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アウグストゥス 人類の前途を語る・(アセンション時局’14)
[2014年6月27日]
【目次】
何年か前に何かの縁でキャロリン(Carolyn Evers)が『カエサルとの対話(Conversations with Caesar)』という自著を贈ってくれたことがあります。カエサルとはユリウス・カエサル(Julius
Caesar)、つまりジュリアス・シーザー(英語読み)のことです。
その時点では全部は読み終わらないまま、その後何年かにわたって、そのハードカバーの洋書が書棚の片隅に鎮座していました。
今回、ふと気になって内容を確かめたところ、カエサルの要請を受けた親族4人がそれぞれの立場で、当時の事や人類の現状および前途について説明したメッセージが、その第2部として収録されていることに気づきました。
親族4人とは、@コルネリア(Cornelia):妻、Aアウレリア(Aurelia):母、Bカエサル・アウグストゥス(Caesar
Augustus):実孫でローマ帝国初代の「皇帝」、Cデキムス・ブルータス(Decimus Brutus):愛人との間に生まれた男子でカエサル暗殺犯の一人・・・です。
それらのメッセージは、共通の目的に挺身する魂の集団(ソウルグループ)のこと、出生前の約束や今生での目的、前生から今生にわたる人間関係のつながりなどにも触れており、当時の人生目的が(つまり「その時代の地球」へ転生してきた目的が)、「この時代の地球」で起こることの伏線をなしていたことを物語る実に興味津々たる内容になっています。
その中でも特にアウグストゥスの話に、私は強い印象を受けました。
また、私たちが教えられ信じ込まされてきた「史実」とは全く違う事実も述べられており、相互に完全に整合する(カエサル自身のものを含む)5人のストーリーをつなぎ合わせると、歴史家が出来事の動機や意味を十分に説明しきれないまま曖昧にしたり、勝手に推測したりしてきた部分が、(例えば有名な「カエサルの遺言」に込められた意図が)完全にクリアになります。
これに深入りすることは本稿の目的ではないので、ここでは取りあえず以下の「アウグストゥスのメッセージ」を読み進めるのに必要な限度で、簡単に触れておきます。
もちろん、この本の本体部分をなす「カエサルのメッセージ」は、彼の(死後の体験まで含めた)破天荒の生涯に基づく、きわめて示唆に富んだものです。それについては、「アウグストゥスのメッセージ」が完結した後の【解説】および【続編】で、ご紹介することにします。
古代ローマの歴史に精通した方は、すでに上の記述を読んだだけで「違うじゃないか!」と思われたことでしょう。
例えばアウグストゥスつまりオクタヴィアヌス(Octavianus)は、カエサルの実孫ではなく、ガウイス・オクタビウス(Gaius Octavius)とカエサルの妹の娘アティア(Atia)との間に生まれた子供だと私たちは教えられてきたからです(ちなみにOctavi-anusは、Octavi-usの子供という意味です)。
カエサル自身を含む親族の相次ぐ不幸は、カエサルが、コルネリアが懐妊した第一子が男児だと(根拠もなく)完全に信じ込んでいたことから始まります。これについて、その時点で24歳だったカエサルは、本書のメッセージの中でこう言っています。
生まれた赤ん坊を見たとき、とても信じられなかった。それが女の子だったからです。もし私が自分自身をコントロールしなかったら、その場でヘドを吐いていたでしょう。妻は難産のため半死半生で横たわっており、私に出来たことは粉々になったエゴが、こう叫ぼうとするのを必死に自制することだけでした――「違う、違う、これは間違いだ。神は悲劇的な誤りを私に押し付けている。この子は間違いだ。女であるはずがない。何かが間違っている」
しかし何も間違いはないようで、母は赤ん坊を取り上げて優しく話しかけ、拭き清めて覆い布で包んだのです。
