが整然と書かれています。それら全てがウソだと確言できる人は、今のところ少数ではないでしょうか。支配のための「最も重要なポイント」が、完璧に構築された姿です。

こうした認識を普及させるのに、科学と宗教が多大の「貢献」をしてきたことは、直ちに理解できると思います。

 

私たちの本質である「意識」は、様々な次元の「身体」に同時に宿り、多様な体験を通じて進化を加速させることができるという恩典を与えられています。つまり、「あなた自身が、別の現実にも存在している」ということになります。夢の世界で、その一端を垣間見ることがあります。

「別の現実」に存在している「あなた自身」の「別の側面」は、多次元世界で自由に「身体を離れて活動できる」ので、「実在する世界についての本物の視点を持っている」というわけです。

「身体を離れる」といっても、私たちの立脚点としての肉体とのつながりは保持しています。つまり、「同じ細胞、同じ分子、そして同じ器官」を、物質界とは別の態様で使っています。

私たちは、顕在意識が気付いていない「本物の視点」を、直感やインスピレーションとして、「意識」から受け取ることがあります。

 

このように、私たちの「意識」が、複数の現実を同時に体験しているということを、別のかたちで表現すると、「万物に遍在する」となります。つまり、万物につながりを持っているわけです。

したがって、「あなたの細胞が予知能力を持っている」わけですが、ここでいう「予知」の意味は、未来の時点で既に起こったことを見ているのではなく、あなたに関係する周辺のあらゆるものの、直近の「意図」や「方向」を知っているということです。

未来は、どんな意味においても確定していません。それは、全ての「参画者」の、瞬間毎の選択によって確定していくものだからです。

そこで、「全ての瞬間に対して、あなたは完全な責任を持つべきです」ということになります。これは、たいへん重い言葉です。

つまり、瞬間毎に私たちは、自分の目先の現実を創っているだけでなく、集合としての創造に参画しています。そして更に、全宇宙の、つまり「宇宙知性(次項参照)」の、創造活動の一翼を担っているのです。この事実を認識すれば、その簡単な言葉の重みが分かるでしょう。

 

「神」についての真実

 

あなた方は、全ての「いのち」の中核に意味深い秩序が存在することを、いまだに信じたり認識したりしようとしていません。ところが実際には、常に進化している集合的な「宇宙知性」というべき存在が、明白で崇高な目的のもとに、万物を動かし、計画し、設計しているのです。実際のところ、いかなる形態の意識も、体験を計画し創造する本来的な力を持っています。もっと大きな観点から見ると、この相互に結合した宇宙的な意識のネットワークの全体こそが、「いのちのゲーム」の核心の要素なのです。

 

あなた方の神についての現在の定義をはるかに超えた広大な知性が、万物の目に見えない領域を満たしています。

「宇宙知性」は、あなた方が、現実の新しい地平線に目覚めるのを、注視しながら待っています。

人類は、科学と宗教の言い争いや制約を超えた、見えない世界を再定義する準備をしているところです。そして、この新しい洞察がベールを脱ぐ前に、多くの厄介で使い古された構造が再構築されるか、舞台から撤去されなければなりません。

 

ここでは、意識を持つもの全てを「いのち」と呼びます。それは人間だけでなく、自然界の動植物や鉱物、そして地球や月や惑星たち、更に太陽や遠くの恒星や銀河までを含み、更に、物質界より遥かに広大な非物質領域の様々な存在たちをも含みます。

それら個別の意識は「体験を計画し創造する本来的な力」を持っていて、それぞれの目的に従って独自の活動をしています。つまり体験を通じて学び、それによって進化するという「いのちのゲーム」をしています。その場合、個別の意識つまり「いのち」は独立して活動しているのではなく、表面的にどのように見えるとしても実際には、「相互に結合した宇宙的な意識のネットワーク」の中で互に作用し合いながら独自の現実を創造しているのです。したがって、個別の意識としての私たち個人の枠内だけでは、何一つ現実を創造することはできず、必ず全体とのつながりの中で、それぞれの現実創造をするようになっています(後出の「現実創造のメカニズム」の項参照)。それが、「いのちのゲーム」の意味です。

それに加えて、「宇宙知性」というべき存在が、「明白で崇高な目的のもとに、万物を動かし、計画し、設計している」のが、私たちが生きている「多次元宇宙」の実相だというわけです。

 

ここに言う「宇宙知性」は、私たちの「神についての現在の定義」を、「はるかに超えた広大な知性」です。それが「万物の目に見えない領域を満たして」いるというのは、宇宙の全域に遍在(あまねく存在)して、全ての意識につながり、個別の意識の体験を同時に体験することを通じて、みずからも「常に進化している」のです。

この基本的な定義をしっかり押さえた上で、ここにいう「宇宙知性」を「神」と呼ぶことにします。

常に進化し続けることが「神」の最大の理念で、進化は(多様な)変化を通じて呼び起されます。そのために「神」が、大きな「いのちのゲーム」の枠組みを仕掛けることがあります。実際に、私たちが存在している宇宙のこの領域では、大きい枠組み(サイクル)としての「分離の時代(二極性の時代)」から「統合の時代」へ移行する最終局面を通過中で(前出の「アセンション」の項参照)、「現実の新しい地平線」が、ほとんど目に見えるところまで来ています。いま「神(宇宙知性)」は、私たちが「現実の新しい地平線に目覚める」のを「注視しながら待って」いるところです。

このように、「いのちのゲーム」の大枠だけを与えておいて、所期の結果が出るのを(介入しないで)待つという姿勢は、「神」の原則的なルールのようです。それは、それぞれ個別の意識(いのち)が「自由意志」を持ち、独自の創造活動を通じて現実を創っていくようにすることが、最も効率的に「変化を通じた進化」を推し進める道であるからだけでなく、「神」の大きな「愛」であるとも言えるでしょう。

 

このような「神」についての正しい理解は、これまでの科学や宗教は(それぞれの主張は違いますが)いずれにしても出来ていません。例えば仏陀やイエスは、「神」の使徒ではありますが、「神」そのものではありません。

しかし人類の現状は、宇宙からのサポートなどによって新しい認識が少しずつ浸透してきて、「科学と宗教の言い争いや制約を超えた、見えない世界を再定義する準備をしている」ところまで来ています。

残る課題は、「この新しい洞察がベールを脱ぐ前に、多くの厄介で使い古された構造が再構築されるか、舞台から撤去されなければなりません」という次第です。――お分かりと思いますが、これは、たいへん含蓄の多いアドバイスです。その要求には「見えない世界を再定義する」ことも含まれており、直接の「当事者」である科学や宗教だけでなく、私たちの世界のあらゆる知の領域や社会の構造に及ぶ課題だからです。

 

今生の目的と出生の秘密

 

地球上の全ての人は、思いが現実を創るという真実への、人類の集合的覚醒に参画して貢献するためにここにいます。

 

あなたは、地球という惑星で「大いなる精神的覚醒」を起こしている人類を含めた「意識を持つ存在たち」の役割に対して、独自の観点から貢献するために、いまこの時期、この場所にいることを選んだのです。

 

あなたは、この世に誕生して三次元の人生を始める前に、地球での生活を決める多様な変化要因をあらかじめ検分する能力を持っていまました。特定の精神的風土の中で、自分自身の計画や目的や意図がもたらす局面を概観することができたのです。この結果、あなたは自分の誕生の瞬間と時代を選び、遺伝的血統を選んだのです。その血統には、先祖たちの人生でのたくさんの学びに基づく、様々な観点からの刻印が豊富に詰まっています。そして、今生でのあなたは、あなたのプランを忘れて、人生ゲームでのあなたのバージョンをより効果的に演じています。あなたという独自性に満ちた、みずから選んだ道を探索し、体験するプロセスに完全に従事しているのです。人生のコースは、あなたを絶えず困難に直面させたり鼓舞したりしていますが、それはあなたの能力を発達させるという大切な目的を持った旅だからです。あなたは、みずからの生物学的身体を働かせる方法を学びながら、実際は万物の本質について学んでいるのです。

