HOME/新生への道(The Way for the New Birth)トップハイライト全容

 

 

今こそ目を覚まそう―マレーシア航空機事件の背後にあるもの(アセンション時局’14

[201487]

 

【目次】

Cosmic Awarenessのメッセージ・その1721日)

【解説】

戦闘機機関砲の貫通孔はコックピットに集中

アメリカでも憂国の士はこう見ている

Cosmic Awarenessのメッセージ・その2730日)

 

ここでは、2014717日に起こったマレーシア航空MH17事件について、その本質と現時点での意味に迫りたいと思います。

最初のCosmic Awarenessのメッセージは、事件から間もない721日に緊急的なアラームとして寄せられたものです。

それに続く【解説】では、その前半で事件の本質を明らかにします。その意味は、こういうことです。

 

メディアの報道やインターネット上で、捏造と歪曲と憶測が飛び交う一見複雑に見える状況でも、一つの核心を見るだけで事件の本質を知ることができます。それは、「9.11」における「7ビルの崩落」と同じことです。

 

本件に限らず、近年のアメリカ政府の行動やマスメディアの姿勢を危惧する「憂国の士」が、アメリカには沢山います。

そこで【解説】の後半では、その代表として、クリス・マーテンソンChris Martenson)氏の論考(731日)を紹介します。

最後のCosmic Awarenessのメッセージは、本件のアップデートとして寄せられたものですが、事実関係については特に追加はありません。ここでは、「この時代に私たちが持つべきスタンス」について述べている、その中の最後の部分を紹介します。


Cosmic Awarenessのメッセージ・その1

 

現に起こっている重大な出来事について、話を進めたいと思います。

それはマレーシア航空17便の撃墜についての最近の事態で、この会社は4か月の間に2度もターゲットにされたことになります。

 

私が申し上げたいのは、マレーシア航空がターゲットにされた一連の事件は決して偶然ではなく、明白な目的や理由もなく遂行されたものではないということです。

私が強調したいのは、マレーシア航空機撃墜という最近の出来事は作為的なもので、無辜(むこ)の会社や個人に対する最初の残虐行為と関連していることです。

 

私が本日お話する目的は、この出来事をフォローしている皆さんが、その裏にある虚偽に引きずり込まれないように警告することです。

遠慮なく言えば、これは「偽旗(にせはた)事件[]」です。

この事件の背後には、直ちに感じ取り理解される部分を超えた目的を達成するために、結集した多数の者たちがいます。

[]偽旗事件:攻撃の対象とする者が実行したように見せかける事件をでっち上げ、その先の行動に利用する自作自演の作戦。

 

このような出来事が起こった時、夜毎のニュースやインターネットあるいは新聞などを通じて、その展開を注目している方がなすべきことは、このシンプルな質問を投げかけることです。――「これは誰の役に立つのか? 航空機を撃墜して最も利益を得るのは誰なのか?」

 

明らかに西側の国々は、責任はウクライナ東部の親ロシア反乱者たちにあり、ロシア自身でさえこれに関与していたという立場を保っているようです。

 

そこで私は、この件を一歩前に進めてみましょう。「これは誰にとって好都合か?」という質問の検証です。

あなたが、扇動された視点や非難ばかりの視点からではなく、バランスを保った中立的な立場でその質問を発し、東西の両方を均等に観察したとしましょう。

そうすれば、民間航空機の撃墜はロシアにとって利益はなく、ウクライナ東部の反乱者たちの利益にもならないことが分かるでしょう。

それどころか、彼らを非難する国際世論に火をつけ、ロシアやウクライナ東部の反乱者たちに対する、いっそう強力な行動を促すことになるでしょう。

 

しかし同じ質問をウクライナ政府や西側に対して適用すると、彼らの主張は、事件をロシアのせいにして非難を呼び起こし、反ロシアの行動に対する国際社会の支持を取り付けることを通じて、西側勢力の利益になることが分かるでしょう。

 

人々の感情や思考を操り、すでに計画済の「次の行動」に対する支持を取り付ける「偽旗事件」によって、無辜の市民が犠牲になったのは、これが初めてではありません。

何十年も前のベトナム戦争を引き起こすために、この手口が使われました。

その際は、アメリカの軍艦が攻撃されたという口実[]によって、アメリカ政府が主導する反撃行動を引き起こし、ベトナム戦争が始まったのです。

[]トンキン湾事件:1964年に北ベトナムの哨戒艇がアメリカの駆逐艦を魚雷攻撃したとされた事件で、ベトナム戦争の発端になったが、1971年にニューヨーク・タイムズの記者が、当時のジョンソン政権による自作自演だったことを暴露した。

 

