《「ガイア・アセンション」シリーズ第2部(地球人の覚醒)》を終えるに当たって、アセンションについての要点を列記します。これまでの記述と重なる部分もあり、詳細にはわたりませんので、皆さんが更に探求されることを希望します。
確かな事実
l
稀有の教材(「拒絶」は前例がない)---アセンションのタイミングが到来したとき、社会全体として早い時期からアセンションへの志向が固まっている進化した星の例でも、結果として全員のアセンションが達成されたことはなく、1割程度の「落ちこぼれ」は避けられないといいます。今回の地球のアセンションでは、人類以外のすべての生命体(動物、植物、鉱物界そしてイルカ・クジラ)が一致してアセンションを目指しているなかで、人類の大勢が事実上の「アセンション拒絶」という事態は前例がないようです。人類は意識のレベルが下がりすぎて(自然から離れすぎて)、アセンションの時期が来たことに気づかなくなったのです。この意味でも、今回の地球のアセンションは、「稀有の教材」として宇宙全体から注目されています。
l
ガイアの決意・ガイアの願い---古代の核戦争や現代人の手になる原爆投下・地下核実験など、人類のあらゆる暴虐に耐えてきたガイア(地球意識、地球の生命実体)は、今回のアセンションを成就させることについて不退転の決意をしているようです。したがって、ガイア・アセンションの筋道は定まったといえます。実際には、人類の最小限10%程度がアセンションに適合し、上昇するガイアの波動に同調できない生命体が存在しなくなったとき、惑星のアセンションは完成します。つまり、アセンション・プロセスの途中で、同調しない生命体は地球を去る(他の3次元の惑星に「転生」する)ことになります。この状況はガイアの望むことではなく、人類を含む全生命との一体上昇が切なる願いのようです。
l
後戻りのないプロセス---ガイアは、強い意志によって、アセンションの階段を着実に昇り始めています。否定や疑念を持つ人々自身も、実際には変わりつつあります。物質界で私たちを導いてきた認識を棚上げして、内在の真実を追究するうねりが起こっています。つまり(1)流れはすでに始まっている(2)方向は変わらない(3)「水量」は増えつつあるのです。そしてあと「一押し」が残っています。現実を創っているのは、人類の集合意識による集合的な契約です。現実についての私たちの認識が本質的に変わらないこと---これが、これまでの現実が維持される条件です。これに対して、新しい信条体系(中核認識)を持つ人の数が或る境界数量(クリティカル・マス)を達成すると、新しい現実が生まれ、新たな真実が社会の標準となります。その変化は、アセンションの過程と連動しながら、かなり急激に起こるでしょう。
l
宇宙規模のイベント---今回のアセンションは、近傍宇宙を含む太陽系全体の出来事です。太陽自身もアセンションします。背後にあるのは、いわば「神の計画」です。それに沿った「宇宙」からの支援もあります。しかし今のところ、本格的な「介入」は控えられています。フォトン・ベルトへの本格進入時に地球の波動が充分高くなっていなければ、地球は自然発火して(文字通り炎となって)消滅してしまい、3次元にも存在しなくなります。そのとき地球の全生命の魂は、ばらばらに細分され、新たな「転生」はもはやできなくなるといいます。この事態は創造の全体に影響し、創造全体をゆがめることになります。このように、アセンションは「天」と「地」との「共創(共同創造)」なのです。そして人類にとっては、「空前の歴史劇」であることは間違いありません。
l
アセンションの目的---ガイアを含めて関係するすべての魂に、高次元の体験への進化の機会が与えられます。アセンションがなければ、本当の意味の進化はありません。同じレベルのことを何回も、初めからやり直しているだけです。記録に残っていない部分も含めて、過去数万年の人類の歴史がそうです。現に地球で生きている個人にとっては、アセンションは、人生体験に絶大な変化をもたらす心情的な選択となるでしょう。とはいえ魂のレベルでは、アセンションを選択しそれを成就させるために、今回「転生」してきたことを知っているはずです。
l
