静かに座って目を閉じ、身体をリラックスさせてください…ただリラックスして…では始めましょう…。身体の筋肉を十分にゆるめて、すべての緊張や堅さをやさしく緩やかに取り去りましょう。
ゆっくりと、大きく息を吸い込んで、その息が流れ落ちていくのを意識しながら、息が行き着くところまで、腹部が膨らむまで、深く吸い込んでください。
そうしたら今度は腹部を緩ませて、大きく息を吐き出してください。呼気と共に、緊張と堅さがすべて身体の中から流れ出て行くのをイメージしましょう。息を吐き出すとき、緊張がすべて流れ出ていきます。
次はまた腹部が膨らむまで息を吸い込み、そしてまた息を吐きながら腹部を緩め、しぼませていきます。
このやさしくゆっくりとした呼吸を続けてください…息を吸い込んで、吐き出します…呼吸を意識しつづけてください。(ゆっくりと10回ほど呼吸をしてください)
今度は、美しい白光のエネルギーが自分の頭頂部へと流れ落ちて自分の身体を通っていき、自分の身体がそのエネルギーの中に浸っているようにイメージしてください。それはまるで澄み切った滝の下に立っているような感じです。
この光のエネルギーは単なる肉体を浄化したり甦らせるだけでなく、人間のエネルギー体やチャクラシステムまでも甦らせ、バランスと調和をもたらします。
チャクラシステムは虹の色のスペクトルと同じ振動数で共振します。そして、この澄んではじけるような滝があなたを洗い体(からだ)を通り抜ける際に、その水滴によるプリズム効果によって虹の七色のスペクトルが見られるでしょう。
この清く澄んだ七色が自分の身体を浸すにつれて、主なチャクラのひとつひとつが完璧な調和、バランス、清澄を取り戻すのに必要な、それぞれに適応した色を引き寄せるのです。
それでは、背骨の一番下にある第一チャクラから始めましょう。意識を自分の背骨の一番下に集中させて、赤色をイメージします。赤は、第一チャクラであるベースチャクラと調和する色です。濃くてイキイキとした明るい赤色の光線が、自分の生命力エネルギーの力強さと活気を取り戻している様子を思い描いてください。
自然の中にある美しい赤、たとえば大きくてピカピカした真っ赤なリンゴ、ベルベットのような真紅のバラ、秋に見られる紅葉などを思い描いてみましょう。
赤色が背骨の基部に引き寄せられていきます。その部分が暖かく感じられ、活き活きしていき、生命力、力強さやバイタリティーで満たされ、全身を通して広がっていきます。
ベースチャクラから上へあがっていきましょう。次は下腹部、おへそから5センチほど下にある第二のエネルギーセンター、仙骨のチャクラです。
この部分に自分の意識を集中させ、自分のインナーチャイルドを癒し育む(はぐくむ)ように、自分というすべての存在、身体と心と精神を通して、エネルギーとあたたかさと創造力を運ぶパチパチとはじけるようなオレンジの光をイメージしてください。
自然の中のオレンジ色、たとえば、大きくてみずみずしいオレンジ、やわらからなロウソクの炎、闇夜の中の暖かなキャンプファイヤー、夕暮れ空に広がる夕日の色などを思い浮かべてみましょう。
腹部のその部分にオレンジ色が引き寄せられ、あたたかさと創造のエネルギーが自分を通して広がっていくように感じてください。
次は肋骨のくぼみにある太陽神経叢に意識を向けてください。このエネルギーセンターは太陽のように輝く黄色です。自分の太陽神経叢に広がる黄色をイメージしましょう。穏やかさや静けさ、安心感や自信をもたらします。
ただリラックスして、太陽神経叢から、そこにたまりがちな緊張の塊や不安感といったものをすべて流し出しましょう。輝く黄色の光のエネルギーがそれらをすべて洗い流し、後には自分という全存在を貫く太陽光線の輝きが残ります。自分を囲むその光は自分を守り、輝かせ、自らに本来備わった力を取り戻してくれます。
赤、オレンジ、黄色といった暖色のスペクトルを持つ、これら1から3までの振動数の低いエネルギーセンターは、私たちを地球の物質的側面や人の肉体的側面に結びつけます。
では今から、より振動数の高いエネルギーセンターについて見ていきましょう。それらのエネルギーセンターは寒色である緑、青、藍、紫色をしていて、私たちをより高い振動数の領域につなげて、人間感情の熱気を冷まし、バランスを回復させます。
愛、バランス、調和に関連したハートセンターは、振動数の低い領域と高い領域とを繋ぐ架け橋のようなところです。愛は、肉体と精神とを、ロアーセルフとハイヤーセルフとを、人類の領域と神の領域とを、また創造物と創造者とを繋ぐ架け橋です。
緑色はバランスと調和の架け橋なのです。脈打ち始める自分の心臓部、癒しと元気を与えてくれる緑色のハートセンターを感じてみてください。
