光へ向かう地球と人類
―『パス・オブ・エンパワーメント』解説(その3)
DNAの真実
あなたのDNAには、先祖たちが知覚したものと、あなたの前生での記憶の集積が刻み込まれていて、あなたの拠りどころになる精神的独自性の基になっています。
「無意味なジャンク」と考えられているDNAの一部は、実際には、極めて重要な記録を保持しており、情報への大切な鍵を保管しています。あなたのDNAは、あなたの先祖に関する独自の情報網を取り仕切っています。人体は、膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象などを保持することができる、精巧に設計された機器です。それらの情報は、瞬間ごとに正確に記録され、細胞レベルに保存されます。これがやがては、知覚的影響として大量に蓄積され、一つの世代から次の世代へ、生来の超自然的な血縁のテレパシーを通して伝えられます。どの親族にも、本質的に強い精神的つながりが存在するのは、血の中の情報に共通性と親密性があるためです。
ヒトのDNAの約3%は、肉体的な形質の形成に関係しているので、物質への関心が中心の地球の科学者たちによって、その機能についてかなり解明されています。
しかし、残りの約97%が何のために存在しているのか理解できないので、それは「無意味なジャンク」と考えられているのです。高等生物ほど比率が高くなるこの部分を理解できないからといって、「ガラクタ」扱いするセンスには感心できません。「今の科学の基本認識や方法論に重大な欠陥があるに違いない」と考えるのが常識ではないでしょうか。
実は、DNAのその部分には、先祖代々の「膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象など」が記録されているだけでなく、「あなたの前生での記憶の集積」も刻み込まれていて、私たちの「精神的独自性の基に」なっています。それが、必要に応じて、細胞から脳の精神機能部分へ、テレパシー的に伝えられるのです。
これは、「一つの世代から次の世代へ」伝えられる「生来の超自然的な血縁のテレパシー」ともいえるもので、重要な知覚的・精神的影響力として働くものです。
あなた方が時空として認識している宇宙全体を通して、定期的にある種のガラクタを一掃する機会を設ける必要があります。あなたは物理的なガラクタを想像するかもしれませんが、ここで言っているのはエネルギー的なガラクタ、すなわち、生命に対する誤ったプログラムとして、あなたの体内と外界の両方に蓄えられた低い周波数の波動のことです。そこで、DNA構造の中に蓄えられた、積もり積もった膨大な精神的・感情的エネルギーを、自分につながる多数の時間のラインに沿って癒すことが必要となるのです。
DNAに蓄えられた符号に、痛みや離別の記憶や、被害者意識、無力感のような強い思い込みが刻まれている場合、いわゆる「過去」からのこのような知覚は――それ自体が独自の力を持っているので――その目的を理解した上で、変容させる必要があります。恐れに基づいた信念から生じ、DNAに符号化された出来事や体験は、癒すことが特に大切です。ある体験の意味や目的が理解されない限り、ことわざにあるように、「歴史は繰り返す」からです。
人類の観点からすれば、この変容に最も効果的に参画するには、完全に自分の身体の中に居るべきです。「この時代」を通じて、宇宙エネルギーに身体を曝すことによって、DNAが高度化される利益が得られるからです。それは、人類の精神に深く根差している、膨大な量の低い波動のエネルギーが浄化されることを意味します。
宇宙のエネルギーは、様々な可能性の青写真を届けています。それらは、あなた方のもっと大きい心を通り抜けて、あなた方の細胞の中に拡散します。更に、あなた方の遺伝子パターンの深みにある知識のコードを現実化し、活性化するのです。
人生を高める信念を受け入れると、身体からはっきりそれと分かる活力がにじみ出てきます。あなた自身が、いわば最大出力値に接続されるからです。元気にあふれた心の状態は、宇宙放射エネルギーの活性化作用への受容力が高まります。このエネルギーがチャクラに取り込まれると、あなたの感覚が新しい認識へ開かれるでしょう。それは、今生での出来事が、別の時間のラインで起きた出来事とどのように絡みあっているかについての奥深い霊的知識です。
現実は流動的なもので、時間と空間は観察者の認識に応じて自在に変化します。「今ここ」で、あなたが事実認識を変えれば、それは実際に多数の時間のラインの隅から隅までさざ波のように進んで、あなたが意識の新しいコードを選んだことを告知します。これこそ、「時間のラインに沿った癒し」が起こる仕組みなのです。