統合を目指す---たいていの人は、争いによって彩られる「2極性のゲーム」「分離のゲーム」にほとほと飽きたのではないでしょうか。「今生」だけでなく、過去の無数の「転生」でも同じことを体験しているはずだからです。今では新しい在り方、新しい原理を求める気持ちを、誰もが持っているのではないでしょうか。それが、アセンションのタイミングとたまたま一致したともいえます。新しい地球の原理は「統合」だから、それを選んでアセンションを意図するコースがお勧めです。統合とは、魂とからだが一体となること。感情、直感、心知が統合された、本来の状態に戻ることです。それとともに、全生命とのつながりが、あたりまえのこととして知覚されるようになるはずです。他の星の存在との交流はもちろん、「神」でさえも、たいへん身近に感じられるようになるでしょう。
l
生物学的変容---アセンションは、からだの生物学的変容と不可分です。アセンションにつれて、私たちのRNA/DNAの性質と肉体の基本的波動も変わります。変容した新しい肉体を持って新しい地球に、いわば着地するのです。
l
妨害行為---この地球を実効支配しているヤミの勢力による、アセンションの妨害行為に注意しなければなりません。彼らの動機は、裏面から人類を操ることも含めた、支配構造の維持です。アセンションが成就すれば、どんな形であれ支配というものは一切なくなります。彼らの存立基盤は「風前の灯」であり、自分たちもそれはわかっているはずです。それでも「がんばる」のです。アセンションを否定し、あるいは無視し、もっともらしいニセ情報を流したり、別のばら色の未来を描いてみせたりするキャンペーンに影響されないようにしてください。
l
難航する---人類の意識転換の難しさは、(1)獲得し身につけた信条体系(2)物理的経験から来る固定観念(3)集合意識からの情報吸収などによります。それがどうであれ、アセンションの進行につれて、これまでの「常識」で説明のつかない現象が次々と起こってきます。これには、すでに充分顕在化している様々な「地球変動(低緯度で見られるオーロラ、火山の噴火や地震の多発、気象の激烈化)」も含みます。これに対して、実際何が起こっているかを、学会も政府もマスメディアも説明しないので、社会における混乱の増大を避けることは難しいでしょう。それは、アセンションを加速するよりは、むしろブレーキになることが多いと思われます。この意味で、アセンションについて、できるだけ多数の人に知らせる必要性は、日に日に高まっています。
証拠を気にする方へ
地球の今の状況では、アセンションについての情報のすべては、宇宙の進んだ星の同胞(またはガイア自身を含む「神」ともいうべき高次元の非物質存在)からもたらされています。一つの参考として、地球のオゾン層破壊についての、宇宙の同胞からの情報を掲げます。
《私たちは、数十年前から地球のすべての空間を調べてきました。とどまることを知らない変化が続いています。明らかに危険な状況が進行しています。この数年間、成層圏に危険な変化が起こっており、それは、すべての地球上の生命に致命的な影響をもたらすものです。成層圏のオゾン帯破壊の進行は、成層圏へ上昇するガス(オゾン帯を破壊する化学物質)の連続的な生産に起因しています。
オゾン帯の平均的な減少率は、6.38%に達しています。このパーセンテージは、すべての生命に害を与え、死への始まりを意味するに充分な減少率です。しかも、このパーセンテージは、たった60年の間になったものです。-----
すでに現在、20箇所ほどが危険な状態にあり、特にそのうちの3箇所は、この破壊要素の生産と放出が著しく、それを阻止しない限り、数十年の間にはオゾン帯は破れてしまうでしょう。早急に何らかの方法で防がなければ、防護遮蔽帯に孔が開き、遮ぎきれずに紫外線が大気中に洩れてきて、全生命は死に追いやられることになるでしょう。イオン圏に開いたその孔が、遮蔽されない部分にあるすべてのものを破壊してしまうでしょう。》
ここで明白に「オゾンホール(孔)」に言及していることに留意してください。この情報が日本にもたらされたのは1980年です。一方、NASA(アメリカ航空宇宙局)が人工衛星によって「オゾンホール」を発見したのは1986年のことです。オゾンの減少が始めて観測されたのは1982年、南極の昭和基地でした。「オゾン保護条約(ウィーン条約)」が採択されたのが1985年、強制力がある「モントリオール議定書」が採択されたのが1987年、日本の「オゾン層保護法」が発効したのは1989年のことです。この間、上記の情報は、学会や政府から一貫して無視されてきました。こうして失われる時間の大きさを考えてみてください。この状況は、今日でも変わっていません。
