創造主 アセンションと2012年を語る
【第3部】
[2012年4月5日]
【目次】
キャロリン(C):何か私に質問してほしいことはありますか?何か洩れていることがあるかもしれませんので。
リチャード(R):あなた方が自分は何者か、何故ここにいて、こういう人生を送ることになったかに本当に目覚めはじめるこの時期に、私はただあなた方二人に、私のお二人に対する愛を知ってほしいだけです。
あなた方は今回も奉仕の道を歩んでいるので、私が愛を持ってあなた方を支えていることを思い出してほしいのです。
C:ありがとうございます。
もう一つ質問を思いつきました。「2012年についての神へのインタビュー」…これ以上のテーマはありません。それで、あなたがアセンションをどのように見ていらっしゃるのか、あなたの定義を知りたいのですが。
R:それについてお話しする機会を与えてくださったことに感謝します。
あなた方の惑星の状況からすると、あなたの関心の焦点は、意識の変容に向けられています。それは、あなた方の惑星で起こり、またあなた方の惑星に存在するすべてを通して起こるものです。それがどのように展開するとしても、すべての生きている存在たちが自ら行う選択に基づいています。
したがって、私たちの関心の焦点は、主にその移行過程にあり、それはとても重要ですが、その重要性は、その惑星に存在している生きものたちに対してだけでなく、あなた方が認識し始めた概念や構造に対してでもあります。それは、創造の仕組みを、中心から始まり流れ下っていくものとして見ることができるということです。
また同時に、それは物事のバランスの投影でもあり、意識の最も濃密な表現をベースとし、その上に構築されるものでもあります。そのベースとは、人類と同質の魂を持つ存在たちがいる世界での、意識の表出という意味です。
ご存知の通り、地球という惑星は一番低い地点なので、ある意味においては、宇宙のすべての創造物が地球の意識の土台に乗っています。
したがって、私たちすべてが参加しているこのゲームの中で、ヤミの勢力はこの惑星とその意識を支配しようとしてきました。というのは、彼らは宇宙のすべての意識がどれほど地球に根ざしているか理解していたからです。
ですから、起こっていることの一部分は、その土台が上昇しつつあるということで、上昇するにつれ、それは宇宙のいたるところで意識を引き上げ、あらゆる場所でアセンションの引き金をひくのです。あらゆる場所での意識のシフトは、おそらくあなた方の惑星ほど劇的ではないでしょうが、それでも重大なことです。
そしてこれは奇妙に見えるかもしれませんが、宇宙から流れてくるエネルギーは、2012年に起こると多くの人が認識している銀河系センターからだけでなく、宇宙センターから、私から直接つまり「父なる/母なる神」からも、はるばるあなた方の惑星へとエネルギーが流れるのです。
それはすべての創造物に影響するもので、あなた方が直近の食を通してやってきたエネルギーを使って起こす、あなた方の世界に現れているような衝撃を、あなた方は見始めています。
したがって、アセンションは宇宙のあらゆる存在に対して、その種の衝撃を与えるでしょう。
もう一つ見るべきことは、おそらくこれは私にとって、あなた方二人が知っていることについて人類一般に対して注意を喚起する機会となることです。
つまりそれは、単に人類のこのサイクル、いわゆるこの20万年に及ぶ地球上の人類のサイクルが2012年に終了するというだけではなく、あなた方お二人がよくご存知の通り、それはまたヤミのサイクルの終えんでもあるのです。
ヤミの勢力は何らかの方法で故郷へ帰っているところで、それが完全に完了するまでにはまだしばらくかかるでしょうが、おおよそ大半はすでに故郷へと帰り着いており、宇宙を通じてのダメージの多くは、あなた方二人の働きのお陰ですでに癒されています。
したがって、それは非常に長く長く続いたサイクルの終えんなのです。
さらに、これもご存知の通り、「ブラフマーのサイクル」と呼ばれる一つのサイクルが創造の中にあり、それは、あなた方の惑星においてはヒンズー教によって理解され表現されているものです。彼らは「ブラフマーのサイクル」のことを、「神の吸う息と吐く息」と言います。彼らはそう表現するのです。
それは真実で、あなた方がそれをどう表現したいかは別として、私たちもあなた方も「ブラフマーの吐く息」を体験してきたところなのです。したがって、2012年の転換点は、「ブラフマーの吸う息」が開始するポイントでもあります。
そこでは宇宙の中での拡張は終わり、外に向かって表出されてきたすべてのものは戻り始めます。中心へと帰る旅につきはじめるのです。
その旅は、定義によれば、祝賀の旅です。
というのは、すべての魂は体験の旅の途上で、その体験は彼ら自身のために私のために、また実際は宇宙のすべての存在のために集められるのです。なぜなら、その気になって見て探求する人たちは、何らかの方法で、宇宙のすべての体験にアクセスする能力を持っているからです。