同じ手口が「9.11」でも使われました。

このケースでは、アフガニスタンとイラクを侵略する計画が根底にありました。しかしタリバンやその地域の勢力に対する敵意を一般社会に醸成して、アメリカや同盟軍が侵攻できるようにする必要がありました。

 

今回は、同様の目的を遂行するために、同種の事件が引き起こされました。

またしても無辜の人々が、人心を操ってロシアに対する作戦行動への支持を取り付けようとする者たちの手で、殺害され処刑されたのです。

その目的は、今回の出来事および同様に計画されている別の出来事に反撃することを口実にして、NATO軍をウクライナへ侵攻できるようにすることです。

 

もし、今回の出来事によって最も利益を得る者たちが、その行動が支持される程度に国際世論を操ることが出来れば、彼らの行動はエネルギーを与えられるでしょう。

その場合、彼らは前述したようにNATO軍を、つまり西側の勢力をウクライナへ侵攻させ、そこから第3次世界大戦につなげるプランを促進させる状況を造るでしょう。

 

今は、これらの出来事を、国粋主義的な熱情や愛国的な義務からではなく、また双方から発せられるウソを信じるように操られた者の立場からではなく、正しく精査することのできる時代です。

繰り返すようですが、バランスを保った中立的な立場で質問を投げかけ、夕方7時のニュースに、うかうか乗せられないようにしましょう。

誰もが、積極的にこう言えるようになるべきです。

――私は、この行動を支持しません。あれは私たちの敵がやったことだと単純に信じることはしません。彼らは敵だと、私たちが教えられているだけのことです。

何故なら、権力を持つ者たちは計略と目的を持っており、それを推し進めるためなら、どんなことでもやると知っているからです。

 

したがって、この非常に重大な時に、そうした出来事が全面的に展開しようとしている時に、造られた敵に対する大衆の意見が発火段階にまで煽られようとしている時に、すべての人が中立とバランスを保ち、必要な質問を発し、状況を客観的・大局的に見ることが大切です。

 

この出来事を、一方が正しく一方が悪いと決めつけ、あるいは正しいと見える者を支持し悪く見える者を支持しない、という二元論的な立場ではなく、統合的な意識をもって両方を見るようにするべきです。

その理由は、状況を裏で操る勢力があるからです。彼らは、無辜の人たちを操り利用します。

それは、この恐ろしい事件の犠牲者だけでなく、彼らの企みに応じ進んで戦争への道を歩もうとする全ての人々が該当します。

彼らは、現に権力を持っている秘密結社のエリート、堕落したヤミの勢力で、彼ら自身の目的に沿うように常に人類を利用してきたのです。

 

この段階で重要なことは、精神界の最高の力を呼び出して、すべての人が知恵と感性を持って前進し、現在の状況が第3次世界大戦へエスカレートすることのないように、導いてくれるようお願いすることです。

 

あなた自身の体験の場、つまりあなた自身の現実を創ることに関して、現在の悲劇的な状況は、人類を彼らが計画した目的へ、そして彼らが計画した到達点へ向かうように強要しようとする数多くの状況の一部に過ぎません。

それは、すべての人にとって、自分自身のための別の時間軸を創り、人生進路が、この特別なルートに沿って沈んでいくことのないようにするチャンスでもあります。

 

同時に私は、心ある方に対して、これらの出来事の一部になることを選んだ犠牲者たちに対して、彼らが自身の魂へ戻り、また精神界へ戻るスピリチュアルなコースをサポートすることをお勧めします。

 

私自身も自分のエネルギーを、この中立とバランスを保つ行動に対して送ります。それは、個々の人類だけでなく人類の全体に対してです。

皆さん一人ひとりが、それぞれの進路で、それぞれのやり方で、同様にやることをお願いします。


【解説(小松)

 

上のメッセージでCosmic Awarenessは、今回の事件を直接的には誰が引き起こしたかを、さりげなく指摘しています。

この箇所です。

 

同じ質問をウクライナ政府や西側に対して適用すると、彼らの主張は、事件をロシアのせいにして非難を呼び起こし、反ロシアの行動に対する国際社会の支持を取り付けることを通じて、西側勢力の利益になることが分かるでしょう。

 

またしても無辜の人々が、人心を操ってロシアに対する作戦行動への支持を取り付けようとする者たちの手で、殺害され処刑されたのです。

その目的は、今回の出来事および同様に計画されている別の出来事に反撃することを口実にして、NATO軍をウクライナへ侵攻できるようにすることです。

 

これを裏付ける、「否定する余地を与えない明々白々の事実」が、墜落した飛行機の残骸の中から浮上してきました。

メディアの報道やインターネット上で、捏造と歪曲と憶測が飛び交う一見複雑に見える状況でも、一つの核心を見るだけで事件の本質を知ることができます。それは、「9.11」における「7ビルの崩落」と同じことです。

 