もっと証拠にこだわる方は国会図書館へ行って、ウェンデール・C・スチーブンス『宇宙人との遭遇』を見てください。この本が、1980年7月に受け入れられていることを確認できるでしょう。アメリカで原著を当たれば、更に年代はさかのぼります。
しかし証拠の追求は、常に正しい結論に行き着くとは限りません。内なる真実(直感、感情、気持ち)を外(論理的頭脳)が否定することが多いからです。地球の科学が提示する証拠しか信じない人は、宇宙の同胞のいわゆるUFOに乗せてもらって銀河宇宙を旅したとしても、「こんなことはありえない」と、つぶやき続けるでしょう。
アセンションへのヒント
l
選択する・意図する---アセンションの選択は、人類や地球への、そして宇宙全体への最高の贈りものになります。しかし人は、「神」すらも、他者をアセンションさせることはできません。本当に必要なことは、人類の多数が自らアセンションを選択することです。そしてその成就を、積極的に意図することです。
l
執着を断つ・傲慢を消す---執着はその対象への「心の紐」です。あちこちに紐を張り巡らせて自分のからだに繋いでいたのでは、とても「飛び立つこと(アセンション)」はできません。そこで以下のような「心の紐」を自分が張っていないかどうかを見極めて、もしあれば早いところ断ち切るようにしましょう。傲慢は執着と同根です。
l
・所有欲---所有欲の対象は、ヒト、グループ、財産、ペット、植物、家具、衣類、クルマ、土地、家屋などあらゆるものに及びます。持つこと自体よりも、特定の対象に執着することがアセンションの妨げになります。特に、アセンションのプロセスで避けることのできないこれからの地球変動に対して、どこに住むかが致命的に重要になると思われます。土地や家屋についての執着を取り去って、心のフリーハンドを確保することが第1歩です。その先は、感性の導きにしたがって、必要なら移動することになるでしょう(これを明確にしたい方には、O-リングテストを利用してみてください)。
l
・世俗的誘引---名声、力、物質的充足、成功など。これらは、自分の魂が望んだというより、誰か(時には「異界」の者)の願望を自分の目的と混同したり、周囲状況に押されて無理をしているケースが少なくありません。たまたま結果がそうなっただけなら、決して悪いことではありませんが。それを目的として執着することが問題なのです。
l
・コントロール---他人の現実を変えようとする。自分の真実を他者に受け入れさせようとする。世話を焼く。これらはほとんどの場合、本人は善意でやっているので始末が悪いのです。その善意の背後にある「正しいこと」という価値基準は、実はその人の「流儀」に過ぎません。「百人百流儀」です。人はそれぞれの真実を生きています。すべての真実に意味があります。したがって、単にそれを受容するだけでいいのです。またはその真実に敬意を表すること。どんな形にしろ、決しておせっかいはしないこと---それは他人の人生に干渉し、勉強の機会を奪うことだから。コントロールする必要性を放棄すること---これがすべてです。
l
・競争---他者より「良い、悪い」「多い、少ない」という比較は、恐れがベースにあります。「もっと」という望みは、優越感がベースにあります。いずれも低レベルの波動で、こうした状況にはまると、アセンションに近づくことはできません。
l
・変化への抵抗---変化とアセンションはほとんど同義です。アセンションは進化、進化は変化です。変化は必ずしも快適とは限りません。存在の基礎条件をぶち壊すことも覚悟しなければなりません。それができるかどうかが、アセンションへの分かれ目になります。家族との関係、仕事など、恐れの根っこをよく調べる必要があります。
l
・力の誤用---非難は感情的な虐待です。ほとんど双方の意識に上がらない、エネルギー的な虐待もあります(想念による加害)。「加害」は、自分に対する内攻、他者に対する外攻のどちらもアセンションの妨げとなります。すべての当事者との平和的な関係(「非加害」の状態)を維持することが大切です。