したがって起こり始めるのは、すべての意識を持つ存在が「帰還のサイクル」に乗って上昇し、出発地へ向かい、創造のすべてであるワンネスに包み込まれることです。表出されたものはすべて私が創造したものであり、私が表現したものです。
ですからそれは歓喜の時であり、このヤミのサイクルが終わる必要があった理由の一つでもあります。あなた方がすでに教えられているように、かつてブラフマーの別のサイクルで起こったような、ヤミ勢力の諸相が逆戻りすることの無いように、「ブラフマーの吸う息」が今回開始する前に、ヤミの終えんは必須だったのです。
というのは、ご存知の通り、ヤミのサイクルは、どのブラフマーの個々のサイクルに比べても非常に長く続きすぎたのです。私はこれに深入りするつもりはありませんが、あなた方二人がそのことをよく理解してくださっていることが私にはわかっています。
したがって、それはすべての創造の中での大きな変化の時なのです。
それは本当に私たちが近づいている並外れた目印で、あなた方二人は気づき始めていると思いますが、この目印の意図は、この移行の終点つまりその目印に合わせて地球に体験を引き起こすことであり、それがいま展開していることです。
だから、ご存知のように2012年というこの時は、あなた方の銀河系が創られるよりも前にすでに選ばれていました。人類の体験の中でのこの瞬間は、あなた方の銀河系が創られるよりも前にすでに選ばれていたのです。プランニングの期間は長く、完璧です。何ひとつとして偶然にまかせられてはいない、ということです。
C:ありがとうございます、とても素晴らしいです。人類がアセンションに関連してこの先に体験する旅について、そしてまた、この肉体を持ったまま、肉体と魂が次のより高い次元に移行するというこの概念について、もう少し議論させていただきたいです。その概念をもう少し拡張して教えてくださいませんか。
R:わかりました。
概して人類は、人体が持つ能力を忘れてしまいました。アトランティス崩壊の一側面として、そのスキルや能力、可能性は忘れられてきました。
そして、そのことをよく知っていて、人類がそのことを思い出さないように非常に熱心に働いてきた者たちがいました。それは、ヤミの道を歩いた人々の表現の一部でした。もう一度言いますが、そのことに関して、どんな判定や裁(さば)きもありません。
それは単にこの意識状態がもたらしたもので、すでにお話したように、多くの人々がそこから学んできたのです。したがって、そのスキルを忘れてきたこともまたその一部だったのです。
主にインドにいるあなた方がヨガの行者と呼ぶ聖者たちは、そのスキルの一部分を思い出した人たちです。彼らは、時間や場所に関する日常的な体験を超越する身体能力のいくつかのスキルを記憶していました。
彼らは、いくつかの異なる場所で身体表現できる二地点同時存在や、ある場所から別の場所へ瞬間移動(テレポート)すること、エーテル領域のエネルギーにつながること、また自分の思念体をエーテル領域に飛ばす能力などを理解しています。
したがって、地球上のあらゆる場所はもちろんのこと、宇宙のあらゆる場所と通じ合うことができ、今日のほとんどの人類よりもずっと多くのことに気づくことができるのです。
このように、より高い波動領域に移るというこの概念は、身体にとって特に新しいことではないのですが、そのことはほとんど知られていません。
一方、それには新しい側面もあります。一種族が肉体を持ったまま、いわゆる天使の次元に存在することになるのは地球では今までにないことだからです。
それは、肉体のスキルや能力がより高次の意識レベルへ持ち込まれるワクワクする時となるでしょうし、メタトロンが語っているように、それは私の意図なのです。
つまり、あなたがた肉体を持つ者が、たとえそれが体験を重ねるにつれて変化し、変容するとしても、宇宙の中心へ戻って私に再会するまでの全道程を通じて、あなた方は体験や能力、そして記憶のすべてを保持した肉体を持ち続けるのです。
それは、あなた方がこの惑星での多くの苦難を切り抜けてきたことに対して、あなた方が受け取る贈り物の一部です。
したがってそれは、お伝えした通り、すでに知っている人もいる再覚醒のスキルの一部で、偉大なヨギ(ヨガの行者)たちが地球にとどまってやってきた理由の一つもそこにあります。
彼らは、自分たちの仕事を通じて、人類のためにその記憶を保持し、そうすることで、残りの人類がより容易にこのスキルを思い出せるようにしました。というのは彼らの働きのお蔭で、それは地球の、そして人類の意識の中に存在しているからです。
ですから、お伝えしているように、それはそれらのスキルが基本となりますが、これに加えられるものもあります。それは、肉体が以前には存在したことのない波動レベルへ移ることです。そのすべては、あなた方の肉体にプログラムされています。それは何も難しいことではなく、ただそうなるというだけのことです。
