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ジョルダーノ・ブルーノの貴重なメッセージ(アセンション時局’14

[201445]

 

 

ジョルダーノ・ブルーノGiordano Bruno1548-1600)をご存知ない方は日本では珍しくないでしょう。

しかしヨーロッパでは、カトリック教会が最高権威として君臨した中世後期からルネッサンスにかけての暗黒時代に、コペルニクスの説を擁護し、地球は宇宙の中心でないことを唱えた人物として、ガリレオ・ガリレイGalileo Galilei1564-1642)と共に引き合いに出される存在です。

しかし両者には、大きな違いもあります。

 

第一に、ブルーノはローマ教皇庁の異端審問に対して最後まで自説を曲げず、8年間の獄中生活の挙句、ローマ市内の広場で火炙りの刑に処せられています。しかも「とろ火(スローファイア:Slow Fire)」で時間をかけて生身の体を焼くという最も残忍なやり方で。

さらに、それに続いて全ての著作が禁書にされています。

一方ガリレイの異端審問が始まったのはブルーノの死後なので、自分の身の処し方について影響を受けたことは間違いないでしょう。

実際にガリレイは、1632年に発行された『天文対話』では、天動説と地動説の両方を仮説として紹介する形を採っています。

そして、それでも『天文対話』が問題だとされた1633年の異端審問裁判では、地動説を放棄する誓約を読み上げることによって死刑を免れています(判決としては有罪で、監視付きの邸宅に軟禁されることになりましたが)。

 

ちなみに、宗教がらみで残忍な殺され方をした別の事例として、高名なアレクサンドリアの女性科学者Hypatiaヒュパティア(BornAD 351370Died415)が、暴徒化したキリスト教徒に殺害されたケースがあります。

ここでは詳細は省略しますが、彼女の惨殺は、膨大な蔵書を誇ったアレクサンドリア図書館の喪失とも相まって多数の学者の逃避を引き起こし、当時の世界で学問の一大拠点だった古代アレクサンドリアの衰退につながるほどの大事件でした。

その生涯は、スペイン人の映画監督アレハンドロ・アメナーバルがハリウッドに進出した後に製作した映画「Agora:(邦題:アレクサンドリア2009年公開、日本公開2011年」にもなっています。

なお、一口に「初期のキリスト教徒」と言っても、ここに出てくるような権力者に盲従して行動する人々と、エッセネ[]のような存在とを峻別する必要があります。(「「マグダラのマリア」のメッセージ」参照)

 

[]エッセネ(Essenes):一般にイエスの時代とその前後にパレスチナにあったユダヤ教の一分派ということになっているが、現行の聖書を含めて歴史書には信頼できる情報はない。むしろアトランティスからの疎開者に源流を持ち、その精神や知識や秘儀を守り伝えてきたグループで、イエスの生誕に合わせてパレスチナ周辺に大量に転生してきた「チェルビムたち」の地上の受け皿で、「イエスの教え(原始キリスト教)」の母体にもなったという高次元からの情報が信頼できると考えられる。

 

第二に、ガリレイの観測に基づく所見がせいぜい太陽系の中にとどまっていたのに対して、ブルーノの知見は広く大宇宙の構造や、そこでの知的生命体の存在にまで及んでいます。

そして太陽系は、宇宙に無数にある同様の星々の一つで、それらの星々は太陽系と同様に複数の惑星を持っていて、それらには生命が宿っていると唱えています(ただし、銀河の概念には及んでいません)。

また創造主としての神は、僻遠の「天」に単独で存在しているのではなく、この地球だけでなく宇宙のどこにも遍在していて、存在のすべてを包含していると説明しています。

さらには、イエスは(神の使徒ではあるが)神ではないとし、マリアの処女性も否定しています。

 

これらは、現に進行している新時代へのプロセスの一環として、この数十年にわたって私たちが高次元の存在や宇宙の同胞たちから様々な形で情報を受け、また目を開かされてきた(いまだに必ずしも公知のものになっていないものを含む)最先端の知見に整合しており、それが400年以上前にブルーノによって唱えられていたのは驚くべきことです。

この点に関しては、下記したブルーノ自身のメッセージにあるように、エジプト神話やギリシャ神話の神とされている「トートThoth(ギリシャ神話ではヘルメスHermes)」との繋がりが大きく影響していると見られます。

 