 

ここでは、私たちの「魂」が、いわゆる「転生」の一環として、この世で肉体に宿り、地球人としての人生を送ることの意義とそのプロセスを、ほぼ完璧に簡潔な表現で説明しています。

この地球での肉体は大切なものではありますが、無限の生を持つ「魂」の大きい目的からすれば、あくまでも学びのための手段です。

「魂」は、自分が宿るべき肉体を、それに付随する周辺環境と共に、自分の目的に照らして予めシミュレーションした上で、選び取るわけです。そして、出生と同時に、その経緯の全てをいったんは忘れます。

それによって人生は、誰にとっても、「みずから選んだ道を探索し、体験するプロセス」になるわけです。いったん「あなたのプランを忘れて」しまうので、ほとんどの場合、人生は試行錯誤の繰り返しの「自分捜しの旅」になって、たいへん効率が悪いように見えるかもしれません。しかしそれは、多様な体験にこそ価値があるとする宇宙の仕組みなのでしょう。

 

以上は、どの時代にも共通する私たちの「出生の秘密」ですが、いま地球で生を持っている人たちは、特別の目的を持って生まれてきています。

それは、「アセンション」という「人類の集合的覚醒」に参画して「独自の観点から貢献する」ことです。――そのことを、あなたの顕在意識が認識しているかどうかに関係なく。

 

なお、「血統」つまりDNAに、「先祖たちの人生でのたくさんの学びに基づく、様々な観点からの刻印が豊富に詰まって」いることについては、後出の「DNAの真実」の項をご覧ください。

 

ネガティブ創造のマジシャン

 

あなたの現実が「心配」に左右されるのであれば、心配な出来事が次々に創造されてしまいます。「心配」は、他のネガティブな感情と同様に、身体にエネルギーが入るのを妨げます。あれこれ「心配」することは、非常に強力でしつこい波動を持っており、問題が起こることを期待するメッセージを送ることになります。

 

力を自分のものにし、極めて重要な宇宙からのエネルギーを意識して利用するには、あなた方の恐れが、全地球的な情緒汚染の現状に持続的に寄与していることを、まず認識すべきです。外部の力があなた方に対して暴威をふるっているように見えるとしても、実際には、あなた方の内なるシグナルは、あなた方がこの体験を創造するように、その要求をエーテルの中に送り込んでいるに違いないのです。

恐れは、愛の波動と同じように、明確に感じることができる認知可能なエネルギー波動です。あなた方は、恐れは望みではないと思っているかもしれません。しかし、この世界で関心や注目を集めていることの大半は、恐れの波動が引き起こしていることを考えれば、これこそ人類の大多数が創造したいと思っている世界のバージョンに違いない、と私たちには見える理由が理解できるでしょう。この集合的な恐れは、戦争や暴君の脅威の、はるかかなたまで行きます――それは、あなた方の深く根差した感覚に座っている、強力な存在になることへの恐れです。

 

あなたは、あなたの現実を、目的と意図で満ちている多次元の視点から、解釈することを学ぶべきです。そうでなければ、あなたを無力にするシナリオに引きずり込まれることになるでしょう。例えば、戦争、飢餓、病気、またはその他の、あなたが「自分自身に限界を設けるために選ぶ魔法的な手段」です。

誰もが直面する選択は、とどのつまりは、恐れの波動か、愛の波動かの選択です。愛は燃料で、世界へのあなたの最高の贈り物は、あなたバージョンの愛の波動です。

 

何かのアイディアが話題になると、そのポジティブな面を評価しないで、素早く「心配」を探し出して提示することを習い性としている「心配探しの名人」が、あなたの周辺にも一人や二人はいるでしょう。

こうした人は、基本的に善意で、世のため人のためと思って、そしてもちろん自分自身の幸福追求のために、この「習性」をスタートさせたはずです。

しかし残念ながらこうした人は、波動のメカニズムに気付いていないのです。そのメカニズムは、善意や悪意に関係なく、単に宇宙の物理的な法則として働くのです。したがって、結果的には、自分自身はもとより、自分の周辺にも、「ネガティブな」影響を与えることになります。

 

恐怖心がなぜ起こるのか、誰が起こしているのか、という根本問題があるとしても、誰にも自由意志があります。恐怖心を抱かないことも自由です。どのみち、恐怖心は心が創るものだから。

けれども、この世界の現状は、大局的には、地球人の集合意識が(つまり集合的な「恐れ」が)創っているというわけです(そうでなければ、宇宙のメカニズムとして、この現実が現れてこない)。

ちなみに、「要求をエーテルの中に送り込んでいる」という場合の「エーテル」とは、宇宙に遍満して、法則やメカニズムを媒介する不可視の媒体です。

地球人が、「アセンションの時代」に銀河中心から送られてくる特別のエネルギーを、たっぷり受け取って前進するには、まず「恐れ」を克服する必要があるというわけです。

 

その前提として、「自分自身に限界を設けるために選ぶ魔法的な手段」を次々に「創案」する習慣から決別する必要があります。

つまり地球人は、今のところ、「ネガティブ創造のマジシャン」で、この世界のネガティブな現実のほとんどが、こうした「マジシャン」の共同創造によるものと言っても過言ではないでしょう。

各地球人が本来持っている力を使えば、ポジティブな現実をいくらでも創造できるのに、その逆をやるのだから、「これこそ人類の大多数が創造したいと思っている世界のバージョンに違いない、と《私たち宇宙の存在》には見える」というわけです。

 

信条または思い込みによる創造

 

あなたに押し付けられた情報や思い込みは、現実の全体像を表すものではありません。それを知らずにあなたは、現実の中の一つの街路で生きる一方で、無数の他の機会を、気付かないまま見逃してしまうことになりがちです。制限的な思い込みを受け入れることは、生涯にわたって拘束服を着ているようなものだからです。人生の方向を決めるのは、あなたの最奥の中核信念であり、それらは、思いや態度を通じて、毎日のように表出され散布されています。恐れで彩られた街路を選ぶ人々には、道路の分かれ道が目に入りません――彼らの思い込みが文字通り目隠しになって、別の見解や経路あるいは解決策の全ての可能性を、覆い隠し、消してしまうのです。思い込みは、周辺の空間に条件付けし限定する、電磁的な刻印を創ります――それが結局は、人生の全体験を引き寄せる役割を果たします。思いは生き物で、いったんそれを創れば、それ自体で生きるのです。けれども、ほとんどの場合あなたは、よく言われるように、どうやって「あなた版の世界」を自分が起動したかについての手がかりを持っていません。

 

人類は、思いの力の使い方を、もっと明確に自覚するようになることをテストされています。あなた方は生まれながらに多様な能力を持っていますが、あなた方が教化されてきた思い込みは、あなた方が無力であることを強調しています。そのため、こうした能力は、幼少期のうちに神経系経路から完全に断たれ、絶えてしまうのです。あなた方が直面している巨大な地球の危機を解決する鍵は、あなた方が「創造力に対する集合的な恐れ」を実質的に発達させてきた事実を、思いやりをもって理解することです。

この時代が要請しているのは、あなた方が自分の心を知り、自分の思い込みを知った上で、現実に対する素晴らしい創造者になることです。

 

私たちが、持てる創造力を十分に発揮できていない理由の一つとして、人生の早い段階で「制限的な思い込み」を、親、学校、社会、宗教あるいはマスメディアなどから「吸収」して、しっかり身に付けてしまうことがあります。

この意味で、世界全体を見て、最も大きい役割を果たしているのは宗教と科学です。また、いわゆる「いい子」や「優等生」という評価を受けることは、既に十分に危険ラインに達していると考えるべきでしょう。

一方、思いや意図が現実を創ることは事実ですが、「制限的な思い込み」を無意識に追認してはとりとめのない妄想のような思いを次々とたどっていては、どの時点で何に思いを込めて宇宙へ発信したか、つまり「どうやって《自分版の世界》を自分が起動したか」を、振り返って整理してみることなど思いもよらないことでしょう。