C:とても素晴らしいですね、ありがとうございます。
魂の旅とは実際には、体験しながらあなたの元へと帰る道を見つけることなのですね。
もし可能でしたら、私たち、またこの情報を読む人たちや聞く人たちに向けて、その旅についてのあなたのお考えを聞かせていただきたいと思います。
その旅の終わりがこのアセンション・プロセスであるという見解がありますが、私たちはそうではないことを知っています。実際には真の旅の始まりに過ぎないことが私たちにはわかっています。
ですから、もし可能でしたら、あなたがどのようにこの魂の旅を計画なさってきたのかについて、いくつか情報を与えていただきたいのです。
肉体を持つ魂が天使の領域へ上昇し、肉体と魂が、つまり個々の人がどのようにしてあなたの元へ向かう道を見つけるのか、あなたのお考えをいただけませんか。
私が考えついていない、まだ明らかにされていないその部分とは何なのでしょう?あなたのお考えを教えていただけたらありがたいのですが。
R:現時点では、この旅のすべてを明かすことは適切でないと思います。というのは、おそらく人類の大部分にとっては、それを受入れることが非常に困難であると感じるからです。しかし、この旅がどのように展開していくかについて、いくつかの意味合いを共有することは結構でしょう。
では、あなた方ひとり一人の表現に結びついている、そもそも最初に創られたものの性質のことから始めましょう。
ご存知のように、あなた方ひとり一人は魂として創られており、またそれは、「父なる/母なる神」のエネルギーから創られています。そのすべてがどのように起こるのかについての詳細に立ち入る必要はないので、ただそうであると言っておきましょう。
あなた方はすべて、光の存在として創られています。創られるのは、人類としてのあなた方の想像をはるかに超えた、多くの能力や可能性を持っている魂です。
それは、あなた方の肉体が保持できるより、もっと多くの私という存在の粒子を、私のエネルギーを持った実体です。それは、小瓶の中に象を押し込めるようなもので、魂がもつ全体性を人間としての形の中で表現しようとするものです。それが象にとってどんな体験か、あなた方は理解できると思います。
そこで起こることは、しばしばモナドとして知られる魂が肉体を使って表現するために、それ自体の触指を伸ばすということです。
したがって、あなた方が自分の魂として、人間として知っているその魂は、あなた自身である魂の全体つまりあなた自身であるモナドのうち、ごく小さな一面でしかありません。あなた方が人体の中に見る現に存在している、あるいは存在してきた、魂の表現のすべては、そのような魂全体の、部分的な粒子が個別に送り出されたものです。
一部の方々は理解していますが、あなた方が直線的な時間体験の中で生きているというのは実は幻想で、あなた方が創造された瞬間まで記憶をさかのぼり、自分が誰であり何であるのか、その完全性を思い出すにつれて、2012年のうちに消えてしまうものの一部です。
したがって、それらの触指やそれらの時間軸のすべて、そしてそれらの表現のすべては今のところ存在しています。
それで、その体験の旅は一部ではそれら個々の粒子(魂)の旅であり、同時にモナドの旅でもあります。後者は、はるかに入り組んだ、広範で多数の転生体験を含むもので、地球だけでなく宇宙の他の場所にも及んでいます。
そこで、それらの体験のすべてはモナドによって集められるので、あなた方がこの時に人間としての体験を選べば、実際にあなた方はそれらの体験を引き寄せて利用することができ、もうすでにそうしている人たちもいます。
つまり、あなた方はそれをいま集め始めており、キャロリン・エヴァースとしてあなた方に知られている、これらの質問を投げかけている人物は、「アローラ」と呼ばれるモナドの表出で、この時に現れ、おそらく誰よりもこの作業に優れています。彼女は特にこの惑星での過去生をかなり広範に思い出しており、この旅の本質を理解しています。
そこで、あなた方の観点からすれば、この旅は個別粒子(魂)のグループの旅で、それらが、あなた方が時間と呼ぶ次元を移動し、あなた方のモナドへ戻って再集約します。さらに、集約したそのモナドが、このブラフマーのサイクルが終了する際に、私の元へ戻るのです。
今のところ説明としてはこれで十分でしょう。
C:素晴らしいです。私が求めていたのは、このような概観で、細部に深入りすることではありませんでした。ただ人々がこの旅について、大局的な展望を持てればいいと思ったのですが、実際に壮大な旅になりそうですね。
R:まったくその通りです。
【解説】(小松)
◆「創造の仕組み」とアセンションの意味
◆「直近の食」について
◆「ブラフマーのサイクル」
◆「魂の旅」
◆ 人体が本来持っている能力と「アトランティス崩壊」の影響について
◆「魂の本質」と「モナド」のこと
◆「直線的な時間」は幻想
(はじめに)
