Q&A’071・「ガイア・アセンション」シリーズ

【目次】

(07/08) 「地域経済格差」の本質(続)

(07/08) 「国民医療費」肥大の陰に

(07/07) 「地域経済格差」の本質

 

(07/08)「地域経済格差」の本質(続)

(Q) 本質的、根本的な詳細なご回答大変ありがとうございました。恐縮です。

過去の「QA」での小松様のご回答などを参考に、私も世間が言う「景気回復」というものの実像を承知しているつもりでした。

また、少しばかり勇気が必要だったものの、業務上必須と思っていた経済紙の購読をやめマスコミの情報から意識的に距離を置くことで、生活のリズムも随分よくなりました。

自分は、気づいている人間のひとりと思っていましたが、まだまだ騙されているのかもしれません。

 

日銀は、完全失業率が3%台に低下し数字の上では完全雇用達成も間近、雇用者所得の改善を通じ個人消費も堅調、景気は拡大基調を持続というスタンスを変えていません。

しかし、国民の多くが一通りの必需品を持ち、そもそも欲しい物がそんなにあるわけでもないのに、かつてのように消費に火がつくようなことがあり得るのか。

また、消費が増えないと経済成長できないということと環境問題との関係をどう捉えるのか、モノを大事にすることと消費を増やすことは相容れるのか、経済成長して本当に豊かになったのか、ゆとりは生まれたのか、むしろ一層忙しく慌しくなっているのではないか、単純に考えても今の世の中の仕組み・状況は矛盾だらけだと思います。

 

ここから先は本来、小松様のご指摘のように、一人ひとりが騙されていたことに気づき、それぞれが考えて行動を起こしていく(体験していく)ということなのかもしれません。

しかし、三次元の地球の21世紀はじめの日本という国で生きていく上では、矛盾に満ちた仕組みではあっても、そのシステムを受け入れて、働いて対価を得て生活をしていかなければなりません。

そして、今日のように数や質の上で働き口の偏在が顕著になったとき、これを是正しようという活動は、否定されるものではないと思います。

 

騙されていたことに気づき行動を起こしていくことと、現実に地方にいても生計を立てられるようにすることとを、どのように結びつけたら良いのか、自分の中ではうまく整理できず、この点について、いま一度、小松様のアドバイスをいただけると幸甚です。

 

(A) 拝見しました。

あなたは、(暗に)これまでの村おこし・町おこしの延長、またはその決定版のようなものを求めておられると思いますが、その方向には答はありません。

仮に、これだと思うアイデアをあなたが見付けて、あるいは私が提供して、それを当地に実現したとしましょう。

それによって、ごく短期間の初期的な成果は得られるかもしれませんが、決して長続きしないでしょう。

何故なら、成功が大きければ大きいほど全国から「見学者」が押し寄せて、やがて日本中に同じようなものが広がるからです。

卑近な例として、公営、半公営または民間の「日帰り温泉施設」が全国いたる所に生まれて、ほとんどで期待通りの来客がないか、悪くすると「閑古鳥が鳴く」有様になっただけでなく、既存の伝統的な温泉地も押しなべて不振に陥っているという現実があります。

 

こうした「戦略」の何が問題かはお分かりと思いますが、要は、人々の「時間とお金」が限られている中で、皆が同じことをやって、いわば「一つのパイ」を奪い合うことになるからです。

それどころか、お気付きと思いますが、個人の時間やお金の余裕は、ますます細っているのが現実です。

したがって、これまでの「間違った政治」によって構築された現存のパラダイムの基で、「地域にお金が落ちること」や「仕事の口が増えること」を追求しても、概して徒労に終わるだけでしょう。

 

答は、前に言った通り、まず人々が「徹頭徹尾だまされてきた」ことに気付いて目を覚ますことです。

何をどうだまされてきたかを一口で言えば、「近年の政治がやってきたことのすべて」となるでしょう。

それらが日本に、市民の生活に、何をもたらしたかを一つひとつ検証してみてください。

今般の国政選挙は、国民の圧倒的多数が、これまでの政治のあり方に「ノーを突きつけた」という意味で、本格的な目覚めへの「第1関門」を突破したという印象があります。

しかしその先に、更に大きい2つの関門があります。

 

その第1、つまり「第2関門」は、「経済成長」や「景気」を追求することは、「自縄自縛」以外の何物でもないことを知ることです。

例えば、既に明白になっている資源や環境面での世界的な行き詰まりがあります。

それを「技術で解決する」という主張が「まやかし」であることは、それを主唱してきたアメリカや日本が、温室効果ガスの排出を(1990年基準に対して)減らすどころか野放図に増やし続けてきた「実績」を見れば明らかです。