しばらくすると母は孫娘を抱いて歌を唄いはじめましたが、私は打ちのめされて、奴隷の一段上に過ぎない者を自分が造ってしまったことを嘆いていました。こういう言い方をするのは申し訳ないと思いますが、本当でした。自分の心に浮かんだ思いが正にそうだったのです――奴隷の一段だけ上、と。
妻としてのコルネリアに完全に満足し深く愛してもいたカエサルは、男児を生んでくれなかった彼女を疎んじるようになります。同様に娘ユリア(Julia)への愛も全くなかったのです。
これがコルネリアの心に大きなダメージを与えないわけはないでしょう。
関係者の心の動きを含めて、すべてを見ているアウレリアは、コルネリアの側に立って孫娘と共に彼女を守ろうとします。
しかし両者の心はますます離れていき、やがてコルネリアの自死に至ります(69BC:コルネリア28歳、ユリア7歳、カエサル31歳)。ちなみに「史実」では、自死の事実は隠されて「(当時は珍しくなかった)産褥(さんじょく)熱」で死んだことになっています。
これはカエサルにとっても大きな衝撃だったようですが、覆水盆に返らずで、会計検査官に当選して出世の階段を登りはじめていた彼は、政治の世界にのめり込むことによって埋め合わせをしようとします。
そして、女性が軽視されることの多かった当時のローマ社会で、あらゆる面で女性の「鑑(かがみ)」として尊敬を集めていたアウレリアは、孫娘ユリアを愛し思いやりながら養育することに献身するようになります。彼女は、夫が早逝した後は独身でしたが、すべての再婚話を断ったようです。
ところが、またしても悲劇が起こります。
ユリアの恋人で、ローマ軍団で「百人隊長(centurion:ケントゥリオン)」だった若者フラビウス(Flavius)を、カエサルが殺害したのです。
このフラビウスは歴史に登場するほどの知名度はなかったようですが、アウレリアによると、彼は非常に男らしい好人物で、見たこともないほど深く完全な愛を感じさせられたといいます。
彼の死は、ユリアにとってはもちろん、アウレリアにとっても「自分も死にたいほど悲しかった」とのことです。しかし孫娘が今ほど自分を必要としている時はないと思うと縮こまるわけにはいかず、気力をふるい起こして事に当たることになります。
それから間もなくアウレリアは、ユリアがフラビウスの子供を宿していることに気づきます。
そして、月満ちて男児が誕生します(63BC:ユリア13歳、カエサル37歳)。
ユリアは、カエサルがこの子も殺すのではないかと心配したようですが、アウレリアは、カエサルが孫を見る目を観察して、それは絶対に起こらないと確信したとのことです。
しかし同時に、これまでの経緯から、カエサルはこの男児が自分の実孫だとは公言できないことは分かっていたので、この困難な状況を息子カエサルがどう克服するかを、アウレリアは注視していたといいます。
カエサルが友人の助言も得て出した結論は、ユリアが生んだ子供を、子宝に恵まれないことを嘆いていた(カエサルの妹の娘でアウレリアの姪でもある)アティア(Atia)とガウイス・オクタビウス(Gaius Octavius)夫妻の子供にして、両親を持つ普通の子供として育つようにすること、そして養育には実母ユリアも参画するというものです。
これが、ガイウス・オクタヴィアヌス(Gaius Octavianus)つまり後のアウグストゥス帝の「誕生」です(なお「アウグストゥス(神聖な、崇高な)」は帝政ローマで全皇帝が用いることになった「副名」ですが、今では初代皇帝の固有名詞にもなっていて分かりやすいので、そのまま用いることにしました)。
カエサル自身も、フラビウスを殺したことについて「メッセージ」で明らかにして、取り返しのつかない誤りを犯したと後悔していますが、その動機には触れていません。
あえて推測すれば、当時の上流社会で盛んに行われていた「政略結婚」の「切り札(ユリア)」を、若造に横取りされてなるものかという程度の単純な(粗雑な)動機だったかもしれません。コルネリアの自死を受けたカエサルは、外面はともかく、精神が相当に荒廃していたというのがアウレリアの観察です。