私たちのDNAに記録されている「膨大な量のイメージや刻印、そして個人的印象など」(前項「DNAの真実」参照)は、好ましいものばかりではありません。むしろ「DNA構造の中に蓄えられた、積もり積もった膨大な精神的・感情的エネルギー」には、ネガティブなものが多いのです。
その要因には、前出の「核爆発がいくつかの文明を破壊した」ことや「地球に大破壊をもたらした、たくさんの長期間にわたる天空の戦い」などによって、私たちの先祖がこうむった強烈なトラウマがあります。
それに関連して、人類の歴史の大半が、ネガティブな勢力による恐怖をベースにした支配構造によって、蹂躙されてきたという事実があります。人々の精神が安定した、平和な時代はほとんどなかったのです。
更に、地球外からやって来た「支配階級」の遺伝子技術によってDNAが「間引かれて」、いわば「奴隷種族」に仕立て上げられたという歴史もあります。
こうした不幸な状況は、地球と人類の歴史に限ったことではありません。「天にあるごとく地にあり、地にあるごとく天にある」の言葉通り、宇宙では普遍的に見られる状況です。
そこで、「宇宙全体を通して、定期的にある種のガラクタを一掃する機会を設ける必要」があり、それが「アセンションという恩典」です。それは、この時代に宇宙からやって来る特別のエネルギーを利用して、「エネルギー的なガラクタ、すなわち、生命に対する誤ったプログラム」を一掃し、「DNAが高度化される利益が得られる」機会であるとも言えます。
前項にあるように、DNAには「先祖たちが知覚したものと、あなたの前生での記憶」の両方が、膨大な集積として刻み込まれているわけですが、「アセンションの時代」に地球人の肉体を持っている「あなた」が、「DNAに符号化された出来事や体験」を癒すことが出来れば、それは「先祖たち」と「あなたの前生」の両方を一蓮托生で癒すことになります。
現生を生きる1人の人間から、大勢の先祖や無数の過去生につながる「多数の時間のライン」を想像してみてください。そのつながりによって構成された「情報の独自ネットワークを取り仕切っている」のは、現に肉体を持っている「あなた(のDNA)」であり、「《今ここ》で、あなたが事実認識を変えれば、それは実際に多数の時間のラインの隅から隅までさざ波のように進んで、あなたが意識の新しいコードを選んだことを告知」するというわけです。
いわゆる「直線的な時間」というものは、3次元世界に住む私たちの幻想で、実際には、全ての現象は「現時点」で起っているので、そのようなことになるわけです。これこそが、「時間のラインに沿った癒し」が起こる仕組みであり、「癒し」というものの本質なのです。
同時に、それを行うことが、今生で肉体を持っている者の使命であり、重大な責任でもあります。もちろん、そうすることによって、あなたは「子孫に美田を残す」ことになり、「歴史は繰り返す」悲劇も避けられるでしょう。
もっと根本的には、「DNAの浄化(修復)」と「意識(波動)レベルの復元」は表裏の関係にあって、その行為は、私たちの前途にある「宇宙放射の高エネルギー領域」を乗り切るための前提になります。
このようにDNAの変容は、認識を転換して自分の意識を変えることによって行うことが出来ます。「DNAに蓄えられた符号に、痛みや離別の記憶や、被害者意識、無力感のような強い思い込みが刻まれている場合、いわゆる《過去》からのこのような知覚は――それ自体が独自の力を持っているので――その目的を理解した上で、変容させる必要がある」という次第です。
そのための実践的な要諦は、次のように述べられています。
「この変容に最も効果的に参画するには、完全に自分の身体の中に居るべきです。《この時代》を通じて、宇宙エネルギーに身体を曝すことによって、DNAが高度化される利益が得られるからです。」
これは、いわゆる「グラウンディング」すること。換言すれば、地に足をつけて生きることです。また太陽の光に浸り、地球や自然と共に生きることでもあります。
そして、「人生を高める信念を受け入れると、身体からはっきりそれと分かる活力がにじみ出てきます。あなた自身が、いわば最大出力値に接続されるからです。元気にあふれた心の状態は、宇宙放射エネルギーの活性化作用への受容力が高まります」とあるように、常にポジティブな姿勢をキープすることも大切です。
この世界の現状
一部の人々にとっては、大変なストレスを伴うこの騒々しい変容の時代では、多くの生き方がひっくり返しになるので、大勢の家族や個人が、窮地に追い込まれるような極めて不愉快な思いをさせられるでしょう。もっと心を柔軟にしてあなたの生活や信念を変えようと促す圧力は、驚くべきペースでエスカレートしています。