l
・相互依存---関係の維持を、精神的向上の前に置いてしまうケースです。妥協を生んで、進化(アセンション)が止まることになります。場合によっては、有害な交流を防ぐため、防壁を構築することも必要になるでしょう。「見上げる関係」「見下げる関係」、いずれも清算しましょう。依存せず依存されない関係が基本です。優れていると思う人を人生の仲間に加えて、良い人生を送りたい、という思いは要注意です。
l
・買いだめと退蔵---充足についての、自己規定の水準が高すぎる場合に起こります。恐れがベースになっている場合もあります。一方、赤貧を上位に置いて、欲しくないと我慢するのも問題です。物的対象を手放すと、資産を持つ重荷から開放されます。持ち続けても、それにとらわれないことが肝心です。3次元的欲望にとらわれると際限がなくなり、それを成就するために更なる3次元人生を必要とすることになります。
l
・すべて見えている---在るものはすべて見えているという人は、視界拡大の余地がありません。人類に共通する「視野狭窄」を訂正する可能性がなくなります。実際には、ヒトの視野は3次元の思考形態(集合意識)に依存しており、存在のごく一部しか見ていないのです。すべてが見えていると言ったとき、進化は止まります。見えないはずのものを、からだは見ているのです。それを例えば、O-リングテストで教えてくれます。
l
・すべて知っている---すでにすべてを知っているなら、成長・拡大の余地はありません。逆に、自分よりもっと知っている人がいるという思いは、その人の真実に依存・従属する危険があります。自分の真実を知り、自分の真実を生きることが大切です。内面の真実を自覚しながら、他者の干渉や影響を排して、「自分の生」を生きるようにすると、魂の意図が具体化されるようになるでしょう。
l
耽溺(気をとられると「気」を盗られる)---喫煙、アルコール、ドラッグ、ポルノ、テレビ、その他の破壊的耽溺は、自分の楽しみのためにやっていると思っていますが、実はそれを好む「個性的エネルギー(特定の傾向をもつ霊的実体)」を引き寄せ、それに支配されて、彼らを楽しませていることが多いものです。耽溺のほとんどは、このケースです。「お清め(下記「宣言の力」の項を参照)」をして、「個性的エネルギー」を退散させましょう。そうすると、嗜好そのものが変わってくるかもしれません。ドラッグやポルノは、完全に止めるしか手段はありません。テレビやビデオゲームへの耽溺は、からだと周りのエネルギー・フィールドが、低レベルの電磁波動にさらされることになります。パソコンやインターネットは、連続して使用する時間を制限する必要があります。また、現代のメディアは、すべて恐れをベースとする思考体系で編集されているので、それに接すると、低次元の波動にさらされるので注意しましょう。一方、芸能界やスポーツなどのスターに傾倒することは、気づかないうちに相手に「気(生命エネルギー)」を与えています。特定の組織やグループの催しなどに対してもあります。帰属意識が強い従業員は、会社に対してもそうしています。アセンションのためには、「気」を無益に放出する余裕などないことに留意しましょう。
l
オールマイティーの存在---この世で体験する現実は、全部自分が創っています、個人的に、また集合的に。これを信じているかどうかに関係なく、事実はそうなっています。思考によって、何でも実現できる仕組みになっているのです。「人は神の小宇宙」であることの一局面ともいえます。ただ、現実化するまでの時間的な遅れや、潜在的な願望を表面意識が気づかないことなどのために、もともと自分が仕掛けたことだとは思っていないだけです。その事実を、しっかり頭に入れておきましょう。したがってまた、思いの内容に注意する必要があります。
l
願望(探求と実現) ---上手に期待することを学びましょう。自分が何を欲しいかを完全に知ることが出発点です。よく掘り下げて考えてみる必要があります、自分に正直に。欲しいものが明確になれば、それを受け取ることを意図します。明確化された意図が、心の深い部分の願望と一致するなら、すばやく現実化されるでしょう。真に望んでいることだけを意図して、後は「天(創造)」に任せることです。