思いや意図は、明確に力を込めて、つまり感情を込めて、発信することが大切です。

 

私たちが「教化されてきた思い込み」は、何千年もの歴史の中で、宗教や科学そして近代のマスメディアなど、「支配構造」が利用することができる、あらゆる「資源」を動員して磨き上げられてきたもので、今や、精緻を極めた壮大な体系になっています。

それを、ほとんどの人が幼少の頃から、私たちの社会の当然の与件として、何の疑問も持たずに受け入れてきたのではないでしょうか。その結果として、「思い込みが文字通り目隠しになって、別の見解や経路あるいは解決策の全ての可能性を、覆い隠し、消してしまっている」のが実情でしょう。

したがって、これを打破していくことは容易なことではありませんが、幸いなことに、私たちの潜在力は、完全に生き残っています。

力を持つことを恐れず、その使い方に慣れていくために、まずは個人的なことから現実創造の「テスト」をするのがいいでしょう。ささやかな、小さな成功が自信になり、やがて集合としての大きな創造を行う経路が開けてくるでしょう。

 

現実創造のメカニズム

 

この世に偶然というものはありません。あなたの細胞が、二つの道があればその一方を拒否するように強いるのです――それによって旧友に会わせたり、不快な出会いを避けさせたりします。したがって、行路で何に出会っても、それはあなたの創造物の一部です。あなたが決めるべきことは、自分が何に値するかということで、これについては最大限に明確にする必要があります。

もしあなたが、外の世界で起こることについて自分は無力だと考えるなら、それは、あなたが現実の場との間でとり交わした信念であり合意です。細胞は、現実の中でのあなたの立場についてのその約束を確かなものにするために、あらゆる努力を惜しみません。つまり、どんな状況に出会ったとしても、そこでの出来事について、あなたは無力になるのです。生物学的存在としての、あなた自身を望むように操縦するための命令セットを作り上げるのは、あなたの信念なのです。

そして、膨大に加速しているこの時代には、人類は、思いのエネルギーの扱い方を学ぶべき責任を課せられています。あなたは、あなたという生物学的システムのオペレータとしての崇高な責任を受容するべきです――それは、宇宙のエネルギーを自在に扱うようになる路線に、乗り続けるための前提です。

 

覚えておいて欲しいのですが、訓練された伝書鳩がメッセージを届けるように、思いはエネルギー波動として送信されます――思いは、文字通り心から飛び立って、何であれ、あなたが考えているものにつながるのです。そして、エネルギーが加速した「この時代」には、全てが速度を増し、現実化のスピードもずっと速まります。現実化の宇宙法則を理解することは、宇宙への鍵を持つようなものです。もし自分の思いに気付いていて、焦点を合わせたものが得られることを知っていれば、理想的には、自分が希望する人生を意識して創造していることになります。しかし、何かのはずみで、主流メディアの思想コントロール事業が売り付けるものを信じたとすれば、そのプログラムに従属することになり、利用されることになるでしょう。

 

物質的現実であなたが行う選択は、あなたが可能性を信じていることに基づいています。

 

あなたの細胞の一つひとつが、あなたが置かれている状況を感知して、その状況の延長上に何があるかを予知する、最高に洗練されたアンテナです。それら細胞の集合としての人体は、サバイバル機能を備えた「生物システム」のようなもので、瞬間毎の総合判断に基づいて、細胞(群)は、システムの「オペレータ」としての「あなた」にシグナルを送ります。

ある行動の前に、急に気分が悪くなったり、心臓の鼓動が激しくなったりするのは、サバイバル機能の働きである可能性があります。

しかし最終的に判断を下し、行動を決定するのは、「オペレータ」としての「あなた」なのです。これに関して、個々の細胞は、どうすることもできません。

そこで、いつも心を澄ませていて、細胞の知らせを敏感に感じ取り、状況に適切に対処することが、「オペレータ」としての「あなた」の重要な責任になります。いったん方針を決めた後でも、状況によっては「柔軟に果敢に」方向転換することも必要になるでしょう。

 

私たちの細胞は、「受信」するだけでなく、私たちの思いを宇宙に「送信」して結果を導くという働きもします。そこで、この「生物システム」を上手に活用できるようになれば、あなたは「創造の達人」の域に達することになるでしょう。同時に、大きい責任も伴いますが。

ここで重要なことは、「自分が何に値するか」を明確にすることで、それは「あなたが可能性を信じていることに基づいて」選択されるので、「焦点を合わせたものが得られる」ことを確信していれば、「自分が希望する人生を意識して創造」することができるでしょう。

これとは逆に、「外の世界で起こることについて自分は無力だ」と考えるなら、あなたの細胞は、それを確かなものにするために「あらゆる努力を惜しまない」ので、あなたは、事毎に「無力」を体験することになるわけです。

 

エンパワーメント

 

人類の意識の進化を促すために、この先、地球には思いもかけない変化がたくさん起きてきます。あなたに関していうと、将来、あなたが創造的表現を行っていくための個人的な計画について、何らかの形でそれを高めてくれる現実の側面について学んでいるところです。あなたの人生へのアプローチは常に選択に基づいてなされていますが、あなたが意図してエンパワーメント(本来持っている力を自分のものにすること)への道を選ぶと、あなたの決断は宇宙に伝わります。自分の人生の責任を自分で取ることができるように、エネルギーの扱いに磨きをかける方法を学ぶ機会を必要としていることを告知することになるのです。

 

全てはあなた次第です。みずからの人生の創造者として積極的に責任を認めていくのであれば、受け取り関わることのできる真実の規模もそれだけ拡大します。責任を持つことにより、完璧なセルフエンパワーメントへの扉が開かれるのです。

 

セルフエンパワーメントとは、自分自身を深く省みて、どういう風に、どういう理由で、自分がそのように機能するのかを知ることです。そして、セルフエンパワーメントへの道を選ぶ時は、いつでも素晴らしい機会と自由が満ちあふれており、それによって――目に見える三次元宇宙を含む全宇宙からなる――多次元宇宙の力と一緒に、あなたの現実を協同創造することができるでしょう。

 

現に地球で肉体を持っている人は例外なしに、地球をいう独特の三次元世界での体験を通じて学ぶためにやって来ています。それが大枠としての「個人的な計画」です。その中で、思いの力による自分の現実創造に熟達すること、つまり「エネルギーの扱いに磨きをかける」ことが最も重要な目的で、それを達成した状態をエンパワーメント(またはセルフエンパワーメント)と言います。その方向に進むには、「意図してエンパワーメントへの道を選ぶ」ことが大切です。そうすれば、多次元宇宙にわたる宇宙の絶妙のネットワークを通じて、適切な学びの素材(人生体験)が自然に提供されるようになります。いわば「多次元宇宙の力と一緒に、あなたの現実を協同創造する」ことになるのです。

ここで大切なことは、「みずからの人生の創造者として積極的に責任を認めていく」ことです。それには「自分自身を深く省みて、どういう風に、どういう理由で、自分がそのように機能するのかを知る」必要があります。これは、それほど簡単なことではなくて、かなり深いレベルまで自分の内部に入っていかないと分からない場合もあるでしょう。例えば、顕在意識と潜在意識(魂のレベル)とで方向が食い違っていることがあります。魂が、顕在意識が思いもよらない重い課題を課したり、予想外の出来事を起こしたりすることもあります。また自分の過去生や先祖から持ち越しているカルマ的な因縁が、意外な作用を及ぼすこともあるので承知しておきましょう。

 

感情というものの重み

 

状況の感情的な把握力、つまり非常に深いレベルで感じることができる能力は、加速されたエネルギーを扱うのに、鍵になる要素の一つです。誰でもいつかは、未発見の思い込みにつながる、埋もれた感情を処理する必要があります。それがあると、身体へのエネルギーの流れをブロックするからです。魂をねじるような痛みを感じることができる人は、困難を乗り越えて、喜びやエクスタシーの純粋な状態を体験する能力をも持っています。