世界経済は常に不安定で混乱した状態にあり、不正会計や財務破綻によって大企業への信頼は崩壊し、レイオフが将来の不確実さを増大し続け、失業率は日々に増えて多くの人が生計の心配をしています。動物や人間に対して猛威をふるう病気とその不安は、世界的な健康危機を引き起こし、政治は悪質なインサイダー取引の臭いを放ち、戦争の太鼓はだらだらと鳴り続け、核攻撃とテロリズムはコントロールされたメディアで最大脅威にランクされ、性的暴力と性的倒錯はますます露骨になり、借金の与信枠比率はその限界に達し、盗みや詐欺、不正行為や虚偽は、堕落した指導者の世界的に共通な資質として指摘されています。いわゆる指導者たちは、公民の自由を擁護し独立のために戦うという、与えられた職務を怠っているように見えます。
そこで、ゲームのこの段階で、この世界はどうしてこれほど混乱に満ちているのかと誰もが不思議に思い始めています。実はこれこそ、素晴らしい徴候なのです。なぜならこれは、生き方への省察と再評価が今最も必要であることを示しており、全ての人が直面し実行するべきものだからです。
これは、見事に人類社会の現状を喝破していると言えるのではないでしょうか。
一見すると、十年一日のごとき日常生活を送っているようでも、少し長くタイムスパンを取って前後を比較すれば、この社会が驚くべきピッチで変容していることが分かるでしょう。
特徴的なことは、今のところ、私たちの社会システムの矛盾、つまり積年の膿(うみ)が次々と露呈して、ネガティブな要素が際限なく表出されるという状況です。それは、光が強くなったことと、エネルギー(時間)が加速していることに関係します。
「もういい加減にしてくれ」という思いは、誰もが持っているのではないでしょうか。
それは、「素晴らしい徴候」だというわけです。なぜなら、みんなで溜めたそのマグマが、新しい世界を創造するための強大なエネルギーになるからです。
世界の支配者たちによって広範に遂行されている近年の戦争行為や支配統制行為は、彼らが人類に対する支配力を失うことを恐れる、死にもの狂いの状態の現れにほかなりません。彼らは、あなた方が注意を向けることや、持てる力に目覚めることを逸らすためなら、どんなことでもするでしょう。目覚めようとしない人々は、自分たちをコントロールしている連中に、栄養を与えているのです。
この惑星にはびこっている、精巧に造られて圧倒されるような恐怖の出来事の本質を見抜くことが、あなた方みんなの挑戦です。
地球の全ての人々は危機にあり、この危機は、あなた方に深くしみこんでいる、真実を知ることへの恐れに起因しています。こうした恐れへの集合的な屈従を解き放つために、既に知っていることを、もっとよく見て、もっと深くそれに入っていく必要があります。
あなた方は、その気になれば、物事を歯に衣着せずに言うことができるはずです――つまり、見て感じることは、あらゆるレベルで実際に起こっていることであり、その事実を勇気と明快さをもって、名指しして確認することができるはずです。あなた方の自由は、個人としても集合としても、見た通りに真実を語る能力があるかどうかにかかっています。
いわゆる「9・11」とそれに続く出来事ほど、この一連のアドバイスがピッタリはまるものはありません。
高層ビルへの飛行機の衝突には、前例がありました。1945年7月28日、エンパイヤステート・ビルの79階に、B25爆撃機が衝突して、火災が起こり、14人の死者が出ました。
これは、濃い霧の中の出来事で、自動操縦システムも今ほど進化していなかったので、おそらくテロや陰謀ではなかったでしょう。
「9・11」を企画した者たちは、この稀有の(貴重な)出来事を、詳細に学習したはずです。
つまりビルというものは、(超軽量の素材で出来ている)飛行機が衝突したぐらいでは簡単に倒壊するものではなく、もっと大型の民間航空機を衝突させても、せいぜい局部的な火災しか「期待でき」そうにない。
これでは、とても(目的とする)「圧倒されるような恐怖の出来事」にはならない。その衝突に連動する、「精巧に造られた」別の仕掛けが、どうしても必要だ。
それは例えば、衝突と同時に、機体に装着させたミサイルを撃ち込むこと。また、その後の適切なタイミングで、予めビルの各階に仕掛けた爆薬を起爆させて、ビルを完全に崩落させること。
それに加えて、(飛行機を衝突させない)周辺の別のビル(特に第7ビル)も崩落させれば、このイベントに「花を添える」ことになり、「恐怖の出来事」としては完璧だ――という結論に達したのでしょう。
事件当日のビデオや、その後に出てきた大量の目撃情報などを仔細に眺めて、私たちが「見て感じること」は、まさにこのような推論ではないでしょうか(今でも、「主流メディアの思想コントロール事業が売り付けるもの」を頭から信じている人は別として)。