この対話は、第1部の冒頭で触れたように、創造主と創造主が信頼するキャロリンとの間で、いわば気心の知れた者の間で、(リチャードを媒介者として)即興的に弾んだ会話です。したがって、話の前提や暗黙の了解事項は省略され、どんどん話が進んでいます。
そういう意味で、特にこの第3部は、難解と感じる方が多いのではないかと思います。
以下では、重要な個所を中心に、いくつかの項目に分けて解説します(テーマによって整理した関係で、引用の順序は必ずしも本文の順序にはなっていません)。
◆「創造の仕組み」とアセンションの意味
――それは、創造の仕組みを、中心から始まり流れ下っていくものとして見ることができるということです。
また同時に、それは物事のバランスの投影でもあり、意識の最も濃密な表現をベースとし、その上に構築されるものでもあります。
ここにいう「中心から始まり流れ下っていく」というのは、宇宙の営みの肝心の部分は、「中心」つまり創造主の意図によって定められており、それが宇宙に実在する各階層(次元)を下降しながら、それぞれに存在する者たちの働きを通じて具体化していくことを意味しています。これは言わば「トップダウン」です。
しかし、「物事のバランス」として、現在の地球のような最下層の、「意識の最も濃密な表現」をしている惑星に宇宙全体が乗っかっているという性質を、宇宙つまり「創造の仕組み」が持っています。ここれは、「ボトムアップ」という感触です。
次は、このことを指しています。
――ご存じの通り、地球という惑星は一番低い地点なので、ある意味においては、宇宙のすべての創造物が地球の意識の土台に乗っています。
以上は物理的な構造ではなく、意識のレベルを言っています。したがって全体の意識レベルを上げるには、最も遅れている部分をレベルアップする必要があります。
これにふさわしい言葉は「底上げ」でしょう。例えば、「賃金ベースの底上げを目指す」とか「チーム力の底上げを図る」とか言われますね。
今回の「地球と人類のアセンション」の目的は、そのようにして宇宙全体のレベルアップを図ることでもあります。
――起こっていることの一部分は、その土台が上昇しつつあるということで、上昇するにつれ、それは宇宙のいたるところで意識を引き上げ、あらゆる場所でアセンションの引き金をひくのです。
――したがって、それはすべての創造の中での大きな変化の時なのです。
それは本当に私たちが近づいている並外れた目印で、あなた方二人は気づき始めていると思いますが、この目印の意図は、この移行の終点つまりその目印に合わせて地球に体験を引き起こすことであり、それがいま展開していることです。
ここにいう「並外れた目印」というのは宇宙のサイクルの「区切り」のことで、具体的には2012年冬至の「転換点」のことです。それに合わせて「地球に体験を引き起こす」というのは、狙いといては上記した「底上げ」のことでしょうが、物理的現象としても空前のことが起こることを示唆しています。
次では、宇宙のカレンダーに刻まれたそのタイミングが、地球や人類の状況(の変化)によって、つまり偶然的な要素によって、変わるような性質のものではないことを言っています。
――ご存知のように2012年というこの時は、あなた方の銀河系が創られるよりも前にすでに選ばれていました。人類の体験の中でのこの瞬間は、あなた方の銀河系が創られるよりも前にすでに選ばれていたのです。プランニングの期間は長く、完璧です。何ひとつとして偶然にまかせられてはいない、ということです。
◆「直近の食」について
――それはすべての創造物に影響するもので、あなた方が直近の食を通してやってきたエネルギーを使って起こす、あなた方の世界に現れているような衝撃を、あなた方は見始めています。
「直近の食」は第1部にも出ていますが、ここにまとめて解説します。
「食」とは「日食(新月に起こる)」や「月食(満月に起こる)」のことで、太陽・地球・月の整列の度合いが強まるこのタイミングに合わせて、アセンションをサポートし促進するエネルギーが送られてくるので、通常の新月や満月以上に重要なタイミングとなります。しかし、送られてくるエネルギーの強度は、どの「食」でも同等ということはありません。
ここにいう「直近の食」は、2009年の7月から8月にかけて立て続けに起こった3件の「食」が該当します。
@7月7日の半影月食(日本では19時過ぎで、月出直後で高度が低く、しかも薄明中のため観測は困難だった。)
A7月22日の皆既日食(日本では陸域で見られる皆既日食としては46年ぶりのことで、11時ころ吐噶喇列島〔とかられっとう〕などで観測できるはずだったが、悪天候のため十分な観測はできなかった。)
B8月6日の半影月食(インド以西のアジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米の中部以東や南米が該当したが、日本では見られなかった。)
このうちエネルギーが最大のものは8月6日の半影月食で、主体的にはこの月食を指します。半影月食は地球が造る「(本影でなく)半影」の部分を月が通過するだけで、目視ではほとんど気づかないので話題になることはありませんが。
