【目次】
(09/03) 現実創造とライトワーカーのこと
(09/03) 現実創造とライトワーカーのこと
(Q) 「自分の現実は自分が作る」に疑問を感じますので教えて下さい。
例えば「会社が一生面倒見てくれるはず」と本気で信じている人は、はたしてそうなるのでしょうか?
そういう人に限って、真っ先にリストラされていたりしているのが現実では?
配偶者が一生守ってくれると信じている人に限って、裏切られたり、離婚したり。
店に投資したんだから、当然客増えるはずと信じ込んでいる経営者は、はたして皆そういう現実を創造できているのでしょうか?
宝クジ当たると信じて、何十年もハズレばかりで、結果大金クジ代に消えてしまった人、テレビで見た記憶あります。
財産金目当てで来ているだけの女を「俺の人格に惚れて来た。大恋愛だ」と錯誤しているバカ男はオメデタイ。
会社にとって、所詮首いくらでも替えられる使い捨て労働力でしかないのに、重要人物と思い上がっている社員は気の毒。
他人の子なのに自分の子だと勝手に思い込んでも、DNA鑑定の結果は覆りません。
「お金何倍にも増えて戻ってくる」と信じていても、投資詐欺に引っかかったお金は戻ってきません。
自分は頭良いと思い込んでいても、詐欺に引っかかった人は、やはりバカとなります。
俗世の低レベルの例ばかりで恐縮ですが、このように本人が何を信じていようが「思いが現実を作る、自分の現実は自分が作る」と「事実ほど雄弁なものはない」との間に、大いなる矛盾を感じてしまいます。
エゴに濁った心を持っている人間は、たとえどんなことを信じていても、どんな信念を持っていようが、厳然たる事実に太刀打ちできないように感じますが、この点、小松先生はいかが思われますか?
(A) 拝見しました。
あなたが列挙した方々は、自分の創造力への信頼がないのです。
つまり、「自分の現実は自分が創る」と思っていないので、折角の創造力を有効に使っていないのです。
それどころか、逆のことを信じている。――「うまくいきっこない」と。
したがって、その思いが創る現実を、自分で収穫することになるわけです。
問題は、あなた自身はどうなのか、ということでしょう。
(Q) 「想像力の信頼」がキーワードだそうですが、同じ言葉を他の精神世界指導者達のセミナー本等で聞いた記憶あります。
しかしながら、それが真実なら、自称ライトワーカー達は、皆全員億万長者になっているはずでは?
なぜ皆そうなっていないの?
他者Q&Aの揚げ足をとるようで恐縮ですが「自分がすべてを創り上げているという真実と正直に向き合えない」と一般人へ憤っている自称ライトワーカー達は、そもそも身近に不快な人間関係トラブルを抱えなくて済む環境を、自ら創造できているはずでは?
言っている事と事実が違う自称ライトワーカー達を見ていて、またここで大いなる矛盾を感じるのは私だけでしょうか?
私の心のどこかに「野の雑草のくせに、自分は大輪の薔薇だと思い上がって錯誤している人って可哀想」と他人を冷ややかに客観視している部分があります。
例えが悪いですが、雑草が「想像力の信頼」を持ったところで、大輪の薔薇に変容できないのが現実では?
小松先生はいかが思われますか?
(A) ご存知と思いますが人の生き方は様々で、お金を人生の目標にしない人は沢山います。
特に最近は、「億万長者」を人生の成功者だとは思わない人が、この社会で急速に増えているように見えます。
ライトワーカーの傾向を持つ人は(もし本物であれば)特にそれに該当するでしょう。
驚くかも知れませんが、私たちの地球社会は数年以内に、宇宙の先進文明と同様に、お金の多寡を(自分に対しても他者に対しても)いっさい価値判断の基準にしない人ばかりで構成されるようになるでしょう。
ちなみに今のところ、お金は私たちの社会で経済生活を営む上で必要とするものですが、大切なのは「授受のバランス」です。もし何かの勧誘などで、お金を集めることが突出しているように見えるなら、本人が何を公言しているかに関係なく、ライトワーカーに値する存在ではありません。
あなたの所見には、お気付きでないようですが、事実に合わない次の前提が含まれているようです。
1.現実創造力には個人差がある。
2.創造力が優れていれば、他者の現実も自分の都合がいいように創ることが出来る。
3.ライトワーカーとは、創造力が優れた者をいう。
第1に、私たちが持つ現実創造力は天賦のもので、誰もがその力を使い、多次元宇宙のメカニズムと協働しながら、時々刻々「自分の現実」を創造しています。
たとえ何もしていないように見えても、創造活動は止まっていません。
「創造」は私たちの本性であり「神性」の一部なので、創造しないでいることは不可能なのです。
違いがあるのは、創造を主体的・能動的に行っていて結果としての現実が自分の思いに沿っているか、そうでないかということです。前者をポジティブな創造、後者をネガティブな創造と呼ぶこともできるでしょう。
そして一般に、自分の現実を創造する力についての理解と信頼が高いほど、前者のケースが多くなるということはあるでしょう。
しかし後者のケースでも、「自分の創造物」に満足することが少ないというだけで、創造していないわけではありません。