実際にカエサルは、後に「三頭政治(Triumviratus:トリウンヴィラートウス)」で同盟を結んだポンペイウス(Pompeius)に、ユリアを差し出して「政略結婚」させています(59BC:ユリア17歳、アティア26歳、オクタヴィアヌス4歳、カエサル41歳、ポンペイウス47歳)。
夫婦の年齢に30歳も開きがあるこの結婚は、予想外にというべきか、ご両人だけでなく若きオクタヴィアヌスにとってもハッピーだったようです。その辺のことは、以下に紹介する「アウグストゥスのメッセージ」が明らかにしてくれるでしょう。
なお、この結婚は永くは続かず、ユリアの早逝(産褥熱)によって終わりを迎えます(54BC:ユリア22歳、アティア31歳、オクタヴィアヌス9歳、カエサル46歳、ポンペイウス52歳)。同時に「三頭政治」にもヒビが入ることになります。
そして歴史は、「ポンペイウス暗殺(48BC)」「カエサル暗殺(44BC)」へと怒涛のように進んでいきます。
私は、自分が何処から地球へやって来たかについては、後年まで思い出すことができませんでした。
子供のころ、母は私の実母のことを教えてくれました。だから、自分がユリウス・カエサルの孫であることは知っていました。
母のアティアは、私の実母の地位に取って替わるようなことは決してしませんでした。しかし同時に私は、彼女を実母と同じように見なして人生を送ってきました。愛してくれる母を私は二人持っていたことになります。
祖父が実父を殺したことが事実としても、私は結局その真実に向き合うすべを学びました。
しかし子供心に、祖父が私も殺すのではないかという懸念を、いつも抱いていました。母ユリアが持つ恐れを拾い上げていたのです。親が持っているストレスが、子供には伝わるものです。
私はよく、実母ユリアと晩年のポンペイウスが住んでいたローマ北部にあった彼らの邸宅を訪ねました。そこで時間を過ごすことが、何年かにわたって続きました。
ポンペイウスは特に私には親切にしてくれて、私の人生で他の誰よりも彼の影響を受けたことに、成人になってから気づきました。
彼は私に政治のことを教えてくれました。彼のことを、政治家としては落第だと思っている人がいるようですが、そうではありません。
彼の教えは、政治が合意に漕ぎ着ける前に、関係者の間で合意が形成されている必要があるというものでした。
これに対して祖父カエサルは、力というものの信奉者でした。
ポンペイウスは優しい魂の持ち主で、母ユリアが彼に嫁いでくれたことを私は幸せに思いました。
彼らの幸福な様子が私には分かりましたが、母はそれに値すると私は信じていました。彼女もまた善人で、優しく親切な母でした。
アティアも私に尽くしてくれ、その点では義父ガイウス・オクタビウスも同様でした。
色々な形で私は、自分の究極の役割に対する準備ができるという特典に浴したのです。
十代に達するまでに、祖父もまた私に個人的に教えてくれました。したがって私は、カエサルとポンペイウスという、ローマの傑出した指導者二人から学ぶことが出来ました。
一人は権力や支配そして力をどのように使うかを、もう一人は友情や協力そして平和を教えてくれました。
この二人の中間で、私はまだ子供の頃に、自分がどのようにローマを導くかについての夢を描きました。
祖父は、私が果たすべき役割への道を開いてくれました。
彼は何一つ隠し立てをすることがありませんでした。たいへんパワフルな人間で、一度会えば誰も忘れられないでしょう。
彼は自信に満ち大胆で、彼が死んだとき私はまだ若年でしたが、私も力強く自信に満ちた自分像を造り上げていました。
何のためらいもなく、ローマの指導者になることが自分の運命だと知っていました。
私が自分自身を神のような存在だと考えていたという説もあるようですが、自分が神だと思ったことは決してありません。
私たちより強力な、人間のレベルを超えた力が存在することを、私は理解していました。
しかし、そのような神性のイメージを、宣伝として利用したことはあります。私の指導理念を人々に浸透させるのに、それが有効だったからです。