あるいは、同じ発想から来ている日本の「構造改革路線」が、社会や人心に何をもたらしたかを中身にわたって精査すれば明白です。もちろんその一つが、いわゆる「地域経済格差(正確には、業種間格差の地域的分布)」です。

「構造改革路線」は、新たな「構造問題」を生み出す手法でしかありません。

そして、ご覧のような、拝金主義が人々の意識や行動を支配する殺伐とした社会を造るだけです。

各自治体が「工場誘致狂想曲」を競い合うことは、この間違った認識の典型で、その方向には「この時代」の答はありません。

この「時代錯誤の認識」に関しては、今のところ与党も野党も大差なく、また多くの経済学者や評論家も同じです。

したがってマス・メディアからも、その認識を是正する報道や提言が出てくる可能性がないことが、この関門の大きさを物語っています。

 

その第2、つまり「第3関門」は、「いまアセンションが進行している」という認識です。

これは、更に大きい関門です。

何故なら、「アセンションの進行」とそれに付随して既に大々的に起こっている諸現象については、当局も学界もマス・メディアも「絶対に公表してはならない」――という「縛り」が世界を覆っているからです。

しかも、わずか54ヶ月後の2012年末に頂点に達する全宇宙的イベントが、私たちの地球や太陽系を主要舞台にして、急加速しながら進行しているにもかかわらず――です。

巨大な意識体である母なる地球(ガイア)は、みずからのアセンション達成を決意してその方向に邁進しているので、その認識と目的を共有しない限り、地球と共に生きる未来はないでしょう。

その道を選択しない者は、これから2012年までのプロセスで、必ず地球を離れる時が来るでしょう。

それは、アセンションを目指して波動レベルを上昇させ続けている地球と、その人の意識や肉体が調和できなくなることによって起こる、いわば自然現象です。

 

ともかく、事態は急を告げています。

地球が選んだ路線から外れた、マイナーなことにエネルギーを使っている余地は、今やほとんどないと言っていいでしょう。

一人ひとりが「アセンション」を選択して、自然と共生しながら、つましく奉仕の精神をもって生きていくことを実践するしかないのです。

 

(07/08)「国民医療費」肥大の陰に

(Q) 実は私、かなり前から下記の事柄に対して、やるせない怒りを感じております。

私は、A医院の門前薬局に勤務する薬剤師です。

お薬を患者さんに渡すときに服薬指導もしています。

このA医院の先生は、非常にお薬を沢山患者さんに処方しています。

また、向精神薬やそれに準じる薬も沢山処方しています。

今まで、他の病院の調剤も経験していますが、こんなにお薬を処方する先生は初めてです。

 

一例を挙げますと、風邪の場合、PL+消炎剤(ダーゼン、ゼオエースなど)+抗生物質程度が処方されることが多いのですが、この先生の場合、抗アレルギー剤+抗菌剤+去痰剤+咳止め+気管支ぜんそく治療薬などが基本で、場合によりこれに、解熱鎮痛剤+別の抗アレルギー剤+別の抗菌剤+別の気管支ぜんそく治療剤などが追加され、10種類近くになることがあります。

風邪以外でもお薬が多く、血管拡張剤や脳代謝賦活剤などは、かなり多くの患者さんに必要もなく処方されており、患者さんも何故この薬が必要なのかよく分からないようです。

向精神薬類(類似薬含む)については、安全だから飲めば飲むほど楽になるというようなことを患者さんに言っているそうです。

私たち薬剤師が疑義照会等をすると、「それは飲んだらダメと能書に書いてあるのか」と言ったり、「私の診察でお前らが成り立っているのだから文句あるか」というようなニュアンスのことを言ったりします。

この先生は去年あるテレビ番組に出演したことがあり、かなり有頂天になっているような気がします。

 

この先生の診察・処方の特徴は、上述した、「処方薬がやたらと多い」、「向精神薬や抗うつ剤等をやたらと処方する」、「どんな病気でも、よく処方されるお薬がある(実際には殆どは必要ないと考えられる)」と言うこと以外にも、
・検査はするが結果を殆ど説明しない(または、全く説明しない)。
・やたらと検査が多い。
・医療費負担のない人(生保、特定疾患、母子家庭、助成等)や、1割負担の人に対し、おびただしい種類の薬を出す。
・昔からある良い薬を使用しない。
・やたらと新薬、新剤形の薬を使用する。
・薬価の高い薬を好んで使用する。

・湿布は使いたい放題。
・メーカーの裏金で飲み食いをする。
・学会等に参加して勉強するという意欲がない。ひたすら、金儲け。
・(患者が)薬の副作用を訴えると、その副作用に対する薬が新たに処方される。
・保険区分が変わった途端に、処方される薬が大きく変わる(生保、母子
3割負担などで薬の処方量が激減する)。

などなどあります。

 

私自身が、薬剤師として、仕事として、このようなことに加担しているのは罪の意識もあるのですが、雇われる身分として何も言えない状態です。本当は、大声で叫びたいような気持ちです。

我々の税金が、国庫収益金が、このような無駄遣いに使われているのを目の当たりにして、本当に悲しいです。

もちろん先生側のエゴもあると思いますが、患者さんのお薬ねだりにも原因はあると思います。

私は一体どうすればいいのでしょうかね?