l
新地球原理---アセンションの進行につれ、すべての3次元原理は置き去りにされます。それに変わる新しい地球の原理が社会の規範になってくるからです。3次元原理の典型は、エゴとネガティブエゴです。これに対する新地球原理のキーワードは、次のようになります。以下、[エゴ/ネガティブエゴ:⇒新地球原理]という表現をします。[コントロール/コントロールの放棄:⇒受容]、[操作/妨害:⇒支援]、[創造/破壊:⇒神との共同創造]、[優越/劣後:⇒平等]、[男性エネルギー/女性エネルギー:⇒神のエネルギー]、[過去に生きる/未来に生きる:⇒現在に生きる]。また、これと似たようなことですが、新旧7つの原理というものもあります。旧原理は[死、受難、苦痛、恐怖、非難、強欲、渇望]。新原理は[調和、平和、愛と統合、許し、尊敬、思いやり、豊富]です。なんとなくわかったような気がすれば、新原理を意識した日常生活を送るとよいでしょう。
l
全体の福利を---地球でのこれまでのパターンは、特定の枠内(個人、家族、親族、グループや組織、会社、国家等)の利益追求が主流でした。アセンションを目指すには、「より大きい全体の利益」という原理のみに従うことがポイントになります。
l
自分の真実だけを---自分の内部から来るものだけが真実で、それぞれに独特です。独特な真実を知っているのは本人だけです。自分の真実を他者の真実に売り渡さないようにしましょう。他者の願望、約束、負債、義務などで自分の人生を規定しないことです。人生で何を達成するかは、自分だけで決めるべきです。
l
喜びの追求---自分を喜ばせる方法をマスターしましょう。仕事を変える、付き合う相手を変える、住居を変えることなどを、重々しく受け止めないことです。終わりは、新しいことの始まりです。場合によっては、人生の全局面を同時に変えることもやっていいでしょう。積極的に、心の通じ合う楽しい交流を積むようにしましょう。認識や目的を共有し、お互いに自由で依存しあわない人間関係は、アセンションにプラスになるでしょう。認識のレベルが合わない他者の言動は、一切無視するようにしましょう。それらは概して低い視点からの低波動のエネルギーで、それにとらわれてプラスになることは決してありません。
l
カルマからの開放---カルマは、以前に負った負債を清算するという暗黙の約束です。金銭的なものとは限りません。例えば、心理的なものであっても「加害」は新たなカルマを生みます。3次元で生じたカルマがあると、清算が済むまで3次元世界に拘束されることになるので、アセンションの妨げになるのです。万事、授受のバランスに注意する必要があります。しかし、積極的にアセンションを目指して進む過程で、カルマ(過去のエネルギーの記憶:つまり魂は現実の負債ではなくカルマというエネルギーに動かされる)は消えます。アセンションを加速するため、カルマの解消に必要な波動(エネルギー)を与える形の、「天の介入」が行なわれているのです。人類のこれまでのサイクルでは、「転生」してきたとき、すでにカルマの未処理分を抱えているのが普通でした。そのように、「カルマのダンス」を演じ続けてきたのです。地球とともにアセンションすれば、すべての3次元的性格のカルマは浄化されます。
l
宣言の力---就寝前に次を意図しましょう。「私はアセンションの全プロセスを着実にこなします」「私にはそれに必要な豊かさと力が充分にあります」「私のからだの再生が着実に遂行されます」。また、随時次を宣言するのも有益です。「対象がモノであっても人であっても、私のアセンションの目的に添わないすべてのカルマを、私はいま解き放ちます。これに関わるすべての《個性的エネルギー》は、直ちに退散してください。これから私の領域にやってくる《個性的エネルギー》は、私の目的に添うものでなければ歓迎しません」。非物質存在は、物理的実在より力が弱く、宣言には従わざるをえないのです。また、《個性的エネルギー》には、ポジティブなものもあり、前向きに活用することもできることに留意しましょう。
l