トートに関しては、当然ながら、エジプト神話を含めて一般に流布されている情報に信頼できるものは皆無です。

しかし、トート自身から寄せられたメッセージが大いに参考になります。

かいつまんで言えば、トートは、およそ13千年前にアトランティスが最終的に崩壊するプロセスで起こった「光とヤミの戦い」で、光の側で主要な役割を果たした指導者の一人でした。

そこで強大な力を持つに至ったヤミの勢力は、地球外からやって来た存在たちで、大衆の支持も得て大陸をヤミの波動に染め上げていったので、その崩壊は直接的には力の誤用(悪用)によるものだったとしても、この惑星を守り残すために必要でもあったと言います。

そしてギザの三大ピラミッドとスフィンクスは、崩壊を見越してアトランティス文明の片鱗を後世に伝え、標識として私たちの時代(アセンションの時代)に繋げるために、アトランティスの崩壊前から始まり崩壊後まで建設を継続したプロジェクトで、トート自身が中心になり、アイシス(イシス:Isis)やホルス(Horus/Horos)などの協力を得て完成させたものです。ピラミッドには、イニシエーションなど他にも目的がありますが。

その建設には、音やその他の波動を用いて石を浮かせるなど、現代人が持っていない人間の能力や技術が使われており、その証拠は明白だとのことです。

トートについては更に、イエスの生誕にまつわる大きな役割などもありますが、ここでは割愛します。

 

第三に、現在に至るまでのローマ教皇庁の両者に対する姿勢の違いがあります。これについて流布されている情報には混乱が見られますが、次が、ほぼ正確な情報と見られます。

ガリレイに関しては、上記した『天文対話』がローマ教皇庁の許可を得て1712年までには再販されています。また、1983年に教皇ヨハネ・パウロ2世が公式に謝罪して、完全に名誉が回復されました。

しかしブルーノについては、2000年(聖年/特赦の年)に、同じ教皇ヨハネ・パウロ2世が、2人の枢機卿を用いて、「ブルーノは教義からあまりにも偏向していたので、赦免には値しない」という主旨の話をさせています。

更に彼らは慎重な言葉で、こう続けています。――「この件に関係した者[]:尋問者=宗教裁判官を指す)の善悪の判断をするのは私たちの立場ではない。しかし公平に見て、権威者によるそれらの手順や暴力的な結末は、本件や類似のケースに関しては、教会側としては深甚な遺憾の意を表明することはできない」――と。

一方で教皇ヨハネ・パウロ2世は同じ年に、特定の人名を挙げずに、宗教裁判によって死亡した著名な「哲学者たち」や「科学者たち」に対して、一般的な謝罪を表明しています。

ご存知のように教皇ヨハネ・パウロ2世は、まれに見る進歩的な考えをもち、それを実践した教皇でしたが、保守勢力が渦巻くヴァチカンの中では、ここまでやるのが精一杯の線だったのでしょう。

 

なお、ブルーノの生涯については、ノートルダム大学(本部:アメリカ・インディアナ州)のローマにあるキャンパスで教鞭をとっている女性ライターIngrid D. Rowlandさんが出版された“Giordano Bruno: Philosopher / Hereticジョルダーノ・ブルーノ:哲学者にして異端者という素晴らしい著作(ハードカバー版2008/8、ペーパーバック版2009/9352ページ)があります(邦訳はありません)。

とりあえずブルーノのアウトラインを知るには、矢倉英隆さんが書かれた次が参考になります。

ジョルダーノ・ブルーノという修道僧にして哲学者

 

このような経歴を持つブルーノが、彼自身の生涯と、そこから繋がる人類の現状と前途をどのように見ているかを聴くことは、実に興味津々たるものがあります。

それでは、最近の「ラジオショー」に寄せられたブルーノのメッセージを聴いてみましょう。


ジョルダーノ・ブルーノのメッセージ

 

今夜こういう形で皆さんにお話しする機会を得たことは、たいへん名誉なことで嬉しく思っています。

今回この企画が促されたのは、あの火あぶりの刑によって私がこの世から言わば消滅したのが、1600年の2月であったことと無縁ではないことを私は承知しています。

そこで私は、私の人生と私の死の性質について、いくつかのコメントをお伝えするところから始めたいと思います。それは現代に通じるもので、おそらくすべての時代にも関係するものだからです。

 