神聖な権利に基づいて指導者になっているというイメージを人々に呈示したわけですが、自分が普通の人間以上の存在ではないことは、わかっていました。
私にとって、神とは不滅の存在でした。
そして私は、生まれた時から死をまぬかれない存在で、いずれは死ぬ運命にあることを理解していました。
カエサルが殺された時点で、次は私の番だと分かっていました。その前に私たちは、彼と私は、彼がどうのように私につながる道を造るかについて会話があったのです。
彼には息子がいなかったので、その道を造ることを非常に重視していることが見て取れました。彼は、政治の世界で自分が築いた地位を受け継ぐ息子が絶対に必要だと信じているようでした。
しばしば彼が私に話したことは、彼が欲しがっていた息子に私が相当し、血のつながる親族として私を受入れたということでした。
しかし当初はそうではなく、私を親族の中での私生児に過ぎないと見なしていたようでした。彼は私生活より外面的な権威に重きを置いていたので、その事実を受入れることが出来なかったのです。
彼は、内向けと外向けを使い分けていたと思います。
プライベートでは自分の思う通りに行動し、公的には世間に信じてもらいたい自分像を持っていて、それを達成するように動いていました。
子供の頃、彼が私に対する生殺与奪の権を持っていることが分かり、それを非常に恐れていました。
しかし今は、あの恐れは幼年期の時間の浪費だったことを知っています。
実母のユリアは、よく実の父親のことを話してくれ、彼女が話す父を誇りに思いつつ私は成長しました。
彼女は私に軍靴を買ってくれ、もし父が生きていたら同じことをしただろうと言いました。
父は軍人として大成していただろうと、母は話してくれました。
そして子供心に抱いた大きな夢がありました。「彼の」軍靴を履いて木製の剣を持ち、イメージで父と会話したのです。
単なる子供の遊びに見えるかも知れませんが、それによって幼少の頃から、来たるべき日に若年でありながらローマの全域を自分が指導する準備ができたのです。
私は多数のローマ軍団を配下に持ち、・・・しかしこのように話すのは、先走り過ぎることになりますね。
祖父が殺されて全ローマを指導する強力な地位が空白になる前の時点でも、自分が次のリーダーになるという運命を私は受け入れていました。
それは私の占星に関わることで、それを母は私が幼少のころ観てもらったのです。
当時その意味は理解できませんでしたが、実父が歩もうとしていた道を私が進むことを、母が非常に誇りにしていたことを覚えています。
彼女が話したことは、私はローマの指導者になるだけでなく当時の世界全体の指導者になるように、この世界を超えた領域から要請されていて、間もなく「教師」がやって来るので、そのために私がローマでの地位を得るということでした。
その意味は子供の私には理解できませんでしたが、(アクティウムの海戦で)最終的にアントニウスを破った頃から、この世界を超えた領域から自分がやって来た真の理由を思い出し始めました。
私がオクタヴィアヌスとして今生で生を持つ前に、私は向こうの領域で「展望室」に居て、私が直面することになる状況のすべてが足元に並べられていました。
それは、「教師」が地球へやって来ることになっているので、ローマに平和をもたらし、彼のメッセージに対して世界を準備することが私の使命だということでした。
当時の世界のほとんどは無秩序状態で、組織的な文明のない地域が沢山ありました。
その大半は、土地から土地へ流れ歩いて略奪することだけが目的の暴徒集団によって占められていました。
人々が集まって定住するようになり、法が支配して地域全体に平和がもたらされるような、開化した生活をスタートさせる必要がありました。
私の仕事は、ローマが支配した地域の全体を統治し、そこに文明と教育をもたらし、人々の心に道徳やスピリチュアルな観念を芽生えさせることでした。
当時の世界でも神に対する観念はありましたが、人々が考える神々の多くは、生贄(いけにえ)を要求する神々でした。
