原発への姿勢はこれで決まる・(アセンション時局’11

[2011414]

 

ご存知のように今回の原発事故は、深刻さの国際基準で「レベル7」に引き上げられました。

「スリーマイル島」「チェルノブイリ」と共に「フクシマ」が、「原発事故三傑」として歴史に刻まれることになるでしょう。

 

原発に対する個人としてのスタンスは、細かい技術論に関係なく、次の【1】(空撮写真)を見て【2】(故・平井憲夫さんの遺稿)を読めば、おのずから決まるのではないでしょうか。

これは、日常生活での電気との付き合い方にも関係します。

 

【1】福島第一原発のラジコン無人機による空撮写真(アメリカのサイト)

http://photos.oregonlive.com/photo-essay/2011/03/fukushima_dai-ichi_aerials.html

(注)これはケータイでは開けないと思うので、下記478910の写真を、この順に掲載します。画像をクリックすると拡大します―ブラウザの戻るボタンを押して戻ってください。

 

 

 

 

 

(文中写真の上から順に)

1.撮影に使われたラジコン無人機(3/242011

2.(真上から撮影)右から、#1,233/20

3.(海[]側から撮影)右から、#343/24

4.(陸[西]側から撮影)左から、#343/24

5.(南側から撮影)上から、#1,2343/24

6.(南側から撮影)上から、#1,2343/20

7.(海[]側から撮影)右から、#1,2343/20):#1,34の元の姿は、#2に近い

8.(真上から撮影)右から、#343/20):手前(下方)はタービン建屋

9.(陸[西]側から撮影)#33/24

10.(陸[西]側から撮影)#43/24):注水する赤いノズルが見える

11.(陸[西]側から撮影)左から、#1(部分)2343/20

12.(真上から撮影)#33/24

 

2】故・平井憲夫さんの遺稿

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html(原発がどんなものか知ってほしい/平井憲夫:全文

http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html:目次ページ
 

平井憲夫さんは、原発の現場で永年働いてきて、しかも自分自身も被曝が元でガンの宣告をされ、これを書いた翌年(1997年)に58歳で逝去されました。

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私も1993年頃から「原発不要」のキャンペーンをやっていますが、この問題の難しい点は「鉄の五角関係」の存在だと、つくづく思います。つまり、〔政府(=官僚組織)−電力会社−原発製造・建設企業−学会−マスメディア〕が繋がる巨大な利権構造です。

それを維持するために膨大なお金が動いています。その原資は、税金や電気料金として国民から徴収したものですが。

それによって、国民の原発についての認識が巧妙に操作されているのです。

問題をさらに難しくしているのは、原発が立地する地方自治体や地域の住民が、何重もの交付金による「札ビラ作戦」によって、原発なしの生活を考える余地が全くない状態に置かれていることです。

福島原発に近いエリアから強制的に退去させられて避難所生活を送る住民に対して、あるメディアが行ったアンケート調査で、「それでも原発は必要と思う」方が、50%以上を占めていたとのことです。

 

こうした関連企業や大学などへの官僚たちの「天下り」は既に有名ですが、大手マスメディアが東電の接待で海外旅行をしたりすることが、いまだに行われているのを信じられるでしょうか?

2011330日、東電勝俣会長の「原発事故謝罪」記者会見の席上、事故の最中に勝俣会長が自ら率いて中国へ旅行した件について、フリーランスの記者から不意に質問があり、同会長が接待相手の社名を明らかにすることを拒否した件です。

 

現在の社会構造の中で、権力を行使できる者、お金をふんだんに使える者の声が大きく、表面的に状況を支配していることは事実です。

しかし国民の多くが裏にある事実に対して目を覚まし、考えを変えるようになれば、その集合的な意識が隠然とした力を持つようになるでしょう。

事実を知って認識を改め、その上で自分ができることを思案して行動するようにしましょう。

 

【関連】

復刻『タスマニアの羊』(1993年)―原発を正しく理解するために―

大震災から何を学び何処へ向かうか

計画停電―身勝手な東電、ノーテンキな政府

 

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