そこまで感じない人は、「既に知っていることを、もっとよく見て、もっと深くそれに入っていく必要」があるでしょう。何故なら、「あなた方の自由は、個人としても集合としても、見た通りに真実を語る能力があるかどうかにかかっている」からです。
ちなみに『パス・オブ・エンパワーメント』では、「9・11」について次のように言及しています。
「9・11」の出来事の背後にある詐欺的な仕掛けは、黒魔術の古典的な儀式の実例で、時間をコントロールして巧みに操作し、それを歪めて、「罠」をつくる企てです。
そして、計画的なメディアのプログラミングによって、できるだけ多くの人々を、恐怖心がつくる出入り口を通して、その罠(わな)へ誘導するものです。
一方、日本をはじめ世界中の「占領地」はもちろん自国内ですら、毒性の「ケムトレイル」を毎日のように散布する自虐的な行為も、彼らの「死にもの狂いの状態」を現していると言えるでしょう。
人類(霊長目ヒト科)を含む地球の「種の絶滅」を加速させながら、なおかつ地球を支配し続けたいという意図は、「憑依」という現象を抜きにしては理解することが困難です。
これについては、次のように言及されています(前出の「いったい誰が地球を支配しているのか」の項参照)。
偽りが彼らの規範となるにつれ、彼らは、人知れず心を操ることに長けた非物質界のエネルギーを引き寄せ、それらが秘密結社を操作するようになったのです。
残念ながら、あなた方の恐れの波動を常食して、そのエネルギーを、あなた方をコントロールするのに利用している者たちがいるのです。
この世界をコントロールする者たちは、人類の精神が強力かつ複雑で、基本的に創造性に富み平和愛好的であることを、ずっと以前から知っていました。したがって戦争や暴力は、人類の中にいる手下たちを、そそのかして起こさせる必要がありました――その者たちは、しばしば狡猾で血に飢えた非物質的な存在に憑依されています。
ナノセカンド
1987年から2012年までの期間、すなわち年代記の中のナノセカンドには、あなた方の現実を行き詰まらせている膨大に蓄積された否定的エネルギーの残がいを除去して、「銀河の中心」あるいは「母の子宮」と呼ばれる力の源とのつながりを回復させることも絡んできます。つまるところ、ナノセカンドというこの期間は、自分が本当はどういう存在なのかを知るために、より拡大した気付きの状態を体験することに尽きるのです。しかし、未処理のエネルギーが大量に残っていると、自分の内なる智慧とのつながりを回復するのに必要な、明晰さを曇らせてしまうことがあります。
人は誰でも感情に訴える記憶を携えていて、それらの記憶は、深く、時には予期せぬ形で人生に影響を及ぼします。痛みを伴う心の傷や未解決の問題は、遺伝的な継承物の一部です。ナノセカンドの目的は、個人の力に関して条件付けされた「恐れ」を、人類の遺伝子プールから取り除くことです。
ナノセカンドは、みずからに押し付けて永く支配的であった無知蒙昧の状態から人類が抜け出し、人類変容の黄金時代を始動する道を示してくれるでしょう。また、この時期に生きる人々は、一つの時代の終焉と次の時代の始まりとの間を橋渡しする、様々な未来の可能性を選び取ることができるでしょう。そして、世界が内部から崩壊するかと見える時、人々は浄化や通過儀礼や精神的試練を通して、みずからを変容させるでしょう。
私たちが現に生きている2012年までの25年の期間、つまり「ナノセカンド(10憶分の1秒)」は、悠久の宇宙の流れからすれば僅か「10憶分の1秒」にしか相当しないという意味でそのように呼ばれます。これは、宇宙の遠大な計画によって既に地球の「年代記」に予定されている特別の期間で、一つの長大なサイクルを完了して次の時代に移行するための、いわば「大掃除」のために充てられています。それは、「人類変容の黄金時代を始動する」期間でもあります。
具体的には、私たちが持つ「恐れ」を「遺伝子プールから取り除く(DNAを変容させる)」ことを通じて、「現実を行き詰まらせている膨大に蓄積された否定的エネルギーの残がいを除去」して、「より拡大した気付きの状態を体験する」ことです。それによって、地球の苦難の歴史の中で永く失われてきた、銀河系の中心にある私たちの魂の源との「つながりを回復させる」という狙いがあります。それに必要なサポートは、銀河の中心から送られるエネルギーが加速的に増大することによって、宇宙から与えられます。
この期間に人類は、精神的にも肉体レベルでも大きく変容していきますが、それは意識とDNAの「浄化」や、人生の重要な節目ふしめで体験する「通過儀礼」や、予想外の出来事から学んでいく「精神的試練」などを通じて達成されます。
時間とエネルギーの更なる加速