「あなた方が直近の食を通してやってきたエネルギーを使って起こす、あなた方の世界に現れているような衝撃」とは、急展開している世界の人々の意識の変化と、それが各地で引き起こす「10年前にはとても起こり得なかったような出来事」のことです。
しかし、後述するように「何も特別のことは起こっていない」と人々に思わせようとする力がいまだに地球を支配しているので、マスメディアだけをフォローしてそれが世界のすべてだと信じている方は、「あなた方の世界に現れているような衝撃」を、今に至っても感じることが難しいかもしれません。しかし、そのようなマスメディアであっても、「露頭の部分(氷山の一角)」は曲がりなりにも報道しているので、感性を働かせば、水面下で進行している全体像を感知することはできるでしょう。
◆「ブラフマーのサイクル」
――つまりそれは、単に人類のこのサイクル、いわゆるこの20万年に及ぶ地球上の人類のサイクルが2012年に終了するというだけではなく、あなた方お二人がよくご存知の通り、それはまたヤミのサイクルの終えんでもあるのです。
――さらに、これもご存知の通り、「ブラフマーのサイクル」と呼ばれる一つのサイクルが創造の中にあり、それは、あなた方の惑星においてはヒンズー教によって理解され表現されているものです。彼らは「ブラフマーのサイクル」のことを、「神の吸う息と吐く息」と言います。彼らはそう表現するのです。
それは真実で、あなた方がそれをどう表現したいかは別として、私たちもあなた方も「ブラフマーの吐く息」を体験してきたところなのです。したがって、2012年の転換点は、「ブラフマーの吸う息」が開始するポイントでもあります。
そこでは宇宙の中での拡張は終わり、外に向かって表出されてきたすべてのものは戻り始めます。中心へと帰る旅につきはじめるのです。
ここにいう「私たちもあなた方も」の「私たち」とは、創造主とその近くにいる高度に進化した使徒たちのことです。特に創造主は、宇宙のすべての個々の営みを同時体験する存在なので、これまで「ブラフマーの吐く息」を、同時に体験してきたということです。
そして「2012年の転換点」の先は、「ブラフマーの吸う息」のフェーズに移り、「中心へと帰る旅につきはじめる」わけですが、それは宇宙のすべての存在が根源へ、つまり、そもそも個々の魂が造られ、そこを離れて冒険の旅に出た地点へ戻り始めることを意味します。
それは、創造主の元へ帰還する旅の始まりにほかなりません(次項「魂の旅」参照)。
ここで驚くべきことは、「宇宙の片田舎」にすぎない惑星地球で起こっていることが、宇宙全体のサイクルに同期し、この地球での帰趨が宇宙に大きな影響を持つということです。
そのことは、『パス・オブ・エンパワーメント』(邦訳『アセンションの時代』)の冒頭部分でも説明されています。《はじめに》:「プレアデスから、親愛なる地球の友へ」の箇所から、いくつか抜粋して引用してみます。
《しかしながら今、わたしたちはある特定の場所と時間に、とても真剣に意識を集中させています。それは1987年から2012年までの、ほかならぬあなたがたの地球です。どうやらこの時期の、この場所において、誇るべき偉業が達成される可能性がありそうなのです。そこではこの短期間のあいだに、尊くおごそかな生命の神秘のいくつかが明らかにされ、現実のものとなりそうなのです。わたしたちはその偉大な出来事を見守り、それに参加するために、ここ地球にやって来ました。》
《地球は現在、混沌とした意識の変容を体験しています。
これはあなたがたの記録された歴史上にはない出来事であり、前例のない体験です。しかし人類の細胞レベルの記憶の回廊では、妙に懐かしく、心やすさを感じる多数のイメージが呼び覚まされています。あなたがたは重大な変容の局面に深く引き込まれています。人類は、宇宙の無限のパワーにもとづく新しい知識の戸口で、ようやくバランスをとっている状態にあるのです。この新しい知識を、あなたがたがどう使っていくのか、わたしたちは関心を持って見守っています。
かつて人類はこうしたパワーの本質を誤解し、誤用したために、必然的な自滅への道を歩みました。それにもかかわらず、巨大な生存のサイクルは同じ課題を与え、辛抱強く学びの好機を提供しています。そうしたことが可能なのは、生命形態は絶滅したかのように見えても、変化するのは形態だけで、意識そのものは存在し続けているからです。》
《人類は意識宇宙の巨大な断崖に急速に接近しつつあります。
ここであなたがたがどんな選択をし、何をするかによって、これからの体験の流れは決定します。その流れは今のあなたがたが想像できないほど複雑で、息を呑むほどの驚きに満ちたものになるでしょう。意識の新たな大変革の幕開けは、すぐそこに迫っています。もはや誰も、宇宙のパワーの扱い方を学ぶ必要性から逃れることはできません。いま現在も、そしてこれからもです。》
◆「魂の旅」