第2に、他者の現実を自分の考えに合うように創ることはできません。
これは、「すべての存在が完全な自由意志を持つ」という宇宙の絶対的なルールの一面で、たとえ「神」でさえも、それを行うことはできないのです(もしそれが可能だとしたら、そのような世界に住む気には誰もならないでしょう)。
そして当然ながら、相手がある事柄や、多数の関係者がある事柄については、自分の意向だけで結果を左右することは難しいでしょう。
たとえ自分1人で創造活動をやっていると思っても、実際には、どんな創造行為にも、無数の関係者の意向が結果に絡んでいます。
ここでいう関係者は、この物質界だけでなく、非物質界にわたる多次元宇宙の全領域にわたっています。
そして個人的な多くの事柄には、この地球へ転生してきた目的に関係する、魂の約束つまり出生前の合意が絡んでいます。その全てを、出生時にいったんは忘れるのが普通なので、その合意を実行しようとして魂が主導する創造の意味を、顕在意識が読み取れないことは珍しくありません。
これに加えて厄介なのは、非物質界のネガティブな存在からの影響です。彼らは、人々の恐怖心が創るエネルギーを「ご馳走にする」という利己的な目的のために、人の意識を巧妙に操作して、物質界に混乱状態を維持させようとします。
このように本人さえ分からないことが創造には付きものなので、第3者が外から見て「事の真実」を知るのは容易ではありません。
上記に関連して注意しなければならないのは、「良い創造」と「悪い創造」を、(あなたがやっているように)表面から見える状況に社会一般の価値観を適用して判断すると間違えるということです。
人は誰でも、結局は自分に必要な体験を引き寄せて、その体験を通じて学んでいます。この地球に転生して生きる意義は、それに尽きると言ってもいいでしょう。
したがって「神」の目から見れば、すべての体験が(つまり創造の結果が)「成功」であり「良い創造」なのです(「神」は、そのような個々の体験の全てを同時体験して、それを通じて果てしなく進化していく存在です)。
区別が生じるのは単に「解釈」の違いですが、私たちもまた体験を通じてしか進化することが出来ないので、どんな結果であろうと全てを「成功」であり「良い創造」だと解釈するのが理にかなっています。
実際に、その時点で「失敗した」と思ったことが、後になって「いい体験だった」と解釈し直した経験は無数にあると思います。
自分のことに限らず、他者の外面的な状況を(あなたが取り込んできた既存の価値観を適用して)評価するのは、見当はずれをやるだけのことになります(使用する方程式が間違っているので正答が出ないのです)。
第3に、ライトワーカーについては明確な定義がなく、広い意味では、この時代に地球へ転生してきている人は全員がライトワーカーとも言えます。
しかしここでは、光を希求する一群の人々を指しています。
具体的には、ライトワーカーは、エゴが支配的する物質社会に違和感を持ち、精神性や宗教や芸術表現などに惹かれる傾向を持っています。
また奉仕の精神が旺盛で、人類全体の幸福に貢献したいという気持ちが強く、動植物の生き様や自然環境にも特に関心があります。
そして社会の既存の枠組みになじみにくく、権威というものに強い反抗心を内在させています。
周囲の人々のネガティブなムードや感情を、拾いやすいという傾向もあります。
この世(物質界)と、あの世(非物質領域)との橋渡しが出来る人でもあります。
これらの特質の多くは、前生での数多くの同種の体験や、幼少時に既に芽生えた周囲環境への否定感情などに由来しており、それに起因するトラウマもしっかり抱えていることが少なくありません。
元々ライトワーカーは、こうした厳しい体験を通じて地球での学びを深め、何らかの形の人助けを通じて、みずからのテーマを今生で完結させようとして地球へ転生してきたのです。
ライトワーカーにとって大切なことは、自分を信じること、そして元々持っている傾向や内心の認識を大切にすることです。
しかし、かなり長いあいだ道に迷ってきて、今でも安定した自分なりの生き方を見付けることが出来ず、自分には根本的に間違った何かがあるに違いないと思って、自己否定に陥りがちな人も少なくありません。
このように、ライトワーカーは他の人より優れているというわけではなくて、他の人と違っているのです。
そして彼らは元々物質界になじむことに苦労しており、この3次元世界での現実創造に長けた人ばかりではありません。
しかし、アセンションのプロセスのどこかで、誰もがライトワーカーに仲間入りするでしょう。
それが、次の地球社会で必要とされる資質だからです。
したがって、あなたのように自分の思い込みで「ライトワーカー」を定義して、それに該当するケースを探し出して批判するのは自家撞着の感があります。
あなたは、自分に向き合うことを懸命に避けているようですが、あなたが気付かずに抱えている「心の傷」は、あなたの創造物以外の何物でもないので、その由来を真剣に探り、正面からそれに向き合って、それを癒す努力をすることをお勧めします。
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