したがって生贄が、平和と平穏に取って替わられるべき段階に来ていました。
その「教師」は平和と人間精神の高揚を主眼としており、私が地球へやって来たとき、その使命を胸に抱いていました。
私の実母ユリアと実父フラビウス、そしてカエサルと彼の家族も、私と同じ精神階層の同じ精神的家族に属していました。
私たちは、人類の精神的進化を支えるグループの一部でした。それで私たちの使命は、人類がスピリチュアルな道に沿って進化するように支援することでした。
そのために、しかるべき時節が到来したときには、召集されることになっているのです。
物事にはサイクルがあって、人々がスピリチュアルな真実を身につけることを、特段に必要とする時節があります。
「教師」の魂は、それまでも様々に異なる人物として地球に現れており、その度に私たちも「教師」の活動を支援するために、やって来ていました。
そして、この地球の「現代」において、私たちは再び召集されています。
人々は精神生活において更に前進する必要があり、「教師」が再びやって来るのです。
しかし今回は、もっと大きなリスクが伴います。それには、タイミングという要素が関係します。
今回のグループとしての進化に従って行こうとしない人々は、この機会が次にやって来るまでに永い永い待ち時間があるでしょう。
今回の私のメッセージが、致命的に重要である理由がそこにあります。これほど「賭け金」が高かったことは、かつてありません。
カエサルは今回、当時の私の物語や体験について話し、また人類の前途に何があるかを私の視点から話すように依頼してきたのです。
これは私にとっては願ってもないことで、これまでに何度もやってきたことです。私たちのグループファミリーは、このように、人類のスピリチュアルな方向づけに関わってきました。
「救世主」の家族の下で、地球に対してダイレクトに仕事をするのが私たちの役割です。そのレベルの権威者から呼ばれたとき、いつでも応えられるようにするのが私たちの使命です。
それ以外のリーダーシップの下で、私たちが仕事をすることはありません。
地球上に住んでいる人類のために働くことが私たちの使命なので、地球が仕事場と言ってもいいでしょう。
どの惑星も、それをスピリチュアルにリードする独自の家族を持っています。
地球に関しては、私たちとは別の分野で、人類の進化を支援する役割集団があります。
例えば心の発達のような身体に密接した分野については、別の、いわば部局の担当です。
他にも、自然の物質的なレベルや働きについて、調和をもたらすために献身しているグループがあります。
樹木や花や穀物などは、人類のレベルを超えたスピリチュアルな導きがなければ、進化しないのです。
あらゆる事が、それぞれの責任を与えられた統治グループによって計画されています。
あなた方が花を見ると、それはもうシンプルで完璧だとみえるでしょうが、そのレベルまで進化させるのには、たくさんの試行錯誤がありました。
それは動物の世界についても同じことです。
いま見られるような調和した美しさを、この世界にもたらすまでには、たくさんの試行錯誤や失敗があったのです。
あなた方がご覧になる、すべてのものについてそれが言えます。
そのような発展進化を担当するグループがあります。
あらゆる分野について仕事の割り当て表があり、私たちそれぞれが、担当分野で働くのです。
このような計画のすべては、もっと高い創造のレベルで調整されます。
それぞれのレベルでの活動が、すべて統合されて宇宙の中心にいる創造主の元へフィードバックされるプロセスについては、これまでの話である程度は想像できると思いますが、実際には、あなた方の想像をはるかに上回っています。
全てのシステムとその中での変化は、多数のチャンネルを通じて報告され調整された上で、最終結果が中心にいる創造主にフィードバックされなければなりません。
それぞれの階層は担当システムの世話をし、それを改善した上で、最終結果をセントラルサンに送ることになっていて、完璧でないものは何一つとして、送るわけにはいかないのです。