――すべての魂は体験の旅の途上で、その体験は彼ら自身のために私のために、また実際は宇宙のすべての存在のために集められるのです。
ここにいう「その体験は彼ら自身のために私のために」の「私のために」も、前記したように、個々の魂の体験を創造主が同時体験し、それを通じて創造主自身も進化することを意味しています。
また「宇宙のすべての存在のために集められる」というのは、個々の魂の体験は宇宙にプールされ、それにアクセスする者の利用に供される仕組みになっていることを指しています。
――起こり始めるのは、すべての意識を持つ存在が「帰還のサイクル」に乗って上昇し、出発地へ向かい、創造のすべてであるワンネスに包み込まれることです。
ここにいう「出発地へ向かい」は、魂の根源へ、つまり創造主の元へ帰還する長大な旅を意味します。また「ワンネスに包み込まれる」は、帰還を果たした魂が創造主と一体化して、魂が造られた当初の目的を成就することを指します。
次はキャロリンの確認を兼ねた質問ですが、創造主が、それに暗黙の合意を与えていることは応答の内容からして明白です。
《魂の旅とは実際には、体験しながらあなたの元へと帰る道を見つけることなのですね。》
《その旅の終わりがこのアセンション・プロセスであるという見解がありますが、私たちはそうではないことを知っています。実際には真の旅の始まりに過ぎないことが私たちにはわかっています。》
◆ 人体が本来持っている能力と「アトランティス崩壊」の影響について
――概して人類は、人体が持つ能力を忘れてしまいました。アトランティス崩壊の一側面として、そのスキルや能力、可能性は忘れられてきました。
しかし「人体が持つ能力」が完全に失われたわけではなく、潜在的には、その能力が保たれており、それを思い出して自分のものとした人たちが実際にいます。例えばインドの「ヨギ」たちです。
また、それが人類の中で全般化することを恐れる連中もいます。多年にわたってこの世界を実効支配してきた「シャドウグループ」の面々です。
――そして、そのことをよく知っていて、人類がそのことを思い出さないように非常に熱心に働いてきた者たちがいました。
――このように、より高い波動領域に移るというこの概念は、身体にとって特に新しいことではないのですが、そのことはほとんど知られていません。
ここにいう「人類がそのことを思い出さないように非常に熱心に働いてきた者たち」とは、「シャドウグループ」のことです。
彼らは、そうした能力が人類を支配する格好のツールになることを早くから見抜いて、それを自分たちだけで独占しようとしたのです。
それには、そのような能力自体が存在しないという観念を普及させるのがベストで、科学や宗教を使って何かと攻撃の対象としてきたのです。いわゆる「魔女狩り」もその一種です。
この戦略が相当の程度まで成功していることはご存じの通りで、したがって「そのことはほとんど知られていません」ということになるわけです。
次は『アセンションものがたり』からの引用ですが、その辺の事情を説明しています。
《「そうねパコ、あなたはまったく正しいわ。彼らはふつうの地球人ではないわ。少なくとも深いレベルではね。もっとも肉体的には彼らは地球人に見えるかもしれないけど。だから、彼らは自分たちが地球上の他のだれよりも優れていると考えているのよ。世界征服という野望を抱いているのは、彼らの中でもほんのひとにぎりの人にすぎないんだけどね。彼らの大半は支配することを楽しむ傾向があり、ほとんどの場合、何をしたらいいか他の人に命令されることをきらうわ。彼らの多くはオカルトに引き付けられるけど、それは、彼らがオカルトを権力への道と考えていて、それには自らを強くし、周囲の他の人たちから自分を際立たせる力があるからなの。彼らは、アトランティス文明の崩壊に関与していた人々で、だから確かに『違って』いるし、あなたたちのような、ふつうの地球人ではないわ」》
(『アセンションものがたり(下)』)
これまでは、そうした能力が、三次元世界の、いわば「古典的な環境」で部分的に使われてきましたが、人類が、目前に迫っている「転換点」を通過して、その先でアセンションを達成すると、それが本来のあるべき姿として開花するという嬉しい展望があります。
――それには新しい側面もあります。一種族が肉体を持ったまま、いわゆる天使の次元に存在することになるのは地球では今までにないことだからです。
それは、肉体のスキルや能力がより高次の意識レベルへ持ち込まれるワクワクする時となるでしょうし、メタトロンが語っているように、それは私の意図なのです。
――お伝えしているように、それはそれらのスキルが基本となりますが、これに加えられるものもあります。それは、肉体が以前には存在したことのない波動レベルへ移ることです。