感情的な把握力がなく、気持ちの深みが麻痺している人々は、知覚力が完全にバラバラに分断されて統合的視点を欠いているか、ある種のトラウマによって内と外との体験が心の中で分離されていることがよくあります。

 

日本では特に、感情というものを軽視し、誤解し、あるいは蔑みの対象にしてきたのではないでしょうか。感情に関係する用語に、その片鱗が見られます。

例えば、「感情をむき出しにする」「感情を交えず」「感情に走る」「感情を害する」など。「感情家」「感情的」「感情論」などもあります。

しかし、これらは、感情というものの真の役割を理解していない、文化の産物と言っていいでしょう。

 

「状況の感情的な把握力、つまり非常に深いレベルで感じることができる能力」は、「アセンションの時代」の「加速されたエネルギーを扱う」のに重要なだけでなく、「未発見の思い込み」を発見し処理する手段にもなります。

この際、あなたが「魂をねじるような痛みを、感じることができる人」であるかどうかを、考えてみるのも悪くないでしょう。

 

もしあなたが感じるすべを知らなければ、このゲームをプレイするのに極めて重要な道具を持っていないことになります。感じることは、あなた自身に感じることを許し、そして判断することを控えて、感情の泉が湧き出るのを認めることによって、活性化されます。もしあなたが、湧き出る感情がコントロールできない状態になるのが心配になったら、感情というものは重要な目的に寄与するものだと認めて、この恐れをやり過ごし、あなたの執着を解き放つことです。感情は、現実を識別する貴重な資産で、あなたの創造物に対して責任を取るのに、あなたの立脚点を正確に計る助けになります。

 

日本という男性社会で、感情を抑圧することが立派なことだという観念を、骨の髄まで染み込ませてきた男性諸君は、たいへんな「負の遺産」を背負い込んでいると言えるでしょう。一方、女性は無傷ということでもないでしょう。「文化的誤解」は、共通してあるわけですから。

ともかく、今からでも、「感じること」を「活性化」する努力をする必要があります。それには、「あなた自身に感じることを許し、そして判断することを控えて、感情の泉が湧き出るのを認める」ようにするしかないでしょう。

 

「恐れをやり過ごし、あなたの執着を解き放つ」というのは、恐れないで感情を表出させて、それによって「あなたの執着」を検知・確認した上で、解き放つようにするということです。

「感情は、現実を識別する貴重な資産」という意味は、例えば、不意に直面した現実であっても、もともとは自分で創っているが、その瞬間において、自分に対する意味合いを「総合的に」とらえた印象の表出が感情というもの。それは理屈ではない、「総合的なあなたの立脚点」の反映だから、そこに値打ちがあるわけです。

論理的頭脳の解析はそれに続く段階ですが、こちらには憶測や損得や立場など、雑多な「勘定」が絡んでくるものです。

したがって、「あなたの立脚点を正確に測る助けに」なるのは、あくまでもあなたの「第一感」つまり「感情」だというわけです。

「勘定」よりも「感情」を尊重した方が、結局は精神衛生的にもいいものです。

 

DNAの真実

 

あなたのDNAには、先祖たちが知覚したものと、あなたの前生での記憶の集積が刻み込まれていて、あなたの拠りどころになる精神的独自性の基になっています。

 

「無意味なジャンク」と考えられているDNAの一部は、実際には、極めて重要な記録を保持しており、情報への大切な鍵を保管しています。あなたのDNAは、あなたの先祖に関する独自の情報網を取り仕切っています。人体は、膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象などを保持することができる、精巧に設計された機器です。それらの情報は、瞬間ごとに正確に記録され、細胞レベルに保存されます。これがやがては、知覚的影響として大量に蓄積され、一つの世代から次の世代へ、生来の超自然的な血縁のテレパシーを通して伝えられます。どの親族にも、本質的に強い精神的つながりが存在するのは、血の中の情報に共通性と親密性があるためです。

 

ヒトのDNAの約3%は、肉体的な形質の形成に関係しているので、物質への関心が中心の地球の科学者たちによって、その機能についてかなり解明されています。

しかし、残りの約97%が何のために存在しているのか理解できないので、それは「無意味なジャンク」と考えられているのです。高等生物ほど比率が高くなるこの部分を理解できないからといって、「ガラクタ」扱いするセンスには感心できません。「今の科学の基本認識や方法論に重大な欠陥があるに違いない」と考えるのが常識ではないでしょうか。

 

実は、DNAのその部分には、先祖代々の「膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象など」が記録されているだけでなく、「あなたの前生での記憶の集積」も刻み込まれていて、私たちの「精神的独自性の基に」なっています。それが、必要に応じて、細胞から脳の精神機能部分へ、テレパシー的に伝えられるのです。

これは、「一つの世代から次の世代へ」伝えられる「生来の超自然的な血縁のテレパシー」ともいえるもので、重要な知覚的・精神的影響力として働くものです。

 

癒しの本質――時間のラインに沿って癒す

 

あなた方が時空として認識している宇宙全体を通して、定期的にある種のガラクタを一掃する機会を設ける必要があります。あなたは物理的なガラクタを想像するかもしれませんが、ここで言っているのはエネルギー的なガラクタ、すなわち、生命に対する誤ったプログラムとして、あなたの体内と外界の両方に蓄えられた低い周波数の波動のことです。そこで、DNA構造の中に蓄えられた、積もり積もった膨大な精神的・感情的エネルギーを、自分につながる多数の時間のラインに沿って癒すことが必要となるのです。

 

DNAに蓄えられた符号に、痛みや離別の記憶や、被害者意識、無力感のような強い思い込みが刻まれている場合、いわゆる「過去」からのこのような知覚は――それ自体が独自の力を持っているので――その目的を理解した上で、変容させる必要があります。恐れに基づいた信念から生じ、DNAに符号化された出来事や体験は、癒すことが特に大切です。ある体験の意味や目的が理解されない限り、ことわざにあるように、「歴史は繰り返す」からです。

 

人類の観点からすれば、この変容に最も効果的に参画するには、完全に自分の身体の中に居るべきです。「この時代」を通じて、宇宙エネルギーに身体を曝すことによって、DNAが高度化される利益が得られるからです。それは、人類の精神に深く根差している、膨大な量の低い波動のエネルギーが浄化されることを意味します。

 

宇宙のエネルギーは、様々な可能性の青写真を届けています。それらは、あなた方のもっと大きい心を通り抜けて、あなた方の細胞の中に拡散します。更に、あなた方の遺伝子パターンの深みにある知識のコードを現実化し、活性化するのです。

 

人生を高める信念を受け入れると、身体からはっきりそれと分かる活力がにじみ出てきます。あなた自身が、いわば最大出力値に接続されるからです。元気にあふれた心の状態は、宇宙放射エネルギーの活性化作用への受容力が高まります。このエネルギーがチャクラに取り込まれると、あなたの感覚が新しい認識へ開かれるでしょう。それは、今生での出来事が、別の時間のラインで起きた出来事とどのように絡みあっているかについての奥深い霊的知識です。

現実は流動的なもので、時間と空間は観察者の認識に応じて自在に変化します。「今ここ」で、あなたが事実認識を変えれば、それは実際に多数の時間のラインの隅から隅までさざ波のように進んで、あなたが意識の新しいコードを選んだことを告知します。これこそ、「時間のラインに沿った癒し」が起こる仕組みなのです。

 

私たちのDNAに記録されている「膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象など」(前項「DNAの真実」参照)は、好ましいものばかりではありません。むしろ「DNA構造の中に蓄えられた、積もり積もった膨大な精神的・感情的エネルギー」には、ネガティブなものが多いのです。

その要因には、前出の「核爆発がいくつかの文明を破壊した」ことや「地球に大破壊をもたらした、たくさんの長期間にわたる天空の戦い」などによって、私たちの先祖がこうむった強烈なトラウマがあります。

それに関連して、人類の歴史の大半が、ネガティブな勢力による恐怖をベースにした支配構造によって、蹂躙されてきたという事実があります。人々の精神が安定した、平和な時代はほとんどなかったのです。