1987年以降、あなた方の惑星に影響を与えている宇宙のエネルギーの流れは、年毎にその強度を増しており、生活の律動が加速しています。例えば、即座にやるべきことが増えたり、自分を維持するだけでも精一杯というような、へとへとに疲れさせられる速度によって、生活がますます速く動いていることをあなたは実感しているかもしれません。そしてあなたが巡らした思いや意識の焦点を合わせたことが、同様の速さで現実化しているのです。
この期間には、物事の優先順位や、何が真に重要かの認識について、大きな混乱があります。そして年を追うごとに、賢明な人々には、思うことが迅速に自分の現実になることがますます明白になることでしょう。みずから進んで選択するか、他に選択の余地がないか。――そのいずれにせよ、人生に新たな優先順位が生じてくるので、最終的には全ての人が、私事の状況について、並外れた真実性の確認作業を迫られることになるでしょう。
この時期には、何十億もの人が、表面から見える通りのものは何一つないことに気付き始めるようになります。そして、この認識はそれ自体が通過儀礼で、この期間の大きなテストの一つと言えるでしょう。
世界の舞台で騒々しい出来事が激化するにつれ、目に見えない線が引かれて、世界中で二極化が起こっていきます。それは、人々が二組に分かれて、自由や人生の意義などについて激しい論争をする中で、それぞれの人が自分の信念を通そうとするためです。
自分自身や周辺で、また社会で起っていることを少し注意深く観察すれば、誰でも気付くことがあります。それは、意図したことが狙い通りに実現したり、また、ちょっとした悪行に対するカルマ的なリアクションが現れたりすることが、かつてない速度を持っていることです。
それは、「生活の律動が加速」している証拠ですが、多くの人が感覚的に「加速」を感じていても、その状態への適応が十分にできていないために、普通に生活するだけでも「へとへとに疲れさせられる」具合になっているはずです。
思うように事が運ばす、毎日のように取り残しが出てくることが珍しくないでしょう。そこで、あらかじめ優先順位を決めて事に取り掛かるとしても、消化できたことが重要度が高く、やり残したものが低いのかどうかと「物事の優先順位や、何が真に重要かの認識について、大きな混乱」があるでしょう。
日常の行動や対人関係も含めて、次々に現れてくる選択の場において、「選び取るか見逃すかの差」が大きく、「全ての人が、私事の状況について、並外れた真実性の確認作業を迫られる」ことになっているのが「この時代」の特徴です。
更に、この「加速」は「光が強くなる」ことを伴っており、「真実のコントロールを担当している者たちにとって、真実を隠す仕事は、人々の気付きが加速するにつれて、ますます緊張に満ちたものになりつつあります」というわけで、前出の「徹底した情報操作」の「ほころび」が次々に露呈してきます。
したがって人々は、「表面から見える通りのものは何一つないことに気付く」ようになりますが、それに対する反応や対応は、単純ではないでしょう。
これまで隠蔽してきた事実について、「いわゆる公式発表」(後出の「人類の前途」の項参照)が行われても、それを信じない者、反発する者、また過去の暴虐に対する償いを求める者なども出てきて、「世界の舞台で騒々しい出来事が激化する」でしょう。
結局は、光を選ぶかヤミに組するか、自由を選ぶか拘束状態を好むかの違いになりますが、これまでの「徹底した情報操作」の「功績」が大きかった分だけ混乱もまた大きく、「世界中で二極化が起ってくる」ことが避けられないでしょう。
私たちは、地球の新時代への「通過儀礼」に、つまり「この期間の最大のテストの一つ」に直面しているわけです。
2012年12月21日
人類の変容の25年間を通して、銀河の中心から来るエネルギーが、最も重要な役割を果たしています。2012年の12月には、冬至の太陽が、地球から3万光年以上先にある、天の川銀河の中心と整列して、「ナノセカンド」が絶頂となります。12月21日に太陽は、天の川の交点と合(ごう)になって昇り、黄道面が2万6千年の整然と進んだサイクルを完結します。
この出来事は、長く待ち望まれた帰郷のようなもので、霊的存在としての、あなた方の最も深いルーツへ再結合するものです。あなた方は、「母の子宮」から来る無限の創造性によって、再充電され再び活気を与えられるでしょう。そして、あなた方の起源についての真実を知ることになるでしょう。このめでたい再会に向けて歳月が展開するにつれ、あなた方の太陽系は、その巨大な出来事への準備として、ますます活動を強めるようになるでしょう。
合(ごう)は一般には、地球から見て惑星と太陽が造る角度がゼロになることを言いますが、ここでは黄道面(天球上の太陽の経路が造る面)と天の川銀河の回転面との交差点から太陽が昇る現象をいいます。つまり、日の出時に、地球から見た太陽と銀河面が造る角度が正確にゼロになることです。