 

(A) 拝見しました。

このセンセイは、「ひたすら金儲け」のために、犯罪にならないギリギリの線で「最善を尽くしている」ようです。

ここまで来れば、「患者さんのお薬ねだり」の域を、はるかに超えています。

普通の患者は薬のことを、確信を持って言えるレベルにはないので、「ねだる」というより医者の言うままになっているはずです。

 

この「医療費搾取」が継続できるということは、保険機構の「処方の査定」も抜け穴だらけであることを示唆しています。

したがって、この問題に、あなたが取り組んで善処しようとしてもエネルギーを浪費するだけでしょう(何しろ、高価な抗ウイルス剤タミフルの全世界消費量の7割以上を1国で占めるような医療行為が主流になっているわけですから)。

幸か不幸か日本の現状では薬剤師は不足気味だと思うので、あなたの精神衛生のために、職場を変えることをお勧めします。

いくらなんでも、このクラスのセンセイは1割もいないでしょう。

一方、普通の風邪に対しては、消炎剤も抗生物質も処方しないで、塩水でウガイをすること、あとは安静にして睡眠をよくとることを勧めるのが「良い先生」ですが、こちらも日本では1割に満たないでしょうね(PLすら処方しなければ「ベストの先生」ですが)。

とりあえず、中間のところで妥協するしかないと思います。

 

【参考】副読本『アセンションの時代』・(第2回)健康についての真実

 

(07/07)「地域経済格差」の本質

(Q) はじめてメールさせていただきます。
いつも、ガイア・アセンションシリーズQAセクションの小松様の明確なご回答を参考にさせていただいています。ありがとうございます。
私は東京から地方へ仕事の関係で赴任している者です。
小松様の見方を参考にさせていただきたく、メールした次第です。

戦後最長の景気拡大が続いていると言われている昨今、都市と地方の格差是正がクローズアップされています。
これまでも地方勤務はありましたが、確かに一部を除き地方には元気がありません。
疲弊しています。
東京にいてはわからないことを実感します。

有効求人倍率の低さに代表されるように就職口が少なく、また賃金も低く、若い人たちの流出に歯止めがかからず、人口減少が一層進んでいます。
中央資本の郊外店舗にも圧され、県庁所在都市の駅前商店街でさえ、シャッター通り化しています。
生活苦による自殺者も地方には多いと聞きます。このほかにも課題は山積しています。

このため、これまでにも増して、地方の行政や経済界では、企業誘致や産業創出、国内外からの誘客などにより、地域経済の活性化を図ることに躍起になっています。
東京に追いつけないまでも、地域間競争に打ち勝ち、遅れをとらず取り残されないようにと必死です。
私もこうした取り組みをお手伝いする立場にありますが、高度成長期から横たわり続けている地方の問題について、従来の延長線上の処方箋で対処することに違和感を感じています。

東京の人間から見れば、また、少し長期的な視点で見れば、まだまだ豊かな自然環境が残り、一次産業も健在な地方にこそ、これからの可能性があると思います。
むしろ生産機能を持たない大都市のほうが、食糧問題やエネルギー問題、そして災害への備え、どれを取り上げても大きなリスクを孕んでいるように思えます。
ひとことで言えば、それぞれの人の価値観、豊かさとは何かが問われているのだと思います。

しかしながら、地方のみなさんからしてみれば、今、この足もとで、どうやって食べていくのか、どうやって働き口見つけるのか、どうやって地方にもお金が落ちるようにするのかが大事であって、悠長なことは言ってられません。何もしなければ他の地域に負けて疲弊していく一方です。
確かに今の世の中の仕組みからすれば、そのとおりだとも思います。

より多くの収入を得たい人は大都市へ行けばいい、放っておいても遠くない将来、食などを求めて人口は逆流するようになる、などと軽々しくも言えません。
今どうするかが大事なのだ、行くに行けない人もいるのだ、取り残された人たちはどうやって生活していけばいいのか、という投げかけに明確な解答が見つけられません。