更に、地球外からやって来た「支配階級」の遺伝子技術によってDNAが「間引かれて」、いわば「奴隷種族」に仕立て上げられたという歴史もあります。

 

こうした不幸な状況は、地球と人類の歴史に限ったことではありません。「天にあるごとく地にあり、地にあるごとく天にある」の言葉通り、宇宙では普遍的に見られる状況です。

そこで、「宇宙全体を通して、定期的にある種のガラクタを一掃する機会を設ける必要」があり、それが「アセンションという恩典」です。それは、この時代に宇宙からやって来る特別のエネルギーを利用して、「エネルギー的なガラクタ、すなわち、生命に対する誤ったプログラム」を一掃し、「DNAが高度化される利益が得られる」機会であるとも言えます。

 

前項にあるように、DNAには「先祖たちが知覚したものと、あなたの前生での記憶」の両方が、膨大な集積として刻み込まれているわけですが、「アセンションの時代」に地球人の肉体を持っている「あなた」が、「DNAに符号化された出来事や体験」を癒すことが出来れば、それは「先祖たち」と「あなたの前生」の両方を一蓮托生で癒すことになります。

現生を生きる1人の人間から、大勢の先祖や無数の過去生につながる「多数の時間のライン」を想像してみてください。そのつながりによって構成された「情報の独自ネットワークを取り仕切っている」のは、現に肉体を持っている「あなた(のDNA)」であり、「《今ここ》で、あなたが事実認識を変えれば、それは実際に多数の時間のラインの隅から隅までさざ波のように進んで、あなたが意識の新しいコードを選んだことを告知」するというわけです。

いわゆる「直線的な時間」というものは、3次元世界に住む私たちの幻想で、実際には、全ての現象は「現時点」で起っているので、そのようなことになるわけです。これこそが、「時間のラインに沿った癒し」が起こる仕組みであり、「癒し」というものの本質なのです。

同時に、それを行うことが、今生で肉体を持っている者の使命であり、重大な責任でもあります。もちろん、そうすることによって、あなたは「子孫に美田を残す」ことになり、「歴史は繰り返す」悲劇も避けられるでしょう。

もっと根本的には、「DNAの浄化(修復)」と「意識(波動)レベルの復元」は表裏の関係にあって、その行為は、私たちの前途にある「宇宙放射の高エネルギー領域」を乗り切るための前提になります。

 

このようにDNAの変容は、認識を転換して自分の意識を変えることによって行うことが出来ます。「DNAに蓄えられた符号に、痛みや離別の記憶や、被害者意識、無力感のような強い思い込みが刻まれている場合、いわゆる《過去》からのこのような知覚は――それ自体が独自の力を持っているので――その目的を理解した上で、変容させる必要がある」という次第です。

そのための実践的な要諦は、次のように述べられています。

「この変容に最も効果的に参画するには、完全に自分の身体の中に居るべきです。《この時代》を通じて、宇宙エネルギーに身体を曝すことによって、DNAが高度化される利益が得られるからです。」

これは、いわゆる「グラウンディング」すること。換言すれば、地に足をつけて生きることです。また太陽の光に浸り、地球や自然と共に生きることでもあります。

そして、「人生を高める信念を受け入れると、身体からはっきりそれと分かる活力がにじみ出てきます。あなた自身が、いわば最大出力値に接続されるからです。元気にあふれた心の状態は、宇宙放射エネルギーの活性化作用への受容力が高まります」とあるように、常にポジティブな姿勢をキープすることも大切です。

 

この世界の現状

 

一部の人々にとっては、大変なストレスを伴うこの騒々しい変容の時代では、多くの生き方がひっくり返しになるので、大勢の家族や個人が、窮地に追い込まれるような極めて不愉快な思いをさせられるでしょう。もっと心を柔軟にしてあなたの生活や信念を変えようと促す圧力は、驚くべきペースでエスカレートしています。

世界経済は常に不安定で混乱した状態にあり、不正会計や財務破綻によって大企業への信頼は崩壊し、レイオフが将来の不確実さを増大し続け、失業率は日々に増えて多くの人が生計の心配をしています。動物や人間に対して猛威をふるう病気とその不安は、世界的な健康危機を引き起こし、政治は悪質なインサイダー取引の臭いを放ち、戦争の太鼓はだらだらと鳴り続け、核攻撃とテロリズムはコントロールされたメディアで最大脅威にランクされ、性的暴力と性的倒錯はますます露骨になり、借金の与信枠比率はその限界に達し、盗みや詐欺、不正行為や虚偽は、堕落した指導者の世界的に共通な資質として指摘されています。いわゆる指導者たちは、公民の自由を擁護し独立のために戦うという、与えられた職務を怠っているように見えます。

そこで、ゲームのこの段階で、この世界はどうしてこれほど混乱に満ちているのかと誰もが不思議に思い始めています。実はこれこそ、素晴らしい徴候なのです。なぜならこれは、生き方への省察と再評価が今最も必要であることを示しており、全ての人が直面し実行するべきものだからです。

 

これは、見事に人類社会の現状を喝破していると言えるのではないでしょうか。

一見すると、十年一日のごとき日常生活を送っているようでも、少し長くタイムスパンを取って前後を比較すれば、この社会が驚くべきピッチで変容していることが分かるでしょう。

特徴的なことは、今のところ、私たちの社会システムの矛盾、つまり積年の膿(うみ)が次々と露呈して、ネガティブな要素が際限なく表出されるという状況です。それは、光が強くなったことと、エネルギー(時間)が加速していることに関係します。

「もういい加減にしてくれ」という思いは、誰もが持っているのではないでしょうか。

それは、「素晴らしい徴候」だというわけです。なぜなら、みんなで溜めたそのマグマが、新しい世界を創造するための強大なエネルギーになるからです。

 

この世界の本質を見抜く

 

世界の支配者たちによって広範に遂行されている近年の戦争行為や支配統制行為は、彼らが人類に対する支配力を失うことを恐れる、死にもの狂いの状態の現れにほかなりません。彼らは、あなた方が注意を向けることや、持てる力に目覚めることを逸らすためなら、どんなことでもするでしょう。目覚めようとしない人々は、自分たちをコントロールしている連中に、栄養を与えているのです。

 

この惑星にはびこっている、精巧に造られて圧倒されるような恐怖の出来事の本質を見抜くことが、あなた方みんなの挑戦です。

 

地球の全ての人々は危機にあり、この危機は、あなた方に深くしみこんでいる、真実を知ることへの恐れに起因しています。こうした恐れへの集合的な屈従を解き放つために、既に知っていることを、もっとよく見て、もっと深くそれに入っていく必要があります。

 

あなた方は、その気になれば、物事を歯に衣着せずに言うことができるはずです――つまり、見て感じることは、あらゆるレベルで実際に起こっていることであり、その事実を勇気と明快さをもって、名指しして確認することができるはずです。あなた方の自由は、個人としても集合としても、見た通りに真実を語る能力があるかどうかにかかっています。

 

いわゆる「9・11」とそれに続く出来事ほど、この一連のアドバイスがピッタリはまるものはありません。

高層ビルへの飛行機の衝突には、前例がありました。1945728日、エンパイヤステート・ビルの79階に、B25爆撃機が衝突して、火災が起こり、14人の死者が出ました。

これは、濃い霧の中の出来事で、自動操縦システムも今ほど進化していなかったので、おそらくテロや陰謀ではなかったでしょう。

 

「9・11」を企画した者たちは、この稀有の(貴重な)出来事を、詳細に学習したはずです。

つまりビルというものは、(超軽量の素材で出来ている)飛行機が衝突したぐらいでは簡単に倒壊するものではなく、もっと大型の民間航空機を衝突させても、せいぜい局部的な火災しか「期待でき」そうにない。

これでは、とても(目的とする)「圧倒されるような恐怖の出来事」にはならない。その衝突に連動する、「精巧に造られた」別の仕掛けが、どうしても必要だ。

それは例えば、衝突と同時に、機体に装着させたミサイルを撃ち込むこと。また、その後の適切なタイミングで、予めビルの各階に仕掛けた爆薬を起爆させて、ビルを完全に崩落させること。