私は、あらゆるものを包含する、知識の基本となるものを徹底的に学んで、そこから得られる真実を立脚点にしたいという強い意欲を持ってやって来た人間でした。

もちろんある意味で、私が人生の後期に表明したような基本的な知見を、当初から知っていたわけではありません。

私は50年と少し生きることができましたが、20歳台の初め頃から、そのような理解が強く浮上してきて人生の中で交錯するようになりました。

 

例えば、私はドミニコ会修道士の伝統に身を置きましたが、そのような伝統に永く留まることはできませんでした。

多分5年かそこらで、そこでの状況に耐えられなくなりました。

私の場合、あたかも自分の内部から、驚くべき知識が様々な形で湧いて出るような感触がありました。ただ単に、物事を知っていたのです。

それでも私は、そのような知識をどのように、いわばドッキングさせられるかを探求するように導かれました。

 

私が特に興味を持ったのは古代の伝承で、文字通りに湧いて出た最も古い伝承はエジプトのもので、あのトートの教え、つまりヘルメスの伝承です。それらに特に関心を持ちました。

しかし私が知ることになった鍵ともいうべき要素は、少なくとも歴史上は認知されていないので記録にはないでしょうが、自分はチャネリングができるということでした。

私は他の次元の存在たちにつながることができたのです。

 

私がトートの、つまりギリシャの伝承ではヘルメスの教えを所望すると、彼と直接コミュニケーションを図ることができ、彼の教えを理解することができました。

そして私たちの間には、魂の深いつながりがあることが分かりました。

そこで、一旦こういう認識が確立すると、私は本物の知識や知恵を会得することができるようになったのです。

それらは、お互いがその気になって繋がりさえすれば、私の内部から情報が湧き出るという感じで、それがこの知識や知恵、そして認識がやって来る内部的なメカニズムです。

 

そういうわけで、この内部的な繋がりが、私のあの生涯で、私の知識や認識の言わば源泉になりました。

もちろん私は他の伝承にもつながり、惑星たちが太陽の周りを旅する仕組みについて、コペルニクスの教えも受けました。

しかしその一方で、私が持っている内部的な繋がりから湧き出すものの中には、いわば物事に対する私のセンスのようなものがあり、そしてもちろん私の別の側面というべき存在が、つまり魂のモナド[]が意図するものも含まれる――こういうことを私は認識していました。私は、他の次元にも内部的に繋がることができたからです。

 

[]モナド(monad)創造主の分身として魂が創られる際に、それぞれが特定の個性を持つ「魂の大元(モナド)」が先ず創られ、そこから多数の個別魂が派生する構造になっている。各モナドは、自己から派生させた個別魂の宇宙の様々な領域における体験を集約すると共に、独自の理念や意図を持って、創造の目的に沿う方向に個別魂を導く役割を果たしている。個別の魂からすればモナドは自分の別の側面で、それを通じて創造主に繋がっており、また同じモナドに属する多数の個別魂の転生体験を共有している。

 

そのように、これらのすべてが私の認識の源泉になりました。

しかし当然ながらカトリック教会の内部には、これらのほとんどを明らかにする場所はありませんでした。

もちろんチャネリングの概念は禁止されており、彼らが真実だと考えていたものに対して、いわば完全なコントロール加えていました。

そして私は、教会が教えることが、私の知見と整合していないという認識を持っていました。

 

そこで、何年にもわたって私が歩もうとした道は、一方では教会の独断的な教義を認めながら、他方では自分が知り認識している真実との繋がりを保ち続けることでした。

これは大いに苦難を伴う部分で、実際に生きるのに大変な難儀をしました。

そして、私は何事にも真っ直ぐで妥協しないという評判を引き起こしていたようで、これを当時はよく思わない人が多かったのです。

 

もちろんこれは、教会の気風ではありませんでした。

同様に、あなた方が王族と呼ぶ人々に関してもそうでした。

彼らは自分たちが何かしら神聖な権利を持ち、それに応じた権力を持っていると考えていて、自分たちが信じていることに相反する言葉に敬意を表することは滅多にありませんでした。

したがって、私にはたいへん困難な時代でした。

 

その一方で私は、鍵となる認識のいくつかを他の人々と分かち合うこともできて、私の生涯での様々なやり方を通じて、少なくともヨーロッパ世界の思想に影響を与えることができたと言うことができます。

これは、私が誇りとしていることです。

 

また同時に私は、私より前にこの世界を去ったいくつかのグループの人たちと、例えば初期のキリスト教徒たちや中世に現れた特定のグループなどと、何らかの共通点を持っていたと言うことができます。