食事と運動、自然の中へ---なるべく補助栄養剤や食品添加剤に頼らず、素材そのものから必要な栄養を摂るようにしましょう。不安のある食べ物には、1〜2分手をかざすか、言葉によって「お清め」をして、毒を取り去り「気」を入れます。現代の若者は「スマートは健康」という「迷信」によって、自分自身を加害していることに留意しましょう。アセンションのプロセスで起こってくる様々なからだの不調に対しては、どちらかというと、「代替治療(オルターナティブ・セラピー)」の方が有効です。ヨガ、指圧やマッサージ、ハーブやフラワー・エッセンスの飲用またはアロマ・テラピーなどを研究しましょう。一方、自然の中では、現代生活のなかで失われがちな「気」のお返しがもらえます。自然の中を歩く。登山をする。海辺、湖畔、渓流、森の中などにたたずんで地球のリズムを感じる。周りの動植物の言葉に耳を傾ける。日の出や日没を見る。海や湖で泳ぐ。川で遊ぶ。スキーをする。露天の温泉に入る。---などを積極的にやりましょう。
l
真我と通じる---手段は瞑想です。ただ、様々なエネルギーが寄ってくる可能性があるので、注意が必要です。ガイダンスは、自分の真我だけに求めるのが最も安全です。そのため、例えば「私の真我(ハイアー・セルフ)とだけつながることを意図します」のように宣言してスタートするべきです。上記の、「宣言の力」を参考にしてください。内在する真実へ道を開く意図をもってやりましょう。
[補足1] 「電気の時代」の終焉
現代の私たちの生活では、電気エネルギーは、生活のあらゆる局面で使われており、それがない生活を今から構築することは、ほとんど不可能としか思えないほどです。ところが、地球(ガイア)にしても地球上の生命としての人類にしても、本質的に適合するエネルギーは磁気エネルギーであって、アセンション(本来の姿への回帰)を目指すには、電気エネルギーから完全に離脱しなければならないという情報があります。
アセンションのペースは、人類全体としての歩みに比べると、地球(ガイア)が圧倒的に先行していることは間違いありません。そこで、アセンションを目指すガイアの波動レベルが上昇する過程で起こりうることは、電気エネルギーを発生または利用する設備や機器が、ショート(短絡)を起こして使えなくなるという事態です。電気エネルギーを電源としている情報・通信機器についても同じことが言えます。その先駆的な現象として、これらのシステムが散発的に不安定になり信頼性が低下する可能性があります。
ガイアが、電気エネルギーをまったく受け付けない波動のレベルを達成するのは、2004年と予想されています。これが、電気エネルギーの「使用期限」になるとみられます。どのみち人類も、フォトン・ベルトへの本格進入という「最終期限」を目指して、ガイアに遅れないように「上昇」しなければならず、電気エネルギーからの離脱は「待ったなし」ということになります。とりあえず、少なくとも、先駆現象から目を離さないようにしましょう。特に原子力発電所の稼働状況、そして近年増えている人工衛星の打ち上げ失敗や航空機の事故などの情報に注目しましょう。
考えてみれば、電気エネルギー利用の歴史は、わずか170年程度のものです(1827年オームの法則の発見、1831年マイケル・ファラデーによる電磁誘導の発見)。その前に、電気に依存しない状態での、長い人類の歴史があります。電気が使えなくなると、直ちに生きていけなくなるということはありません。しかしこれからは、単純に18世紀の生活に戻るということではなく、例えば、光(光子)エネルギーの利用法を開発するなどの方向を採りたいものです。そのような技術について、宇宙の同胞からの支援の可能性については、人類の現状では、まず「殺人光線」などへの「有効活用」に血道を上げることが見えみえなので、今すぐというわけにはいかないでしょう。
[補足2] 宇宙カレンダー
現代の私たちは、事実上単一の暦(16世紀に制定されたグレゴリオ暦)に従って生活しています。暦は単に約束事だから、単純で世界的に統一されていれば問題ない、という暗黙の了解がその裏にあると思います。いわば、機械的な生活パターンに即した利便性を至高のものとして、何の疑いもなく、決められた規範に盲従してきたともいえます。
実際には、時間というものは、多数のサイクルが重畳した、複雑なリズムで成り立っています。創造のリズムには、宇宙(地球、太陽、銀河など)のリズムや人の生涯にわたる外面的・内面的なリズムもあります。「宇宙暦」は、そのような宇宙の動きや私たちの本質に同調するものとして、宇宙の同胞が、「西欧化」される前のマヤ族や中米の他の民族に与えたものです。