それに加えて、(飛行機を衝突させない)周辺の別のビル(特に第7ビル)も崩落させれば、このイベントに「花を添える」ことになり、「恐怖の出来事」としては完璧だ――という結論に達したのでしょう。

 

事件当日のビデオや、その後に出てきた大量の目撃情報などを仔細に眺めて、私たちが「見て感じること」は、まさにこのような推論ではないでしょうか(今でも、「主流メディアの思想コントロール事業が売り付けるもの」を頭から信じている人は別として)。

そこまで感じない人は、「既に知っていることを、もっとよく見て、もっと深くそれに入っていく必要」があるでしょう。何故なら、「あなた方の自由は、個人としても集合としても、見た通りに真実を語る能力があるかどうかにかかっている」からです。

ちなみに『パス・オブ・エンパワーメント』では、「9・11」について次のように言及しています。

 

「9・11」の出来事の背後にある詐欺的な仕掛けは、黒魔術の古典的な儀式の実例で、時間をコントロールして巧みに操作し、それを歪めて、「罠」をつくる企てです。

そして、計画的なメディアのプログラミングによって、できるだけ多くの人々を、恐怖心がつくる出入り口を通して、その罠(わな)へ誘導するものです。

 

一方、日本をはじめ世界中の「占領地」はもちろん自国内ですら、毒性の「ケムトレイル」を毎日のように散布する自虐的な行為も、彼らの「死にもの狂いの状態」を現していると言えるでしょう。

人類(霊長目ヒト科)を含む地球の「種の絶滅」を加速させながら、なおかつ地球を支配し続けたいという意図は、「憑依」という現象を抜きにしては理解することが困難です。

これについては、次のように言及されています(前出の「いったい誰が地球を支配しているのか」の項参照)。

 

偽りが彼らの規範となるにつれ、彼らは、人知れず心を操ることに長けた非物質界のエネルギーを引き寄せ、それらが秘密結社を操作するようになったのです。

 

残念ながら、あなた方の恐れの波動を常食して、そのエネルギーを、あなた方をコントロールするのに利用している者たちがいるのです。

 

この世界をコントロールする者たちは、人類の精神が強力かつ複雑で、基本的に創造性に富み平和愛好的であることを、ずっと以前から知っていました。したがって戦争や暴力は、人類の中にいる手下たちを、そそのかして起こさせる必要がありました――その者たちは、しばしば狡猾で血に飢えた非物質的な存在に憑依されています。

 

ナノセカンド

 

1987年から2012年までの期間、すなわち年代記の中のナノセカンドには、あなた方の現実を行き詰まらせている膨大に蓄積された否定的エネルギーの残がいを除去して、「銀河の中心」あるいは「母の子宮」と呼ばれる力の源とのつながりを回復させることも絡んできます。つまるところ、ナノセカンドというこの期間は、自分が本当はどういう存在なのかを知るために、より拡大した気付きの状態を体験することに尽きるのです。しかし、未処理のエネルギーが大量に残っていると、自分の内なる智慧とのつながりを回復するのに必要な、明晰さを曇らせてしまうことがあります。

 

人は誰でも感情に訴える記憶を携えていて、それらの記憶は、深く、時には予期せぬ形で人生に影響を及ぼします。痛みを伴う心の傷や未解決の問題は、遺伝的な継承物の一部です。ナノセカンドの目的は、個人の力に関して条件付けされた「恐れ」を、人類の遺伝子プールから取り除くことです。

 

ナノセカンドは、みずからに押し付けて永く支配的であった無知蒙昧の状態から人類が抜け出し、人類変容の黄金時代を始動する道を示してくれるでしょう。また、この時期に生きる人々は、一つの時代の終焉と次の時代の始まりとの間を橋渡しする、様々な未来の可能性を選び取ることができるでしょう。そして、世界が内部から崩壊するかと見える時、人々は浄化や通過儀礼や精神的試練を通して、みずからを変容させるでしょう。

 

私たちが現に生きている2012年までの25年の期間、つまり「ナノセカンド(10憶分の1秒)」は、悠久の宇宙の流れからすれば僅か「10憶分の1秒」にしか相当しないという意味でそのように呼ばれます。これは、宇宙の遠大な計画によって既に地球の「年代記」に予定されている特別の期間で、一つの長大なサイクルを完了して次の時代に移行するための、いわば「大掃除」のために充てられています。それは、「人類変容の黄金時代を始動する」期間でもあります。

具体的には、私たちが持つ「恐れ」を「遺伝子プールから取り除く(DNAを変容させる)」ことを通じて、「現実を行き詰まらせている膨大に蓄積された否定的エネルギーの残がいを除去」して、「より拡大した気付きの状態を体験する」ことです。それによって、地球の苦難の歴史の中で永く失われてきた、銀河系の中心にある私たちの魂の源との「つながりを回復させる」という狙いがあります。それに必要なサポートは、銀河の中心から送られるエネルギーが加速的に増大することによって、宇宙から与えられます。

この期間に人類は、精神的にも肉体レベルでも大きく変容していきますが、それは意識とDNAの「浄化」や、人生の重要な節目ふしめで体験する「通過儀礼」や、予想外の出来事から学んでいく「精神的試練」などを通じて達成されます。

 

時間とエネルギーの更なる加速

 

1987年以降、あなた方の惑星に影響を与えている宇宙のエネルギーの流れは、年毎にその強度を増しており、生活の律動が加速しています。例えば、即座にやるべきことが増えたり、自分を維持するだけでも精一杯というような、へとへとに疲れさせられる速度によって、生活がますます速く動いていることをあなたは実感しているかもしれません。そしてあなたが巡らした思いや意識の焦点を合わせたことが、同様の速さで現実化しているのです。

 

この期間には、物事の優先順位や、何が真に重要かの認識について、大きな混乱があります。そして年を追うごとに、賢明な人々には、思うことが迅速に自分の現実になることがますます明白になることでしょう。みずから進んで選択するか、他に選択の余地がないか。――そのいずれにせよ、人生に新たな優先順位が生じてくるので、最終的には全ての人が、私事の状況について、並外れた真実性の確認作業を迫られることになるでしょう。

この時期には、何十億もの人が、表面から見える通りのものは何一つないことに気付き始めるようになります。そして、この認識はそれ自体が通過儀礼で、この期間の大きなテストの一つと言えるでしょう。

世界の舞台で騒々しい出来事が激化するにつれ、目に見えない線が引かれて、世界中で二極化が起こっていきます。それは、人々が二組に分かれて、自由や人生の意義などについて激しい論争をする中で、それぞれの人が自分の信念を通そうとするためです。

 

自分自身や周辺で、また社会で起っていることを少し注意深く観察すれば、誰でも気付くことがあります。それは、意図したことが狙い通りに実現したり、また、ちょっとした悪行に対するカルマ的なリアクションが現れたりすることが、かつてない速度を持っていることです。

それは、「生活の律動が加速」している証拠ですが、多くの人が感覚的に「加速」を感じていても、その状態への適応が十分にできていないために、普通に生活するだけでも「へとへとに疲れさせられる」具合になっているはずです。

思うように事が運ばす、毎日のように取り残しが出てくることが珍しくないでしょう。そこで、あらかじめ優先順位を決めて事に取り掛かるとしても、消化できたことが重要度が高く、やり残したものが低いのかどうかと「物事の優先順位や、何が真に重要かの認識について、大きな混乱」があるでしょう。

日常の行動や対人関係も含めて、次々に現れてくる選択の場において、「選び取るか見逃すかの差」が大きく、「全ての人が、私事の状況について、並外れた真実性の確認作業を迫られる」ことになっているのが「この時代」の特徴です。

 

更に、この「加速」は「光が強くなる」ことを伴っており、「真実のコントロールを担当している者たちにとって、真実を隠す仕事は、人々の気付きが加速するにつれて、ますます緊張に満ちたものになりつつあります」というわけで、前出の「徹底した情報操作」の「ほころび」が次々に露呈してきます。