そして、自然の中にある緑色を心に描いてください。たとえば、足元に広がる冷たくてやわらかな草地、森林の深い緑色、木、その葉はやさしいそよ風に吹かれてサラサラと踊っています、青リンゴの緑やエメラルドグリーン、オリーブの緑色、青白い緑、春に見られる新緑の半透明な緑、夏場に青々と茂る群葉の緑など、様々な色合いの緑を思い描いてください。
自分のハートセンターに緑色を引き寄せ、そこから外へと溢れさせ、元気づけ、癒し、調和をもたらしてください。それは、深い慈悲の心や、自分の家や街、国、自分の世界、自分の宇宙といった自分を取り巻くすべてのものに対する共感を生みます。
それでは次に、喉のセンターへと意識を向けましょう。喉のセンターはコミュニケーションに関係し、澄んで輝く空の青色を放っています。自分の喉の部分に青色をイメージしてください。
それによって、自分自身を落ち着かせ、癒して、仲間を静かに気遣って慈しむことや、自分の考えや感情、思いを仲間たちに伝えることができやすくなり、また自分と自分を取り巻く人々との繋がりが強まります。適切な言葉を選ぶことによって、他の魂たちが必要としているときに彼らに安らぎを与えて元気づけることが、どうやったらうまくできるかを思い出してください。
雲ひとつない夏の日の空の青さを思い描いてください。無限に広がる空間に青色を反射させます。海の広々とした青、山の小さな湖のような青、そのようなイメージを鏡のように反射させて、地球へと送り戻してください。明快な表現とコミュニケーションができるよう、澄み切った青を自分の喉のセンターに引き寄せましょう。
では今度はその青空がだんだんと日没に差しかかっていくのをイメージしてみてください。明るく輝いていた青空が夜の深い藍色に変わっていく様子を思い描きましょう。
この藍色は、第3の目とも呼ばれる、眉間にあるチャクラに見られる色です。自分の額の上、両眉毛間の少し上に、藍色を引き寄せてください。自分の心の目で、それを花としてとらえてみましょう。
美しい藍色の花、その花びらが自分の額のその部分でゆっくりと開いていきます。自分の直観力と他者が必要としているニーズへの感性が高まり、考え方や見方がよりハッキリしていきます。
ここから意識をさらに上へ向けて、自分の頭頂部にあるクラウンチャクラを意識してください。そこは自分の心へと通じる入口です。心は無限に広がっていて、さらなる高次の現実へと導いてくれるポータルです。
この部分は、深くて濃い紫色を放っています。自分の頭頂部に紫色の花が咲いているのをイメージしてください。美しい蓮の花、その花びらが開いて、自分のハイヤーセルフ、つまり自分の中の神の部分からのガイダンスへと導いてくれます。その紫色をした蓮の花が大きく開いて、澄み切った純白の光、宇宙の生命力エネルギーを引き寄せます。
自分のクラウンチャクラにこの光のエネルギーを注ぎ込み、心をさらに大きく開いて、広大無辺な宇宙の意識へと繋げてください。この光のエネルギーは、ピアノの調律師のように自分の身体に働きかけ、宇宙の美しい調べ、そこに住まうすべての存在と一体であること、ワンネスの状態へとより深く繋がることができるように、自分の全システムが完璧に調和された状態へと戻します。
静かに座って、十分に安らぎ、完全に安全な状態で宇宙エネルギーの白い光に包まれていると、自分が広い空間の中にある巨大なマザーシップ(母船)の上にいることに気がつきます。自分の身体のラインにぴったりフィットした椅子にもたれて、最大限のサポートと満足を得ています。
あたたかで安全で、まるで自分が大きな子宮の中にいるかのように、大切にはぐくまれているように感じます。自分の周りにも似たような椅子に座っている人たちがいて、自分たちの心はすべて、完全なる信頼と一体性、またひとつの目的に繋がっています。
そこに集うすべての人々が地球人類である訳(わけ)ではないことに気がつきます。実際に自分とまったく違った姿をした人達もいますが、自分と彼らの中には同じ神の意識が流れていることをはっきりと知っています。彼らもまた自分と同じように、クラウンチャクラを通じて、澄み切ったユニバーサルワンネスの純白の光を引き寄せ、宇宙の美しい調べと波長を合わせています。
私たちは皆、ひとつのファミリー、兄弟であり姉妹なのです。同じひとつの目的に焦点を合わせて、共にワンネスの中にいるのです。その目的とは、地球に癒しのエネルギーを送ることです。コンピュータの大きなスクリーンが目の前にセットされ、そこに地球の姿が映っています。青く美しい惑星が目の前に浮かんでいます。ここマザーシップにいるすべての人々が、この小さく青い惑星へ向けて、まっすぐな愛と癒しを送ることを強く明確に意図しています。
あなたが自分自身を癒して調和させるのに用いた虹の七色の光を、今度は地球へ向けてください。このエクササイズは自分ひとりでやっているのではありません。他の大勢の人も同時に、地球という惑星を癒すために、この美しい虹色の光を注いでいるのです。癒しと調和の虹色がスクリーン上の地球のイメージに注がれ、まじり気のない光のエネルギーが合わさり溶け合っているのが見えるでしょう。それはまるでやわらかい原綿が惑星を包んでいるかのようです。
