ニュージーランド移住というオルタナティブな生き方と「水」との関わり
1.ニュージーランドに移住したレーニエのブログ 〜Slow country life in New Zealand〜
Blessed Rain 恵みの雨 2015年2月
お久しぶりでございます、グレースです。
気が付いたら、クリスマスが過ぎ、お正月もすっかり通り越して、はや、夏も終わりに近づいてきました。
グレースのブログは、3日坊主にさえなりませんでしたね・・・失礼いたしました。
今日は農作業を予定していましたが、雨が降っているので、ちょっと予定変更してブログに精を出してみたいと思います。
今夏のオークランドは、昨年末までは、これが夏か〜?と思うくらい、悪天候が続き、寒いくらいの毎日だったのですが、1月に入って晴天が続き、1か月以上、雨が降りませんでした。ビーチ遊びが大好きなKiwi達にとっては最高のホリデー!誰に会っても「Beautiful day!」と日焼けした最高の笑顔を見せてくれるのですが、実はこの田舎生活では、晴天続きも困りものなんです。
以前も冬場の停電の話で出てきましたが、実は、ニュージーランドのほとんどの田舎では、水道が通っておらず、雨水をタンクに貯めて生活用水として利用しています。当然ですが、雨が降らないと、どんどんタンクの水が減っていきます〜。
晴天が続くと、毎日タンクを覗き込み、子供たちは、厚い雲が来ると「雨降れ〜!」と祈ります。
そんな訳で、今日みたいに雨が降ってくれると、我が家のデッキはこぉんな感じになります。
バケツをいっぱい並べて雨水確保!(写真にないところにも、いっぱい並んでます!)
綺麗な水は、お洗濯、ちょっと汚れた水は家庭菜園に使っています。
他にも、シャワーでお湯が出るまでの冷たい水もバケツ!野菜を洗った水、お米を研いだ水もバケツ!バケツ大活躍〜♪
でも、そんなに頑張っていても、1か月の晴天続きは、やっぱり5人家族にはきつくって、とうとう1月末、初めて水を購入するハメになりました〜。涙
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2014/11/03 06:35
リュウ・タカハシ 2009年6月19日
日本はアジアの中では一番西洋化しちゃってる国ですから(シンガポールも同じくらいかな?)、ニュージーランド(NZ)旅行(あるいは留学、ワーホリ滞在など)に出発するとき、カルチャーショックにそなえて身構えてる人は少ないようです。むしろ他のアジアの国に行く人の方が、カルチャーショック対策してるような感じさえします。
甘い。
語学留学やワーキングホリデーでホームステイした人たちは、相当なカルチャーショックをうけるのが普通です。
ありがちなのが、水のトラブル。
ホームステイして最初に言いわたされるのが「我が家はシャワー3分まで」だったりして、ビックリ仰天。
皿洗いの係を申しつけられ、はりきって洗ってしっかりすすいでいたら、「何もったいないことしてるの! 洗い終わったら、洗剤は布巾で拭きとるのよ!」と叱られて、ゲゲゲゲッ!
ちなみに「すすがないと身体に悪い」なんて口答えしようものなら「それは日本の洗剤だけ。こっちの洗剤は大丈夫!」と切りかえされるに決まってるので、黙っておきましょう。どうしてもすすがないとガマンがならない日本人、夜中にこっそり自分の食器だけすすぎ直していた、なんて話もよく聞きます。
そうなんです、キウィ(NZ人)って、ものすごく水の節約にうるさいんです。
残念ながら、僕はホームステイしたことがないので、こういうのは実際には体験してません。
ただキウィのお客さんを招いて食事して「あ、皿はオレが洗う」ってんでまかせると、やっぱりこれをやられます。ま、僕らももうこっちの暮らしが長いんで、そういう食器で気にせず次の食事をとりますが。すすぎ直すなんて、もったいない!
実は僕の場合、大学時代にオーストラリア留学経験者からこういう話を聞いてたんで、「ははぁ〜ん、なるほど、ホントだ」くらいのものでした。予備知識なしでいきなり体験してしまう語学留学生の皆さん、ご愁傷様。
しかしながら、キウィたちが非常にこまめに水を節約するのを見ていると、あらためて別の意味でショックを受けました。
というのも、やはり予備知識として、日本は水が足りない国で、NZは日本よりもはるかに水が豊富な国だということを知っていたからです。
え!? と思った人、かなりいらっしゃるんじゃないでしょうか?
それともここ10年ほどは環境意識が高まってきてるので、日本の水不足ぶりもだいぶ浸透してきてるんでしょうか? この辺の感覚は、10年以上前に日本を離れてしまった浦島リュウ太郎には良く分からなくなってきております。
ともかく、日本は昔から「安全と水はただ」と言い習わしてきた国ですが、真っ赤な大ウソです。
検索すればたくさん出てくるので、もういちいちソースはあげませんが、日本の人口密度は337人/km2、NZは16人/km2。日本は21倍の密度です。
ところが年間降水量は、日本の年間降水量は約1,800mm、NZは2,000mm。むしろNZの方が多いんです。
どういうことかお分かりですか? 国民一人あたりの降水量をそろえようと思ったら、日本の降水量はNZの21倍、つまり42,000mmなきゃダメなんです。
逆にいえば、キウィ(NZ人)一人あたりの降水量は、日本人一人あたりの降水量はなんと23倍です。
つまり、キウィは日本人の20倍水を無駄づかいできる、ってことですよ。
ところが実際はどうでしょう。資料が古い本でもうしわけないのですが、『地球にやさしい生活術―緑の惑星を守るために、あなたが今日からできること』をみると、国民一人あたりの水の使用量が出ています。
日本人一人が一日に使う量2,650リットルに対し、キウィは1,310リットル。20倍どころか、ちょうど半分ですね。
なるほどなぁ、確かに節約してるもんなぁ(ちなみにこの本の1987年発行(原書)ですから、今ではもっと開きが出てきてるような気がします)。
日本は、世界的に見ても、国民一人あたりの水が少ない国で、なんとサウジアラビアと比べても三分の一なんだそうですよ。
逆にNZは水が豊富です。
ところがキウィはことあるごとに「水がもったいない」といいます。日本ではほとんど耳にしないセリフです。
願わくば、NZでカルチャーショックを受けた留学生の皆さんがキウィの水ケチから良い影響を受け、日本に帰ってから「水がもったいない!」と言いつづけてくれるといいんですが。
でも帰ったとたんに、「あぁ、日本だといくらシャワー浴びても文句言われないから良いなぁ」なんて、ジャンジャン水を垂れ流してるんですかねぇ?
それじゃ文化交流した意味がないよなぁ......。
節約しましょうね―水の乏しい日本の皆さん!
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