したがって人々は、「表面から見える通りのものは何一つないことに気付く」ようになりますが、それに対する反応や対応は、単純ではないでしょう。

これまで隠蔽してきた事実について、「いわゆる公式発表」(後出の「人類の前途」の項参照)が行われても、それを信じない者、反発する者、また過去の暴虐に対する償いを求める者なども出てきて、「世界の舞台で騒々しい出来事が激化する」でしょう。

結局は、光を選ぶかヤミに組するか、自由を選ぶか拘束状態を好むかの違いになりますが、これまでの「徹底した情報操作」の「功績」が大きかった分だけ混乱もまた大きく、「世界中で二極化が起ってくる」ことが避けられないでしょう。

私たちは、地球の新時代への「通過儀礼」に、つまり「この期間の最大のテストの一つ」に直面しているわけです。

 

 

20121221

 

人類の変容の25年間を通して、銀河の中心から来るエネルギーが、最も重要な役割を果たしています。2012年の12月には、冬至の太陽が、地球から3万光年以上先にある、天の川銀河の中心と整列して、「ナノセカンド」が絶頂となります。1221日に太陽は、天の川の交点と合(ごう)になって昇り、黄道面が26千年の整然と進んだサイクルを完結します。

この出来事は、長く待ち望まれた帰郷のようなもので、霊的存在としての、あなた方の最も深いルーツへ再結合するものです。あなた方は、「母の子宮」から来る無限の創造性によって、再充電され再び活気を与えられるでしょう。そして、あなた方の起源についての真実を知ることになるでしょう。このめでたい再会に向けて歳月が展開するにつれ、あなた方の太陽系は、その巨大な出来事への準備として、ますます活動を強めるようになるでしょう。

 

合(ごう)は一般には、地球から見て惑星と太陽が造る角度がゼロになることを言いますが、ここでは黄道面(天球上の太陽の経路が造る面)と天の川銀河の回転面との交差点から太陽が昇る現象をいいます。つまり、日の出時に、地球から見た太陽と銀河面が造る角度が正確にゼロになることです。

この現象は、約26千年に1回起こるもので、天文学的には地球の歳差運動(自転軸の方向が変化する運動)の周期に関係しています。

 

20121221日は、マヤ暦の最後の日でもあるので、これを援用して、地球の終末の日であるかのようなセンセーショナルなとらえ方をすることは正しくありません。サイクルの節目であることは事実ですが、「終点」ではなく「通過点」と考えるべきでしょう。そして、新たなサイクルに向けての「出発点」でもあります。人類は過去にも、同じ「通過点」を通って今日に至っているわけです。

 

人類の前途

 

あなた方と時間と空間を共有している知的生命体の実在についての、いわゆる公式発表は、目前に迫っています。いったんこれが行われると、変化のペースが加速するでしょう。

あなた方の生き方が、これまでにない複雑さを帯びるようになるにつれ、まっとうな出来事と、騙したり注意を逸らしたりするために密かに企てられた出来事との違いを識別することが、新たな挑戦となるでしょう。ETの実在を完全に認識すると、あなた方の起源についての伝統的で宗教的な信条が解きほぐされていくでしょう。

あなた方のルーツは星々に由来しており、この真実の、多次元にわたる複雑さを理解することは、人類の精神的変容のために避けて通れないことです。

主流のメディアや当局の発表を決して疑わず、古くて崩れ落ちようとしているパラダイムに今も鎖でつながれている人々は、真実をえり分けることが、ますます困難になり困惑させられることになるでしょう。

 

それで、あなたのゲームプランは何ですか。望ましい世界を創るのに、あなたの力をどう扱いますか。何を信じることにしますか。 

覚えておくべきことは、あなた方の時代の出来事を、どのようにあなたが見て解釈するかによって、あなた自身がその中にいる、世界のバージョンが決まるということです。

世界には、一つのバージョンしかないように見えるかもしれませんが、それも幻想です。可能性は、地面に生える草と同じくらいありふれたもので、あなたの思い、感覚、欲望、そして感情に基づく決断から、湧き出すものです。

あなたが創る現実は、たとえ同じ街路に住んでいるとしても、あなたの隣人とは同じでないかもしれません。現実はトリッキーなもので、それを創ることも同様です。そして力は、最もトリッキーなものです。

そして、地球の皆さん、力を避けることはできないのです。あなたと力は万物の一部であり、あなたは力そのものです。私たちの質問を言いましょう――あなたの力をどう扱いますか。あなたの創造力には限界がありません。あなたの挑戦は、強力な存在になることへの恐れを克服することです。

 

あなた方の前途には、いくつかの厳しい現実認識が出てくるでしょうが、天空からの介入による偉大な奇跡もみられるでしょう。

それには、悪の役者たちが、自己啓示によって役割から降りることさえあり得ます。彼らは、加害しては隠れるという秘密の役割が、もはや要求されていないという新しい認識に達するのです。

 

多くの人が、いずれその日が来るに違いないと思っている「知的生命体の実在についての、いわゆる公式発表」は、今や目前に迫っています。そして、それがもたらすものは、単に私たちに関わりの深いET(宇宙存在)の存否だけではありません。この世界の、全ての現象は相互に関連しており、お互いに深くつながっているのです。

つまり、「徹底した情報操作」の全てが、同時に明らかにされるでしょう。これを発表する新しい統治機構は、人類への責務としても当然それをやるでしょう。そこで、前記のように、それをキッカケに「世界の舞台で騒々しい出来事が激化する」ことは避けられないでしょうが、それは本筋ではありません。

何といっても、「公式発表」の目的そのものが、私たちの世界と宇宙の存在たちとの、そして地底世界の同胞たちとの、初めての公然とした遭遇、つまり「ファースト・オープン・コンタクト(FOC)」への道を開くことにあるからです。

したがって、容易に想像できるように、その先の展開は極めて急速かつドラマティックで、「変化のペースが加速する」ことは間違いないでしょう。

 

同時に、現代人につながる人類創成への宇宙存在の係わりと、その後の不幸な歴史も明らかにされるでしょう。そのことは、地球の科学と宗教が、それぞれ独占的に教化してきた「あなた方の起源についての伝統的で宗教的な信条」が、正しい認識に置き換わっていく端緒になります。

それに加えて、この地球の3次元世界で生を送っている私たちという存在そのものが、魂のレベルでは、宇宙の多様な星系にそれぞれのルーツを持っているという「多次元にわたる複雑さ」を背景に持っており、これを理解することは、「人類の精神的変容のために避けて通れないこと」だといいます。

そして、「主流のメディアや当局の発表を決して疑わず、古くて崩れ落ちようとしているパラダイムに今も鎖でつながれている人々」は、単に「真実をえり分けることが、ますます困難になり困惑させられることになる」だけではありません。

このような人々は、自分では気付かずに、意識の状態を「操縦お任せモード」にセットして人生を送っています。これは、意識の進化にとって、たいへん危険な状態です。なぜなら、この世界には、あなたの意識を一定の枠の中でコントロールし続けるために「日夜がんばっている」巨大な構造が存在するからです。

あなたが真に意識の進化を望むなら、「自分の現実は自分の意図によって創っていく」ことを明確に選ぶべきです。

その前提として、あなたの身辺を見回し生活パターンを点検して、「操縦お任せモード」に浸るための「用具」や「情報侵入口」、あるいは自分の時間の「預託先」を見付け出し、それらをゴミとして逐一、処分する必要があるでしょう。そして、ほとんどの人が該当する、それに対するシンプルな答は、テレビをお蔵にしまい、新聞の購読をやめることでしょう。

 

この先の事態の展開で、私たちが真剣に心得ておくべきことは、「あなた方の時代の出来事を、どのようにあなたが見て解釈するかによって、あなた自身がその中にいる世界のバージョンが決まる」ということです。