創造という行為に関しては、完璧さ、細心の注意、そして愛が、私たちの心を占めています。
私たちは、創造の、つまり神の計画の、換言すれば宇宙の進化の非常に早い段階で示された青写真の追随者です。
それを私たちは、ガイドラインに従いながら、能力の限りを尽くして達成するようにします。
最善でないものは、決して私たちの手からこぼれないようにしてきました。
今日のように、多くのことが危険にさらされ問題になっている時に、神に向かう精神の王国を世話するのに、私たちが利用できるあらゆる手段を使うのは驚くことではありません。
私が、このような形で地球に戻ってきて、このような情報をお話するのは奇異に見えるかも知れませんが、私たちにとっては非常に自然なことです。
この地球を覆う大混乱を、人間の魂が通り抜ける手助けをするのに、私たちが何一つ見落とさないようにするのは当然のことです。
私たちは、与えられた使命に挺身しています。
「救世主」は、すでに地球に転生しており、あなた方の中にいますが、まだ気づかれていません。
彼がやって来ることは、ずっと予言されていますが、そのタイミングは正確ではありませんでした。
今がその時です。彼がやって来ることを、宇宙が認めているからです。
宇宙からやってくるエネルギーのお蔭で、今は非常に幸先のよい時となっています。
私たちは何年も前から、この時が来るのを見越して、そのための準備をしてきました。
そのプロセスを用意してきたので、この媒体を通じて私たちのプランを明らかにすることになるでしょう。
あなた方を支援しようとする存在は多数います。
物質界に分け入って、あなた方に方向を示そうとする進化した存在たちがいます。
遠方からガイドしようとする異星人たちもいます。彼らは肉体を持って地球へ来ることもできますが、その必要は現時点ではないと思います。しかし私たちの前提が変われば、彼らは姿を現すでしょう。
広大な精神階層の存在たちも、やって来てあなた方を支援する態勢にあります。
人間の姿をした天使たちが、現に地球に居て、このプログラムを手助けしています。一度も地球に転生したことのない魂たちでさえ、私たちの呼びかけに応えて、その中にいます。
これは私たちにとって巨大な出来事で、何千年の歴史で最大のものです。決して軽々しく扱うつもりはありません。
かつては、今回のように肉体を持ったまま上の次元へ進化を遂げることは、永い時間を要する困難なプロセスでした。
地球には神聖な場所がいくつかあって、そこにある特別のエネルギーが地球を宇宙へ結び付けていました。
古代人たちは、それを利用した進化の道を知っていて、その場所に聖堂を建てたり、場所をマークする巨石構造物を置いたりしました。
しかし、そういう助力を得ても、知識や覚醒への道のりは困難を極めました。
今日では、この大転換が人類にとって何を意味するかを認識している人にとっては、そのプロセスはかなり容易でしょう。しかし時局としては、決して容易ではありませんが。
今ほど多くのことが問題になっている時期は、かつてありません。
このメッセージを理解できない人、これまでの地球の教えと違い過ぎて奇妙だと思う人に対して、私たちに出来ることは、そのような考え方を憐み、同情することだけです。
もし私が古代ローマに住んでいた時、誰かが同じことを言ったとしたら、私も疑いを持ったでしょう。
しかし、あなたが現時点でやるべきことは、周囲を見回して、すっかり物事が変わっているのを感じるようにすることです。
急激に、事態は変化していて、一つの大惨事から次の大惨事へと動いているのが見えます。
緊急事態が矢継ぎ早に起こるように見えるでしょう。
不穏や不調和、そして劇的な状況が、絶え間なく流れているように見えるでしょう。
それが、あなたや周囲の人たちの神経をすり減らすでしょう。
心に平和を持っていない人には、まるで世界は恐怖の舞台になったように見えるでしょう。
したがって、まずは心が平和であることです。
これは、あなた方の周りが不調和な争いて満たされているので、容易なことではありません。