これまでは、「進化の階段」を上昇するにつれて肉体は二次的な役割になり、あるレベルから先は完全なエネルギー体(エーテル体)だけの存在になるのではないかという認識があったので、次にいう「宇宙の中心へ戻って私に再会するまでの全道程を通じて、あなた方は体験や能力、そして記憶のすべてを保持した肉体を持ち続ける」というのは、新しい知見という感触があります。しかし、楽しみな展望でもあります。とりあえず、頭の片隅に入れておきましょう。
――あなたがた肉体を持つ者が、たとえそれが体験を重ねるにつれて変化し、変容するとしても、宇宙の中心へ戻って私に再会するまでの全道程を通じて、あなた方は体験や能力、そして記憶のすべてを保持した肉体を持ち続けるのです。
以上に関連して、創造主からの別のメッセージを引用しておきます。
《すでに述べられているように「アトランティスの崩壊」があったために、人類は肉体的に完全性を極めているとはとても言えない状態にあります。私の願いは、その肉体の構成要素が完全なものになることです。肉体に宿った魂は、あなた方が「老化」と呼ぶ質の低下があることに気づきますが、それは決して計画されたものではなく、「アトランティスの崩壊」が引き起こしたものです。これが変わることを期待しています。その状態から脱皮して、あなた方が、本当の自分は誰で何者なのかに気づくことを願っています。あなた方の魂は実際に私自身の小片であることを理解し感じること、それは私からの贈りものです。人は自分の立脚点がどこなのかは簡単に忘れるものですが、それを私はいま思い起こさせようとしているのです。したがってこれは、極めて意義深い恩典で、同時に重大な責任でもあります。》
まず、魂というものについての概観です。
――ご存知のように、あなた方ひとり一人は魂として創られており、またそれは、「父なる/母なる神」のエネルギーから創られています。
――あなた方はすべて、光の存在として創られています。創られるのは、人類としてのあなた方の想像をはるかに超えた、多くの能力や可能性を持っている魂です。
――それ(魂)は、あなた方の肉体が保持できるより、もっと多くの私という存在の粒子を、私のエネルギーを持った実体です。それは、小瓶の中に象を押し込めるようなもので、魂がもつ全体性を人間としての形の中で表現しようとするものです。それが象にとってどんな体験か、あなた方は理解できると思います。
ここでは、魂は肉体を超えた広がりを持つ存在であることを示唆しています。
そして最後の「象にとってどんな体験か」は、「魂にとって・・・」と読み替えると分かり易いでしょう。
さらに、個別の魂の「上位の構造」としての「モナド」という概念について、理解しておくことは極めて重要だと思います。
「モナド」については、初めて耳にされる方も少なくないと思いますが、次のように言っています。
――そこで起こることは、しばしばモナドとして知られる魂が肉体を使って表現するために、それ自体の触指を伸ばすということです。
――あなた方が自分の魂として、人間として知っているその魂は、あなた自身である魂の全体つまりあなた自身であるモナドのうち、ごく小さな一面でしかありません。
――その体験の旅は一部ではそれら個々の粒子(魂)の旅であり、同時にモナドの旅でもあります。
後者は、はるかに入り組んだ、広範で多数の転生体験を含むもので、地球だけでなく宇宙の他の場所にも及んでいます。
私たちが「自分の魂」として、また時には「自分のハイヤーセルフ」として認識している「個別の魂」は、完全に他から独立した存在だと思いがちですが、実はそうではありません。
創造主が自分の分身として魂を創るとき、創られるのは「個別の魂」ではなく、「個別魂の集合体」ともいうべき「モナド」です。
少し細かい話になりますが、魂はフニャフニャした雲のようなものではなく、立体構造をもつ多種類の「聖なる幾何学」を組み合わせた構造を持っています。一つの「聖なる幾何学」は魂を構成する部品のようなもので、どの部品をどれだけ集めてどう構成するかで「魂が(モナドが)持つ性格」が決まります。
魂の創造において、創造主は異なる性格や使命を持つ「モナド」を順次生み出していきますが、一つの「モナド」は、まず12の「ハイヤーセルフ」を生み出します。次に、一つの「ハイヤーセルフ」が12の「個別の魂」を生み出しますが、それぞれが男性性と女性性を持つ6組のペアになります(2×6=12)。
したがって、一つの「モナド」は144の「個別の魂」を従えることになりますが、構造としては、直属する12の「ハイヤーセルフ」を介して「個別の魂」につながることになります。
そして、144の「個別の魂」は、それぞれが別の銀河の別の恒星系の別の惑星で「体験の旅」をするのが普通です。したがって今生で同じ惑星で同じ時代に、例えば「ペア(ツインソウル)」が一緒に暮らすケースは、稀有のことだと考えておいた方がいいでしょう。
しかし、それぞれの「モナド」には性格や使命が与えられているので、「個別の魂」は、その意味での共通性を持っています。
つまり魂の構成として、かなりの部分まで共通的な「聖なる幾何学という部品の組み合わせ」を持っていることになります。