これらの人たちは、自分の内心で保持している真実を妥協の産物として曲げるよりは、いのちそのものを失うことを厭わなかったのです。

それは、内心から湧き上がってくる自分は何者であるかという理解や認識を保持することが、いのちそのものより重要で価値があるという姿勢でした。

 

そして最終的に私が、あの火刑の場所に立つまでにはいくらか期間がありましたが、私としては他に選択肢がありませんでした。

もし皆さんが歴史をひもとけば、私がその姿勢を貫いたことがお分かりいただけるでしょう。

自分が信じていること、人生の本質や創造の本質、そして人間であることの本当の意味――これらは私が決して妥協できないもので、そうした認識は私にとっては自分のいのちよりも大切なものでした。

そいうわけで私は自分の真実を貫き通し、多年にわたる拷問の末に、究極の代償を支払ったのです。

 

それを外から見た人たちは、私が置かれた状況の外面から影響を受けましたが、私が自分の真実に立っている様子が見えたわけではないので、私に対するそれまでの姿勢に変化はなく、その時点では特別のインパクトは受けなかったことを私は知っています。

 

そこで親愛なる皆さん、以上が今日お伝えしたかったメッセージの一部です。

何故なら、あなた方は私が住んでいた世界と、色々の意味で少しも違わない世界に住んでいるからです。

そこでは真実に価値がなく、嘘や歪曲や策略が好意の切り札として流通しており、真実からほど遠い世界が展開しています。

したがって、皆さん一人ひとりが、現状の世界に単純に辻褄を合わせて屈してしまうか、それとも他の人たちがどう思うかに関係なく自分の真実を貫くか――という決断を突きつけられています。

 

というのも、あなた方が生きているこの時代には、私の時代と非常に違う点があるからです。

あなた方は、これらの真実が湧いて出る時代を生きています。それは今にも現われようとしており、それを否定することは不可能です。

基本的な真実そして創造の真実は、宇宙の全体を通じて、多数の次元レベルで存在している者たちがいることです。

この事実は、意識や知性を持つ生命そのものの表現様式が、皆さんが知っている宇宙を超えて正に存在していることを意味します。

 

ここで極めて重要な認識は、この惑星で人類が、現在の人類が持っているより遥かに多くの能力を持っていた時代があったという事実です。

ここで私が言及しているのは、ほほ13千年前のアトランティス崩壊の前には、この地球に真に進化した惑星文明が存在していたことです。

そして皆さん、あなた方は、人体が持つその能力と可能性、そして自分たちが魂のレベルで何者であるかの記憶――これらのすべてが、非常に近く現れ出る時代を生きているのです。

 

そこで私がお勧めするのは、自分が知っている真実に立脚している方は、それを貫き通すことです。

それをやるのに、そのことを公に話す必要はありません。

日々の生活の中で、単に自分の真実に立脚しているだけで、この時代に展開してくる出来事に対する強力な貢献になるでしょう。

それが意味することは、出来事が展開してくるにつれ、あなたは確信を深めていく人になることです。

何故なら、現れてくる証拠は、あなたが立脚している真実と整合するからです。たとえあなたが、それを公然と話せる時が来るまで、胸の内に仕舞っておくとしても、です。

 

あるレベルでは、いま目覚めつつある人たちは、あなたの所へやって来るでしょう。

そこで私は、あなたも私のような立場に習うことをお勧めします。

あの「スローファイア」で焼かれることに、私が進んで挑んだ様子については十分な記録があります。それに付随した肉体的苦痛については、とてもお話する気になりませんが。

私は、それが私の戦いだと理解していたので、進んで受け入れたのです。

何故なら、私の立場はある意味でこの惑星の意識に、真実の構成要素の一つとして埋め込まれていたからです。そして正に、人類全体の意識にも。

 

そういうわけで私は、それを事例として皆さんが、あなたが物事の真実として知っている事への積極的な立場を、この惑星の意識に吹き込むことをお勧めする次第です。

そして皆さんは、あなた方が生きているこの時代に、この時代の真実に、勇気づけられてください。

 

いま進行している変化を、ここまで持ってくるのは大きな挑戦で大変な困難が伴いました。

そして多くの人が、間違いなく起こることへの希望を、途中で放棄してしまいました。

しかし別のレベルでは、無視することのできない強大な力が働いており、その源泉はこの宇宙を遥かに超えたところにあります。

あなた方が生きているこの特別な時代を、どうか安んじて生きてください。


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