[第5回] アセンションの新展開
最も勇敢な冒険者
私たち地球人類は、創造主の一部でありながら意識的に自分の本質を忘れることを選び、太陽系第3惑星(地球)という考えうるかぎり最も濃密で混乱と危険に満ちた波動の中に、自らを浸すことを志願したのです。私たちの目的は、忘却の霧の中をさ迷いながら、他のどこでも得ることのできないそこでの体験を、叡智という新鮮な波動として身に着けて、それを、最終的に「帰郷」して神の心に持ち帰ることでした。
難航するグローバル・アセンション
グローバル・アセンションは、「私たちが属する創造」を統御する「グレート・セントラル・サン」が発するエネルギーの影響下で、地球と共に全生命が一斉に高次元へ移行することです。この機会は、過去にも何度かありましたが、全て失敗に終わっています。個人が単独でアセンションしようとするケースに比べて、グローバル・アセンションでは、はるかに「恵まれた」アセンションへの環境が提供されます。それにもかかわらず、今回の地球のアセンションは、きわめて難航するだろうとみられています。その最大の理由が「目覚めの遅れ」です。
アセンションへの路線の決定的な分岐点は、地球がこの先に来る高エネルギー領域に完全に浸る時です。その時期は、今のところ2012年末とみられます(この時点はまだ、地球の5次元への移行つまり完全なアセンションではありません)。しかしそれまでに多くのことが起こるので、できるだけ準備を先行させるのが望ましいといえます。
けれども、アセンションへの認識が浸透してマス・アセンションへの気運が盛り上がる状況がなかなかやって来ないのは、それに関連する情報の徹底的な隠蔽があるためです。つまり、人類がアセンションしては困る者たちが、未だにこの世界を実質的に支配しているということです(彼らにしても、アセンションを「防止する」手段はなく、せいぜい混乱をいくらか長引かせることぐらいしかできないのですが)。地表の人類で、現時点でアセンションを選択している者は、10%以下とのことです。
現できたことになります。
「過去」を解放し「現在」に集約する
私たちは、意識によって直線的な時間や空間の観念を創り出して、さまざまな過去と現在とを時間的に隔たったものとして認識しています---実際は過去も現在も同じ時間に存在し、先祖や自分の過去生のすべてを「現在」において同時に体験しているのですが。
時間についてのこの錯覚は、脳裏に刻まれている「強烈な体験」を中心点として、自分の時間軸上にたくさんの「時間域」を設定し、これを強く保持していることに関係しています。アセンションでは、この状態を超越しなければなりません。それには、「強烈な体験」を癒し、浄化し、解放することが必要になります。
日常生活のある局面で、例えば個人的な出来事や人の話を聞いた時、あるいはニュースを聞いたときなどに、これらの「古傷」が、感情的な興奮反応として発現することがあります。その時が浄化のチャンスといえます。それを抑えずに発現するに任せるのがいいようです。
興奮が鎮まったら、その件については学習が終わって2度と起こさない英知を身につけていることを確認します。そして、その体験を癒し解放する(手放す)ことを意図します。そうすれば、その体験が消えないために過去の時間軸に固定されていた「時間域」が、現在に引き寄せられます。
表層にある「傷」については、偶然を当てにせず意識的に過去を掘り起こして、つぶしていくこともできるでしょう。実際に、同じ思いに何度もとらわれたり、繰り返し夢に見たりすることがあるものです。いずれにせよ、全ての時間域を現在に引き寄せるのは、何年もかかる作業になるでしょう。
祈らず、意図する
人類は「祈り」について完璧に混乱状態にあります。
「祈り」に頼り過ぎると、人間は創造主であることを放棄して、誰かに運命を変えてもらうしか手段を持たない、哀れな存在に落ちてしまいます---実際は、自分の現実を自分で支配することができる、根本創造主の一部としての強力な存在なのに。
これに対して、「意図」は、宇宙の摂理(法則)を利用して必要な現実と体験を創造する行為です。あらゆる局面で、(他者を加害するのでないかぎり)「意図」を使うようにしたいものです。それに強い感情が込められていれば、なおさら早く確実に実現します。
ただし、いったん意図した後は、「手放す」ことが必要です。物事には「懐妊期間」があるからです。そのプロセスや結果を「いじくる」ことは、いい結果につながりません。宇宙に預けて、ベストの結果が出ることだけを信じていればいいわけです。ここでも、信じたことが現実化するという摂理が働きます。
実現を妨げるような無意識の「信条」または「思考様式」を、どこかから取り込んでいないか点検して、それを手放すことも大切です。
以下では、アセンションに関係するいくつかの宣誓(意図の表明)を参考として掲げます。自分の状態に応じて、適切に使い分けてください。感情を込めて、唱えるといいでしょう。
(1)
私は今生(こんじょう)で 完全なアセンションを
からだにとって 最善のペースで
達成することを 意図します
(2)
私は、
私のアセンションの目標に寄与しない全てのカルマを、
どんな事どんな人との関係であっても、いま解き放ちます。
これに関係した全ての存在は、
直ちに私の領域から立ち去ってください。
これからは、私の目標をサポートする存在だけを、
私の領域に受け入れます。
(3)
私は、
生活のため、アセンションのため、
そして地球のアセンションをサポートするために、
必要な全ての資金を、手に入れることを意図します。
(4)
私は、
母なる地球に、私の魂に、そして私の源に、
つながることを意図します。
[「アセンション・オンゴーイング」の目次(contents)]
Copyright© 2001 Eisei KOMATSU