この現象は、約2万6千年に1回起こるもので、天文学的には地球の歳差運動(自転軸の方向が変化する運動)の周期に関係しています。
2012年12月21日は、マヤ暦の最後の日でもあるので、これを援用して、地球の終末の日であるかのようなセンセーショナルなとらえ方をすることは正しくありません。サイクルの節目であることは事実ですが、「終点」ではなく「通過点」と考えるべきでしょう。そして、新たなサイクルに向けての「出発点」でもあります。人類は過去にも、同じ「通過点」を通って今日に至っているわけです。
あなた方と時間と空間を共有している知的生命体の実在についての、いわゆる公式発表は、目前に迫っています。いったんこれが行われると、変化のペースが加速するでしょう。
あなた方の生き方が、これまでにない複雑さを帯びるようになるにつれ、まっとうな出来事と、騙したり注意を逸らしたりするために密かに企てられた出来事との違いを識別することが、新たな挑戦となるでしょう。ETの実在を完全に認識すると、あなた方の起源についての伝統的で宗教的な信条が解きほぐされていくでしょう。
あなた方のルーツは星々に由来しており、この真実の、多次元にわたる複雑さを理解することは、人類の精神的変容のために避けて通れないことです。
主流のメディアや当局の発表を決して疑わず、古くて崩れ落ちようとしているパラダイムに今も鎖でつながれている人々は、真実をえり分けることが、ますます困難になり困惑させられることになるでしょう。
それで、あなたのゲームプランは何ですか。望ましい世界を創るのに、あなたの力をどう扱いますか。何を信じることにしますか。
覚えておくべきことは、あなた方の時代の出来事を、どのようにあなたが見て解釈するかによって、あなた自身がその中にいる、世界のバージョンが決まるということです。
世界には、一つのバージョンしかないように見えるかもしれませんが、それも幻想です。可能性は、地面に生える草と同じくらいありふれたもので、あなたの思い、感覚、欲望、そして感情に基づく決断から、湧き出すものです。
あなたが創る現実は、たとえ同じ街路に住んでいるとしても、あなたの隣人とは同じでないかもしれません。現実はトリッキーなもので、それを創ることも同様です。そして力は、最もトリッキーなものです。
そして、地球の皆さん、力を避けることはできないのです。あなたと力は万物の一部であり、あなたは力そのものです。私たちの質問を言いましょう――あなたの力をどう扱いますか。あなたの創造力には限界がありません。あなたの挑戦は、強力な存在になることへの恐れを克服することです。
あなた方の前途には、いくつかの厳しい現実認識が出てくるでしょうが、天空からの介入による偉大な奇跡もみられるでしょう。
それには、悪の役者たちが、自己啓示によって役割から降りることさえあり得ます。彼らは、加害しては隠れるという秘密の役割が、もはや要求されていないという新しい認識に達するのです。
多くの人が、いずれその日が来るに違いないと思っている「知的生命体の実在についての、いわゆる公式発表」は、今や目前に迫っています。そして、それがもたらすものは、単に私たちに関わりの深いET(宇宙存在)の存否だけではありません。この世界の、全ての現象は相互に関連しており、お互いに深くつながっているのです。
つまり、「徹底した情報操作」の全てが、同時に明らかにされるでしょう。これを発表する新しい統治機構は、人類への責務としても当然それをやるでしょう。そこで、前記のように、それをキッカケに「世界の舞台で騒々しい出来事が激化する」ことは避けられないでしょうが、それは本筋ではありません。
何といっても、「公式発表」の目的そのものが、私たちの世界と宇宙の存在たちとの、そして地底世界の同胞たちとの、初めての公然とした遭遇、つまり「ファースト・オープン・コンタクト(FOC)」への道を開くことにあるからです。
したがって、容易に想像できるように、その先の展開は極めて急速かつドラマティックで、「変化のペースが加速する」ことは間違いないでしょう。
同時に、現代人につながる人類創成への宇宙存在の係わりと、その後の不幸な歴史も明らかにされるでしょう。そのことは、地球の科学と宗教が、それぞれ独占的に教化してきた「あなた方の起源についての伝統的で宗教的な信条」が、正しい認識に置き換わっていく端緒になります。
それに加えて、この地球の3次元世界で生を送っている私たちという存在そのものが、魂のレベルでは、宇宙の多様な星系にそれぞれのルーツを持っているという「多次元にわたる複雑さ」を背景に持っており、これを理解することは、「人類の精神的変容のために避けて通れないこと」だといいます。