以上を踏まえて、上に引用した3件を順に解説します。
まず、「モナド」が「それ自体の触指を伸ばす」というのは、「モナド」が「個別の魂(およびその自我)」を善導するために影響力を行使すること、あるは「個別の魂の体験」を収集することを指します。
次に、「自分の魂として、人間として知っているその魂」というのは「個別の魂」のことで、「あなた自身である魂の全体」というのは、それに続く文にある通り、「モナド」を意味します。前者は、「本当の自分(モナド)」の「ごく小さな一面でしかありません」というわけです。
そして、「個々の粒子(魂)の旅」というのは「個別の魂の旅」という意味ですが、それは同時に「モナドの旅」でもあるというわけで、どこへ行って何をしようが、常に「モナド」は一緒にいることになります。「一緒にいる」という意味では、創造主も同じですが。
さらに、「後者は、はるかに入り組んだ、広範で多数の転生体験を含むもので、地球だけでなく宇宙の他の場所にも及んでいます。」というのは、「モナド」は、144の「個別の魂」の宇宙全域にわたる転生体験を集約しているので、いわば知恵や見識の宝庫のようなものだという意味です。
――キャロリン・エヴァースとしてあなた方に知られている、これらの質問を投げかけている人物は、「アローラ」と呼ばれるモナドの表出で、この時に現れ、おそらく誰よりもこの作業に優れています。
ここにいう「アローラと呼ばれるモナドの表出」とは、キャロリンは、「アローラ」と呼ばれる「モナド」の一部(個別の魂)が、今生で地球人に転生したものであるという意味です。
このように、「モナド」には、いくつか知られている名前があります。「セラヒム」や「チェルビム」や「マリエッタ」のように。ちなみにイエスは、「マリエッタ(の一部)」が、(西暦が始まる時代に)地球に表出したものです。
――それらの体験のすべてはモナドによって集められるので、あなた方がこの時に人間としての体験を選べば、実際にあなた方はそれらの体験を引き寄せて利用することができ、もうすでにそうしている人たちもいます。
ここにいう「あなた方がこの時に人間としての体験を選べば」というのは、「個別の魂としてのあなた」が例えば地球に転生すると、「モナド」という「知恵と見識の宝庫」から、先人の体験を引き出して有効活用することができるという意味です。
「もうすでにそうしている人たちもいます」でいう「人たち」は、おそらく直感でやって来る印象を大切にしている人たちでしょう。
――あなた方の観点からすれば、この旅は個別粒子(魂)のグループの旅で、それらが、あなた方が時間と呼ぶ次元を移動し、あなた方のモナドへ戻って再集約します。さらに、集約したそのモナドが、このブラフマーのサイクルが終了する際に、私の元へ戻るのです。
ここにいう「個別粒子(魂)のグループの旅」というのは、同じ「モナド」に属する「個別の魂」たちが、宇宙をグループとして旅しているようなものだということですが、それは物理的に場所や時期を共有しているわけではなく、「モナド」が収集する体験をまとめて見た場合を言っています。
「あなた方のモナドへ戻って再集約します」というのは、宇宙の各所に散らばって体験を重ねてきた「個別の魂」たちが、最後には「モナド」に戻って一体に(12に分かれる前の状態に)なり、そして一体となった「モナド」が創造主の元へ戻る(創造主に合体する)という、「魂の壮大な旅」の話です。
◆「直線的な時間」は幻想
――一部の方々は理解していますが、あなた方が直線的な時間体験の中で生きているというのは実は幻想で、あなた方が創造された瞬間まで記憶をさかのぼり、自分が誰であり何であるのか、その完全性を思い出すにつれて、2012年のうちに消えてしまうものの一部です。
「あなた方が直線的な時間体験の中で生きているというのは実は幻想」というこのメッセージは、今回のアセンションがもたらしてくれる素晴らしい側面の一つを言っています。
もう十数年前のことですが、宇宙同胞からの「君たちには時間があるから時間がない」という意味深長なメッセージを読んだことがあります。
時間がある世界で生きているから時間を自由にできない、だから時間に追われて生きている、つまり「時間がない(足りない)」生活を送っているのが現時点の人類の実情でしょう。
また、前記した「創造主からの別のメッセージ」では、こう言っています。「肉体に宿った魂は、あなた方が「老化」と呼ぶ質の低下があることに気づきますが、それは決して計画されたものではなく、「アトランティスの崩壊」が引き起こしたものです」
「時間がない」ことも「老化がある」ことも、神の片鱗として「完全性」を備えている人間の生き様としては考えられないことです。だから、「自分が誰であり何であるのか、その完全性を思い出すにつれて、2012年のうちに消えてしまうものの一部です」ということになるのでしょう。
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