長文になって恐縮です。
これからの世の中も見据えながら、地方は今、何をしたらいいのか、小松様からのアドバイスをいただけると幸いです。


(A) 拝見しました。
「地域経済格差」や「景気回復」というのは、いま日本人の多くが陥っている錯覚で、本質ではありません。
本質は、超低金利という「政策」によって、金融機関と輸出産業だけが莫大な利益を上げていることです。

その利益の多くは配当に回り、一部の投資家が、特に海外の投資ファンドやその裏にある国際金融グループなどが、ご利益に預かるという構図になっています。
世界的にも前例がない、極めて異常な日本の超低金利よって、金融機関は「自動的に」隠し切れないほどの利益を手にし、輸出産業には「円安」によって膨大な利益が生まれる仕掛けになっています。
政治にも大きい影響力を持っている彼らは、この「既得権益」を手放さないために、ありとあらゆる策略と「金の力」を使うでしょう。
したがって、日銀などが言う「金利水準の是正」は、0.2%のものを0.25%にするかしないかというポーズだけの話で、4%〜5%の、国際水準に戻すという話ではないのです。

近年の政治が、「改革」や「規制緩和」や「国際スタンダード」の名のもとにやってきたことの実態は、「アメリカの要求通りに」日本を「丸はだか」にして、世界的な金融メカニズムが自由に蹂躙(じゅうりん)できるようにすることでした。
「郵政民営化」は、もちろんその一環です。
要は日本を、「ゼニの力」によって、すべてが動く社会にすることでした(それによって当然起こることが起こっているのが、地方と中央を通じての、今の日本の姿です)。
今やこの基盤が確立したので、一般企業は、昨今の世上をにぎわせている金融戦略的な企業買収への自己防衛のために、配当を増やすことによって株価を高く維持することが最大の経営目標になり、稼いだ利益を従業員や消費者に還元するどころの話ではなくなったのです。

そして一方では、近年の「ばら撒き行政」によって、国家も地方自治体も「先進国最悪」の負債を抱えることになり、ご存知のように、増税や行政サービスの切り詰めによって、どこまでも負担を国民に押し付ける状況になっているわけです。
大都市や地方を問わず、消費の現場にいる者なら誰でも、GDPの6割を占める民間消費が依然として水面下で、「景気回復」が事実でないことに気付いています。

皆さんが「地域経済格差」と思っているものは、実際は「業種間格差の地域的分布」です。

そして上記の2業種のうち、「金融」の集積地は東京で、「輸出産業」のそれは愛知県を中心とする中部圏です。

これらの地域ですら、前記のような事情で、従業員には恩恵は回って来ないのです。

それどころか、超低金利によって、国際的に適正な金利水準なら「本来預金者が得るべき利益」を、金融機関が独占しています。

また、超低金利という「円安誘導政策」によって、ガソリンを含む石油関連製品や輸入依存度が高い食料が高騰し、そのツケを国民が負担する構図になっているのです。

たまたま、「団塊の世代」の大量退職の時期と重なったので、昨今の就職状況の改善が「景気回復」と混同されていますが、大多数の人にとって後者が本物でないことは、自分の「懐(ふところ)具合」を、目を開けて眺めれば明らかでしょう。
マス・メディアだけを見て、自分自身や隣人を見ないから、わけが分からなくなるのです。
マス・メディアそのものも、政治や巨大企業に支配され操縦されていることに気付く必要があります。
彼らは「広告収入」がなければやっていけないという弱点を抱えており、その弱点を克服する手段を持たないために、政府を含む大口の広告主つまり「ゼニを持つ者」の脅しに弱いのです。

この「メディア操縦の構図」は、広告主とメディアの間に入って巨大な影響力を行使する、大手の広告代理店が絡んだ恐るべきものになっています。

ご記憶にあると思いますが、国会の「郵政解散」による前回の衆議院選挙で、多くの国民がメディアに煽られて「熱に浮かされたように」投票所に向かったのです。

「公正で中立的」な、真に民衆のための報道がされていると考えると大間違いです。

自由を愛し、自分の考えを持って生きて行きたいなら、新聞の購読をやめテレビを見ないことです(私自身は10年以上前からそうしています)。

このような日本を覆う閉塞状態から抜け出す手立ては、1つだけあります。
それは、国民の一人ひとりが、自分達が「
徹頭徹尾だまされてきた」ということに気付くことです。
根本的な鍵はそれだけで、それで十分です。
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人が気付けば、必ず周辺に広がります。
そして、半ば自動的に、人々の選択や行動が変わってきます。
それによって、これまで支配力を維持してきたパラダイムが、音を立てて崩れ始めるでしょう。
そして新しい世界が、人々の目覚めた意識によって、自然に生まれてきます。

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