そして、「主流のメディアや当局の発表を決して疑わず、古くて崩れ落ちようとしているパラダイムに今も鎖でつながれている人々」は、単に「真実をえり分けることが、ますます困難になり困惑させられることになる」だけではありません。
このような人々は、自分では気付かずに、意識の状態を「操縦お任せモード」にセットして人生を送っています。これは、意識の進化にとって、たいへん危険な状態です。なぜなら、この世界には、あなたの意識を一定の枠の中でコントロールし続けるために「日夜がんばっている」巨大な構造が存在するからです。
あなたが真に意識の進化を望むなら、「自分の現実は自分の意図によって創っていく」ことを明確に選ぶべきです。
その前提として、あなたの身辺を見回し生活パターンを点検して、「操縦お任せモード」に浸るための「用具」や「情報侵入口」、あるいは自分の時間の「預託先」を見付け出し、それらをゴミとして逐一、処分する必要があるでしょう。そして、ほとんどの人が該当する、それに対するシンプルな答は、テレビをお蔵にしまい、新聞の購読をやめることでしょう。
この先の事態の展開で、私たちが真剣に心得ておくべきことは、「あなた方の時代の出来事を、どのようにあなたが見て解釈するかによって、あなた自身がその中にいる世界のバージョンが決まる」ということです。
ここにいう「あなた自身がその中にいる世界のバージョン」とは、あなたの「可能性」のことです。それは、「あなたの思い、感覚、欲望、そして感情に基づく決断から、湧き出す」というわけです。これは、私たちが天賦の力を使って現実創造するプロセスについての、的確な説明です(これに加えて必要なことは、それが可能であることを信頼することです)。
そこで出てくる疑問は、「自分が創った現実と、他の人が創った現実とは、どういう関係になるのだ?」ということでしょう。それに対する答は、「あなたが創る現実は、たとえ同じ街路に住んでいるとしても、あなたの隣人とは同じでないかもしれません」ということです。
つまり、空間には、それぞれの人が創る、「いくつもの現実が同時に存在」していて、重なっている部分もあれば、重なっていない部分もあるということです。これは、たいへん「トリッキー」な(手が込んでいて騙されやすい)話ですが、私たちが段々と認識するようになる、時間と空間の本質的な性質です。
この点を、私たちの三次元意識でも、ある程度理解できるように説明してみましょう。
基本的に、あらゆるものは波動で構成されています。いわゆる固体でさえ同じことで、私たちの感覚器官や計測器の機能で、固いものとして把握しているに過ぎません。
地球の教科書にも、電子には粒子の性質と、波動の性質の両方があると書いてあります。どちらの観点を採っても、原子は、したがって原子から成る物質は、「隙間だらけ」です。
「粒子説」によって原子の構造をみれば、陽子や中性子などで構成される原子核の周りで、大きい円を描く数個の軌道を電子が周回しています。そして原子核は、原子の大きさの1万分の1しかありませんが、原子の質量のほとんどを占めています。つまり、原子の99.99%の部分を電子が占めているわけですが、その質量はほとんど無視できるほど小さいので、原子は全体として、ほとんどカラッポです。したがって、原子で構成された物質もスカスカなので、空間には「いくつもの現実が同時に存在」することができるのです。
「波動説」によれば、話はもっと簡単で、テレビや携帯電話の電波のように、異種のものがいくらでも同じ空間を占めることが出来ます。
つまり、「世界には、一つのバージョンしかないように見える」のは、私たちの「幻想」だという次第です。
更に、「力は、最もトリッキーなもの」で、「力を避けることはできない」ということにも、重要な含意があります。まず、暴力や武力は低次元の力で、現実を創造する力こそが、本来の力だということを、しっかり頭に入れておきましょう。
そこで、「力を避けることはできない」ということは、私たちが、否応なく現実を創造していることを指します。顕在意識で「そのつもり」があるかないかに関係なく、私たちは、瞬間ごとに「自分の現実」を創造しているのです。
そして今のところ、人類の圧倒的多数は、前出の「ネガティブ創造のマジシャン」になっていて、マスメディアなどからネガティブな波動をしっかり取り込みながら、それをやっています。「力は、最もトリッキーなものです」というのは、そのことを指しています。
私たちは、私たちの「思い、感覚、欲望、そして感情」に、くれぐれも注意する必要があります――それが、どこに由来するか、ということを含めて。
「あなたの力をどう扱いますか?」という問いかけは、「あなたは、どういう現実を創りますか?」と同じです。
私たちが、「ネガティブ創造のマジシャン」から脱皮して、個人としても集合としても望ましい現実を創造していくには、以上のような現実創造のメカニズムをしっかり認識した上で、「強力な存在になることへの恐れを克服する」必要があります。