しかし神は厳と存在しており、プランがあることを理解しましょう。
あなた方の祈りは聴き遂げられ、地球は平和で満たされるでしょう。しかし直ちにというわけではありません。
平和が定着するまでには、数年を要するでしょう。
地球は、地殻変動によって揺れ動くでしょう。
それは単に地球の浄化活動で、そうすることで地球は生き抜くようにしていることを理解しましょう。
太陽は、過去に記録がないほど活動のレベルが増すでしょう。
電気的なシステムは障害を受け、それは電気通信やコンピューターに及ぶでしょう。
あなた方が、この上もなく大事にしているものが、どれもこれも障害を受け、それは人間や動物の行動にも影響するでしょう。
特に動物は、彼らに聴こえる地球の中心核から来る雑音が変化するので、混乱させられるでしょう。
大型の海棲哺乳類は、その変化が引き起こす音の水中伝播速度が、ほとんど瞬間的に達するほど速くなるので、自らを岸に打ち揚げるストランディングをするようになるでしょう。
クジラ類にとって、その音の大きさは耐えがたく、それが潜水艦などの人工的な音によって加重されます。
クジラの鼓膜が障害を受け、混乱してストランディングするのです。
彼らが現在位置を特定する要素を、感知することが出来なくなり、水中と岸辺との区別がつかなくなるためです。
これらすべてがますます激化し、世の終わりが到来したかと思うでしょうが、それはありません。
あなた方の神経はすり減らされるでしょうが、人生は終わりになりません。
そのような状況は、空間の断裂が完成し、その分裂が波動レベルの境界を進むまで継続するでしょう。
そして、それが始まった時と同様に、不意に終わるでしょう。
恐れることは何もありません。神は、あなたの傍にいて、神は愛です。
私は精神体として地球のここにいて、それをあなた方に告げることが出来ます。
私は、オクタヴィアヌスとして地球へ来る前に、そのことを知っていました。
そして今、スピリットとして、あなた方の前に立って、それを知っています。
神は愛なり――その考えに、あなた自身を合わせるようにしましょう。
愛に満ちた思いで心を満たすことが大切です。
直ちにそれをやりましょう。毎日これを思い起こしましょう――神は愛なり。
これを言葉にする時、それが身体に及ぼす効果を感じるようにしましょう。
これを毎日やりましょう。それを頻繁に言うようにしましょう。
そのような想いが、からだを変えるのを感じましょう。
しかし結果が出るまでには、時間が必要でしょう。
あなたの思いが、からだを恐怖で満たしてきたからです。
ありとあらゆる憎しみの想念によって、潜在意識のレベルで、からだは一杯になっているでしょう。おそらくあなたが考えもしないうちに。
あなた自身や家族のために日々の仕事に精を出していて、自分の想念に、あまり気を配っていないのではないでしょうか。
あなたの心と体の組織に深く埋め込まれた想念を、あなたは持ち運んでいます。そして「思いが全てを創る」ことを忘れています。
想念は感覚のエンジンです。そして感情は、からだと心を動かします。
それは負の連環のようなもので、愛によって断ち切られる必要があります。
テレビを視聴し新聞を読むことから入ってくるニュースを通じて、ネガティブな情報が絶え間なくあなたの心を襲撃しています。
ネガティブな想念は、目と耳を通じて際限なく養われます。それはまるで、最高記録が絶えず造られるようなものです。
ネガティブなことを見聞きした後で就寝するのは、あまりいい考えではありません。
ニュースが精神を高揚させるような内容を持っていることは、極めて希です。
したがって、そのようなものを手放すことが必要になります。
他に何もすることがないなら、神は善で神は愛であるという思いで心を満たしましょう。
あなたの愛と希望の感覚を通じてそれが信じられるようになるまで、何度でも繰り返して言うようにしましょう。
◆〔続 アウグストゥス人類の前途を語る〕へ続く
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