ここで、紫色を放つことをしっかりと意図してください。地球人類は自分たちが永遠の魂であること、皆それぞれが神の一部であり、またすべての人々は神の輝きを持つ魂であるという真実をすっかり忘れ去っています。忘却のかなたにあるその真理を人々が思い出すように、ゆっくりと彼らの心に触れてください。宇宙のこの基本的な真理に人々が目覚めるよう、自分たちのハイヤーセルフとの意識的な繋がりを取り戻せるよう、そして私たちが本当はひとつであるという真理を思い出すことができるよう、意図してください。“他者”も“分離”もなく、“彼らや私たち”もないのです。言葉も宗教も政治的信念も文化も、国や惑星も関係なく、私たちは皆ひとつなのです…。
そして、地球へ向けて藍色を放つようにすれば、人類が持つ無知や二元性、そして独善性が洗い流されるでしょう。さらに人々がより大きな現実に向けて内なる目をもっと完全に開くことができるようになり、私たちが実際に一体であるという真理にハッキリと目覚めるようになるでしょう。
次に、地球の人々が愛と思いやりのある方法で話すことができるよう、言語を使った表現能力をもっと賢明な方法で使えるよう、また、勇気と感受性をもって、心から誠実に自分たちの真理を話せるよう、青色を放つことに焦点をあててください。
今度は、人々が癒しと調和、慈悲の心を保てるよう、自分たちを愛し、尊敬し、自分たちの内にある豊富な知識と神の源にアクセスすることができるよう、緑色にフォーカスします。これによって人々が個々にまた皆で、誰もに等しく備わっている神のエッセンスの知識と栄誉を受けることができるよう、またそうすることによって、人々が二元性と分離による誤った感覚ではなく、愛と共感と一体性を持って自分たちの世界を見ることができるようになるのです…。
内なる神に目覚めれば、太陽神経叢センターにある黄色が自分たちに本来備わっている能力を強め、地球の人々のハートとマインドを縛り付けていた恐れを消します。この恐れというものが、地球上で起こるあらゆるネガティブなものを作り、憎しみや偏狭さ、偏見などを形作っているのです。
恐れという潜行性の癌が人間のハートの中で癒されると、地球は平和で満たされます。どのような信念体系かに関わらず、地球人類の内なる神を意識的に完全に認めることを通してのみ、それは起こり得るのです。内なる神を真実のものとして認めることは、自分たちが全能であり神聖なる存在であることを知ることです。
そして、この強い自己の能力を通して恐れを克服することは、純粋で本物の平和だと知ることです。恐れそのものが恐れを生み出しているのです。そして、恐れを克服するのに必要なのはただひとつ、自己の内なる神を完全に認めることだけなのです。
恐れを克服すれば、完全に信頼できるようになって、人類が自分たちのインナーチャイルドと再び繋がれるようになります。天国に入るには小さな子どものようになる必要があることを思い出してください。
オレンジ色が、皮肉癖や尊大な態度、思いあがったエゴといったような、恐れによって方向付けられた行動パターンをきれいに消し去り、この純粋無垢な人間本来の側面を育み(はぐくみ)ます。
人類が自らのインナーチャイルドとふれあい、それを癒やすことができれば、今度は赤色に繋がるときです。赤色は、感情を落ち着かせ、人類と地球をさらに強く結び付けて、母なる地球から力強さと活力を引き出せるようにします。
マザーシップの仲間達に親しみを込めて別れを告げれば、私たちが行ってきたヒーリングエクササイズは完了します。
クラウンチャクラをしっかりと意識しながら、地球の物質的な次元の現実へと戻っていきましょう。ポータルを通って意識を自分の眉間のチャクラへと向け、それから自分の喉を通ってハートを抜け、太陽神経叢から仙骨のチャクラを通って、最後にベースチャクラへと向けます。
自分の足元をしっかりと感じ、意識を向けてください。エネルギーの流れがまるで碇(いかり)のように自分の足裏から地球へと深く突き抜けていき、この地球の物質的な次元の現実にしっかりと根を下ろします。
癒しの光を放つ小さな虹をいつも自分のハートに抱いて、日常生活を送ってください。その虹は、ひっそりと奥に隠したりせずに、世界中に見えるように輝かせてください。自分の周りの人たちと分かち合い、光を世界の外に、宇宙の外に向けて放てば放つほど、その光はますます自分たちへと戻ってくるのです。
自分自身とひとつに、
世界とひとつに、
宇宙とひとつになってください。
自らが宇宙へと広がっていけば愛へと到達し、
愛を世界と分かち合えば、私たちは皆ひとつになるでしょう。
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