私たちがこれから遭遇する、あるいは現に少しずつ明らかになりつつある「厳しい現実認識」は、前に出てきた「耐え難い真実」と表裏の関係にあります。つまり、人類の歴史を通じて刷り込まれてきた虚構が、あまりにも深く私たちの現実認識に根を張っているので、それと異なる現実に直面することの抵抗の大きさを言っています。
しかし、「柔軟性」もまた、地球人類の大きい特質です。私たちは、急速にそうした現実に適応して、新たな共通認識を確立することができるでしょう。
宇宙や地底世界の同胞たちとの「オープン・コンタクト」は、それ自体が奇跡でしょうが、彼らが惜しげもなく提供してくれる情報や技術は、この地上世界のあり方や人類の生き様に奇跡をもたらさずにはおかないでしょう。
その前後で、「悪の役者たちが、自己啓示によって役割から降りることさえあり得ます」というのは、既に実際に起っている状況です。彼ら「転向者」は裏も表も全部知っているので、時代の転換への強力な推進役になり得ます。
私たちは、これまでのことは、来るべき大転換を引き起すために必要なプロセスだったと認識して、地球の新時代に向けて共に手を携えて進んでいく必要があります。
終わりに
『パス・オブ・エンパワーメント』の真髄は、私たちが迷妄から目覚めて本来持っている力に気付き、アセンションへの軌道に乗るように鼓舞する「希望のメッセージ」です。
一方でこれを、私たちが宇宙の真理に基づく新しい「知の体系」をものにするための、『新地球人教科書』の決定版と見ることもできるでしょう。
私たちの普遍的な認識からすれば、破天荒な内容でありながら、どこにも矛盾や一貫性の破綻がない。それは、真実を伝えていることの強さでしょう。
仔細に見れば、伝えている内容には、私たちが既に、直感的に、または事実によって、知っていることが少なくないことに気付きます。時間の加速のこと、私たちの多次元性や転生の真実のこと、天空で起こっている異変のこと、異星人(宇宙存在)の実在のこと、古代の高度文明を伝える遺跡の数々など。
また、このメッセージを伝えてくれた存在、つまり「すばる意識(彼らは何回かのアセンションを経て今では肉体を持たないで活動する存在で、天体としてのプレアデスに住んでいるわけでもないので、ここでは便宜的にこの呼称を使います)」の、人類社会観察の的確さには反論する余地がほとんどないことも分かります。人類の支配構造のこと、「テロとの戦い」やそれを口実にした侵略戦争の欺瞞のこと、メディアの堕落のこと、健康や癒しについての誤解と医療の肥大化のことなど。
そうした観点から見ると、私たちが多年にわたって篭絡されてきた、「騙しのテクニック」が透けて見えてこないでしょうか。――捏造する、歪曲する、隠蔽する、そして徹底的に無視するなどのやり口が。
何よりも、『パス・オブ・エンパワーメント』が伝える内容の信憑性を支えるものは、そこに、私たちの心に響くものがあるからだと思います。
言葉の節々に、「すばる意識」の、私たち地球人類への、真摯で揺るぎない「愛」を感じない人はいないでしょう。
また内容が、パーフェクトに、人類の文明や思考様式に立脚している点は、彼らの人類に対する理解が、並みのものでないことを証明しています。
一方では、私たちの世界の実情を、つぶさに観察している彼らの、歯がゆい思いも伝わってきます。
それは、地球での暴虐や人心操縦の執拗さに対して、人類の目覚めがあまりにも遅々としていることの反映でしょう。かといって、人類の状況に直接的に介入することは、例えば原爆が再び投下されようとするような緊急事態でない限り、宇宙のルールとして認められていないのです。
だから、気付け、気付け、と励ますわけですが、同時に、「全ては、あなた方の選択です」というクールなスタンスも保っているのでしょう。
ともあれ、この先、何が現れても、何が起こっても、それは地球と人類の偉大な変容(アセンション)へのプロセスの一環だと柔らかく受け止めて、決して恐怖心を抱いたり絶望したりしないことです。
日に日に私たちは、展望を拡大し、本来の力を取り戻し、望ましい現実を創りつつあることを、絶対的に確信することが大切です。
そして、宇宙的スケールで「進路は既に選ばれている」のだから、それが逆転することはあり得ません。
地球と人類に、不動のサポートを与えてくれる「プレアデス(すばる意識)」に感謝します。
そして、彼らから人類への「贈りもの」を、明快な言葉で伝えてくれた、バーバラ・マーシニアックに感謝しつつ、この小著を終わりとします。
2009年2月立春の日に 小松英星
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