ここにいう「あなた自身がその中にいる世界のバージョン」とは、あなたの「可能性」のことです。それは、「あなたの思い、感覚、欲望、そして感情に基づく決断から、湧き出す」というわけです。これは、私たちが天賦の力を使って現実創造するプロセスについての、的確な説明です(これに加えて必要なことは、それが可能であることを信頼することです)。

そこで出てくる疑問は、「自分が創った現実と、他の人が創った現実とは、どういう関係になるのだ?」ということでしょう。それに対する答は、「あなたが創る現実は、たとえ同じ街路に住んでいるとしても、あなたの隣人とは同じでないかもしれません」ということです。

つまり、空間には、それぞれの人が創る、「いくつもの現実が同時に存在」していて、重なっている部分もあれば、重なっていない部分もあるということです。これは、たいへん「トリッキー」な(手が込んでいて騙されやすい)話ですが、私たちが段々と認識するようになる、時間と空間の本質的な性質です。

 

この点を、私たちの三次元意識でも、ある程度理解できるように説明してみましょう。

基本的に、あらゆるものは波動で構成されています。いわゆる固体でさえ同じことで、私たちの感覚器官や計測器の機能で、固いものとして把握しているに過ぎません。

地球の教科書にも、電子には粒子の性質と、波動の性質の両方があると書いてあります。どちらの観点を採っても、原子は、したがって原子から成る物質は、「隙間だらけ」です。

「粒子説」によって原子の構造をみれば、陽子や中性子などで構成される原子核の周りで、大きい円を描く数個の軌道を電子が周回しています。そして原子核は、原子の大きさの1万分の1しかありませんが、原子の質量のほとんどを占めています。つまり、原子の9999%の部分を電子が占めているわけですが、その質量はほとんど無視できるほど小さいので、原子は全体として、ほとんどカラッポです。したがって、原子で構成された物質もスカスカなので、空間には「いくつもの現実が同時に存在」することができるのです。

「波動説」によれば、話はもっと簡単で、テレビや携帯電話の電波のように、異種のものがいくらでも同じ空間を占めることが出来ます。

つまり、「世界には、一つのバージョンしかないように見える」のは、私たちの「幻想」だという次第です。

 

更に、「力は、最もトリッキーなもの」で、「力を避けることはできない」ということにも、重要な含意があります。まず、暴力や武力は低次元の力で、現実を創造する力こそが、本来の力だということを、しっかり頭に入れておきましょう。

そこで、「力を避けることはできない」ということは、私たちが、否応なく現実を創造していることを指します。顕在意識で「そのつもり」があるかないかに関係なく、私たちは、瞬間ごとに「自分の現実」を創造しているのです。

そして今のところ、人類の圧倒的多数は、前出の「ネガティブ創造のマジシャン」になっていて、マスメディアなどからネガティブな波動をしっかり取り込みながら、それをやっています。「力は、最もトリッキーなものです」というのは、そのことを指しています。

私たちは、私たちの「思い、感覚、欲望、そして感情」に、くれぐれも注意する必要があります――それが、どこに由来するか、ということを含めて。

「あなたの力をどう扱いますか?」という問いかけは、「あなたは、どういう現実を創りますか?」と同じです。

私たちが、「ネガティブ創造のマジシャン」から脱皮して、個人としても集合としても望ましい現実を創造していくには、以上のような現実創造のメカニズムをしっかり認識した上で、「強力な存在になることへの恐れを克服する」必要があります。

 

私たちがこれから遭遇する、あるいは現に少しずつ明らかになりつつある「厳しい現実認識」は、前に出てきた「耐え難い真実」と表裏の関係にあります。つまり、人類の歴史を通じて刷り込まれてきた虚構が、あまりにも深く私たちの現実認識に根を張っているので、それと異なる現実に直面することの抵抗の大きさを言っています。

しかし、「柔軟性」もまた、地球人類の大きい特質です。私たちは、急速にそうした現実に適応して、新たな共通認識を確立することができるでしょう。

宇宙や地底世界の同胞たちとの「オープン・コンタクト」は、それ自体が奇跡でしょうが、彼らが惜しげもなく提供してくれる情報や技術は、この地上世界のあり方や人類の生き様に奇跡をもたらさずにはおかないでしょう。

その前後で、「悪の役者たちが、自己啓示によって役割から降りることさえあり得ます」というのは、既に実際に起っている状況です。彼ら「転向者」は裏も表も全部知っているので、時代の転換への強力な推進役になり得ます。

私たちは、これまでのことは、来るべき大転換を引き起すために必要なプロセスだったと認識して、地球の新時代に向けて共に手を携えて進んでいく必要があります。

 

終わりに

 

『パス・オブ・エンパワーメント』の真髄は、私たちが迷妄から目覚めて本来持っている力に気付き、アセンションへの軌道に乗るように鼓舞する「希望のメッセージ」です。

一方でこれを、私たちが宇宙の真理に基づく新しい「知の体系」をものにするための、『新地球人教科書』の決定版と見ることもできるでしょう。

私たちの普遍的な認識からすれば、破天荒な内容でありながら、どこにも矛盾や一貫性の破綻がない。それは、真実を伝えていることの強さでしょう。

仔細に見れば、伝えている内容には、私たちが既に、直感的に、または事実によって、知っていることが少なくないことに気付きます。時間の加速のこと、私たちの多次元性や転生の真実のこと、天空で起こっている異変のこと、異星人(宇宙存在)の実在のこと、古代の高度文明を伝える遺跡の数々など。

また、このメッセージを伝えてくれた存在、つまり「すばる意識(彼らは何回かのアセンションを経て今では肉体を持たないで活動する存在で、天体としてのプレアデスに住んでいるわけでもないので、ここでは便宜的にこの呼称を使います)」の、人類社会観察の的確さには反論する余地がほとんどないことも分かります。人類の支配構造のこと、「テロとの戦い」やそれを口実にした侵略戦争の欺瞞のこと、メディアの堕落のこと、健康や癒しについての誤解と医療の肥大化のことなど。

そうした観点から見ると、私たちが多年にわたって篭絡されてきた、「騙しのテクニック」が透けて見えてこないでしょうか。――捏造する、歪曲する、隠蔽する、そして徹底的に無視するなどのやり口が。

 

何よりも、『パス・オブ・エンパワーメント』が伝える内容の信憑性を支えるものは、そこに、私たちの心に響くものがあるからだと思います。

言葉の節々に、「すばる意識」の、私たち地球人類への、真摯で揺るぎない「愛」を感じない人はいないでしょう。

また内容が、パーフェクトに、人類の文明や思考様式に立脚している点は、彼らの人類に対する理解が、並みのものでないことを証明しています。

一方では、私たちの世界の実情を、つぶさに観察している彼らの、歯がゆい思いも伝わってきます。

それは、地球での暴虐や人心操縦の執拗さに対して、人類の目覚めがあまりにも遅々としていることの反映でしょう。かといって、人類の状況に直接的に介入することは、例えば原爆が再び投下されようとするような緊急事態でない限り、宇宙のルールとして認められていないのです。

だから、気付け、気付け、と励ますわけですが、同時に、「全ては、あなた方の選択です」というクールなスタンスも保っているのでしょう。

 

ともあれ、この先、何が現れても、何が起こっても、それは地球と人類の偉大な変容(アセンション)へのプロセスの一環だと柔らかく受け止めて、決して恐怖心を抱いたり絶望したりしないことです。

日に日に私たちは、展望を拡大し、本来の力を取り戻し、望ましい現実を創りつつあることを、絶対的に確信することが大切です。

そして、宇宙的スケールで「進路は既に選ばれている」のだから、それが逆転することはあり得ません。

 

地球と人類に、不動のサポートを与えてくれる「プレアデス(すばる意識)」に感謝します。

そして、彼らから人類への「贈りもの」を、明快な言葉で伝えてくれた、バーバラ・マーシニアックに感謝しつつ、この小著を終わりとします。

 

20092月立春の日に                                  小松英星

 

 

[このページのトップへ戻る]

[『パス・オブ・エンパワーメント』解説・目次]
[ホーム

Copyright© 2006 2008 2009 2012 Eisei KOMATSU