「宇宙暦」は、それらの民族にとって最も重要な資産とされ、指定された「タイムキーパー」が歴代にわたって、神聖なリズムが狂わないように守ってきたのです。スペインの征服者に同行したキリスト教の司祭が、それらの資料を「邪教の聖典」として徹底的に破壊したとき、彼らが受けた衝撃の大きさが記録されています。しかし、司祭の中に賢明な者がいて破壊される前に転写しておいた情報や、「暦の石」のように征服者が焼却できずに埋めたものなどが残りました。
現代の「宇宙暦」は、「マヤ暦」や「アステカ暦」として知られているものと基本は同じですが、グレゴリオ暦との対応関係をシンプルにするために、少し補正されています。「宇宙暦」による今年(「9Eb」の年)のカレンダーは、こちらをクリックしてください(ファイルサイズが347KBあるので、ダウンロードに少し時間がかかります)。この「宇宙カレンダー」は、全体を一覧できるだけでなく、1つのセル(升目)にその日に関する全データを収め、「宇宙暦」特有の「日付の表現」が簡単にできるように工夫しました。なお、日や月を表わす言葉は、便宜上「マヤ暦」のものをそのまま使いました。これを(カラーで)プリントして脚注を読んでから、以下の説明をご覧ください。
「宇宙暦」では、「日」や「月」の概念はグレゴリオ暦と同じではありませんが、理解の便宜を考えてその用語を援用します。表の横軸が「日」に相当します。1ヶ月は20日で、それぞれの日に、Eb(エブ)、Ben(ベン)、Ix(イシ)のような名前がつきます。そして、それぞれの名前の頭に、9Ebのように、1から13までの番号がつきます(カレンダーでは黒字で表示)。これからわかるように、同じ名前と番号の組み合わせは、260日(13×20日)ごとに元へ戻り、13日と20日のサイクルを内包する260日のサイクルが形成されます。
表の縦軸が「月」に相当します。月には、Pop(ポップ)からCumhu(クムフ)まで、20日の月が18個あり、短い5日の月Uayeb(ワイェブ)を加えて、合計19個あります。それぞれの月の頭に、0Popのように、0から19まで(合計20)の番号をつけて、その月の何番目の日であるかを表わします(カレンダーでは赤字で表示)。これによって、365日(20×18+5×1)のサイクルが形成されます。このサイクル(第1カレンダー)に、上記の260日のサイクル(第2カレンダー)が重なります。例えば、[9Eb,0Pop,9Eb]で始まる260日のサイクルは[8Chuen,19Mac,9Eb]で終わり、[9Eb,0Kankin,9Eb]から次の260日のサイクルが始まります。
年末の月Uayeb(ワイェブ)の5日は省察の日とされ、また(1)精霊(2)地球(3)先祖(4)社会(5)自分自身をそれぞれ称える祭祀の日とされています。なお、太陽年(第1カレンダー)の始まりは常にグレゴリオ暦の7月26日で、いわゆる「うるう調節」のため、うるう年は7月24日で365日のサイクルが終わり、7月25日は「調整日」となります(2000年はこれに該当しました)。
以上で明らかなように、「宇宙暦」には、1日、13日、20日、260日、365日のサイクルがあります。このほかに、20日のサイクルには、5日のサイクル4個という、部分的なサイクルもあります。とりあえず、個別の言葉が持つ意味は別として、意識して時間のサイクル(リズム)を感じるようにしてみてください。いずれ私たちの社会に導入されるこの暦に慣れておくのは悪いことではありません。
具体的には、この「宇宙カレンダー」を、(必要によりB4やA3にカラー・コピーして)マーカーなどで消し込んでいくといいでしょう。同時に、印象に残る出来事を手帳などにメモしておくと、サイクルと対比して、出来事がなぜそのように運んだかがわかるようになるでしょう。毎日、毎月が、それぞれ独自のエネルギーを持っています。それが「マジック」を起こしてくれるでしょう。
[補足3] 人間関係での「加害」と「非加害」
現在の地球社会の在り方で、人間関係に関することほど誤解に満ちたものはありません。その最大のものは、人が人を支配することができるという考え方です。その延長として、被支配者が支配者に「所属」し、支配者の「モチモノ」になり、支配者は被支配者を「統制」し、「拘束」し、場合によっては「処分」することができるという暗黙の了解です。これが、「加害」または「非加害」についての状況判断に、たいへんな混乱をもたらしているのです。
例えば、二人の奴隷同士が主人に無断で交流を持つことは、自分の主人または相手の主人を「加害」することになる、というような観念があります。もちろん、現代では制度としての奴隷はありませんが、人間の意識が創った「非制度的奴隷状況」は少なからず見られます。親子、夫婦、恋人どうし、雇用者と被雇用者、組織のリーダーとメンバー、教祖と信者---などの関係において、強度(程度)は様々であるにしても、同じ観念に由来する状況があるのです。
上の例の場合、実際には「加害」することはあり得ません。なぜなら、一人の人間は誰にも「所属」していないし、誰の「モチモノ」でもないからです、自然(地球、宇宙)に所属している以外は---。逆に、人と人とのどんな関係においても、他者を支配し統制し拘束することは、行為でも意識だけでも、人への「加害」の代表事例です。それが、この地球での軋轢や争いの大きい要因になっていることは、容易に想像できると思います。例えば、親の子に対する、夫の妻に対する「ドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)」があります。
この状況の根底には、「(対象とする人についての)占有権を獲得した」という勝手な思い込みがあります。地球の教科書にも書いてない、この思い込みはどこから来るでしょうか? その1つは、届出や契約または類似の行為によって、「お墨付き」が得られたと思い込んでしまうのでしょう。それらは単に地球の現状レベルに合わせた「必要悪的な習俗」で、人間関係の本質を規定するものでは決してないのですが---。2つ目は、この状況をタネにしているテレビ、週刊誌または小説などに刺激されて、その思い込みが強化される面があるのでしょう。それらメディアからの低い波動の「被弾」は、避けるようにするのが賢明です。
人間関係で絶対に間違いのない基本認識は、上記に加えて、すべての人が自立した個人としての主権を持ち、精神の自由があり、人間としての固有の価値を持ち、それぞれに優れており、すべての人が対等だということです、たとえ親と子の関係であっても---。これから導かれることは、これらの認識を信条として受け入れた状態が「非加害」。一方、人の行為や人となりについての判断や批判は、たとえ暗黙でも、「加害」に該当するということです。
[補足4] 「自称神様」の見破り方
今は、漠然とした前途への不安を、多くの人が抱えている時代です。それは、これまでの知見では説明がつかない気象変動や地震活動そして火山活動の顕在化、社会システムの行き詰まり、言い知れない体の不調などに由来するとみられます。それらは、ガイア・アセンションの進行に付随する過渡的な現象で、いわば新時代の産みの苦しみともいえるものですが、そのように受け止めることができないまま、何かにすがろうとする人も少なくないようです。そこに、さまざまの「神様」が輩出する基盤があります。
ほとんどの場合、感性や直感によって「おかしな神様」を見破ることができるはずですが、中には巧妙に本性をカムフラージュしている「自称神様」がいます。判別基準をいくつか列記してみます。
1. 帰依を求める---(本物はこう言う)答えのすべてはあなたの中にあるので、それを追求しなさい。
2. 真理がここにある---(本物はこう言う)絶対的な真理はなく、各人にそれぞれの真理があります。
3. 威張る、自己顕示する---(本物はこう言う)「私(神)」は、あなたがたすべての「個」の総体(All That Is)で、それぞれの「個」の体験を同時に体験する存在だから、私とあなたは事実上同体です。そして、私とあなたは対等です。
「神」の使徒が人間の肉体を持つことはありますが、「神」を自称することはありません。
[「ガイア・アセンション」シリーズ第2部(地球人の覚醒)] 完
[このページのトップへ戻る]
[シリーズ第2部「地球人の覚醒」の目次(contents)]
Copyright©
2000 Eisei KOMATSU