戦闘機機関砲の貫通孔はコックピットに集中

 

次の写真をご覧ください。

 

マレーシア航空MH17コックピットの残骸          同左の部分拡大

 

これについて、ドイツのパイロットで航空の専門家でもあるペーター・ハイセンコPeter Haisenko)氏が極めて客観的な分析を行っています。(730日、81日に〔補足〕を追加)

http://www.anderweltonline.com/wissenschaft-und-technik/luftfahrt-2014/shocking-analysis-of-the-shooting-down-of-malaysian-mh17/

この写真は、MH17の「コックピット(操縦室)」で、パイロット側の残骸である。

MH17の貫通孔はコックピットに集中しており、機体の他の部分には見られない。

この写真では、砲弾が外から侵入したケースと、(反対側から侵入してコックピット内を通過して)外へ飛び出したケースとの両方がみられる。

航空機のコックピットは(高速で大型の鳥類に衝突するケースなどを考えて)「特別に強化された金属」で構成されている。

航空機のコックピットにこのような貫通孔が残ることは、(ミサイルによる破壊ではなく)戦闘機「スホーイ25SU25」に装備されている(戦車の装甲を破壊することも目的とする)「複砲身機関砲GSh-302)」によって造られたことを強く示唆している。

――以上の事実は極めて明白で、憶測の域を超えている。

 

ハイセンコ氏は〔補足〕の部分で、SU25の「実用上昇限度」についても論じています。

タイム誌などは繰返し7,000メートルが限度なのでMH17の飛行高度(10,000メートル超)まで上昇はできないと論じているが、それはWikipediaがそう書いているから。しかし、20147月の初めまでWikipedia には10,000メートルと書いてあったものが、その後に「訂正」されている(ドイツ語版、英語版)。

航空関係で参照されることの多い“Janes Manuals”では、すでに1984年から10,670メートルと書いてある。

最新のデータを調べると、その後の性能向上によりSU2514.600メートルとなっている。

 

この部分は図らずも、誰でも「創作」でき誰でも「訂正」することのできる「Wikipediaの記述は必ずしも信頼できない(ヤミ勢力の工作員の格好の活躍舞台になっている)」ことを示唆しています。

要は、背後にはマスメディアも駆使した壮大な隠蔽・歪曲工作があるということでしょう(何の具体的証拠も示さないまま、早々とロシアに対する追加制裁という「既成事実」を造ってしまったことを含めて)。

 

SU25の上昇限度が7,000メートルしかないとは、東西双方の関係者の誰も思っていないでしょう。

RT(ロシア・トゥデイ)」は721日の時点で、MH17が墜落する直前に、ウクライナ軍のSU25が接近していたことを公表しています。

http://rt.com/news/174412-malaysia-plane-russia-ukraine/

 

なお、早い段階で現地入りした、「OSCE(欧州安全保障協力機構:アメリカ、ロシア共に当初より加盟)」のウクライナ系カナダ人の調査官は、CBCニュースのインタビューで、現地で実際に見た状況として、ハイセンコ氏の所見と同様のことを述べています。

https://www.youtube.com/watch?v=76PG9RQStFU#t=470 (YouTube818秒)

このインタビューの核心は、〔64秒〜640〕の部分で、その中には貫通孔を示す別の画像も数件あります。

 

ここで、〔SU25によるコックピット砲撃が、MH17墜落の唯一の原因だったかどうか〕について検討する必要があります。

残骸が「数キロにわたって散らばった」という状況からすれば、空中で爆発したと考えるのが妥当でしょう。

次は、〔オバマ大統領とポロシェンコ・ウクライナ大統領との電話会話〕をドイツの情報当局が傍受したとされているものです(ロシアの新聞が報道)。

http://www.rense.com/general96/transobnpork.html (ロシア語の英訳)

http://japonese.despertando.me/%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E3%81%A8%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AE%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E5%86%85%E5%AE%B9%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84/ (上の邦訳)

 

ここにある両者の応答は、上記した内容と正確に符合しており、「筋書きが狂ってしまった」ことに対する「両者の慌てぶり」も含めて、本物である可能性が高いとみられます。

これによると、ウクライナ軍のSU25MH17を攻撃させることは当初の筋書きにはなく、ポロシェンコの一方的な判断だったことがうかがえます(「地上からのミサイル攻撃」が成功しない場合の「スベリ止め」を用意する)。

結果的には、まずSU25による「コックピット攻撃」が行われ、続いて(親ロシア反乱軍との境界線のギリギリまで東方へ移動させて待機していた)ウクライナ軍の「Bukミサイル」による攻撃も成功した(それによってMH17は上空で爆発し残骸が広範に飛散した)。

しかし、SU25の出動をロシアに探知され、「貫通孔だらけのコックピットの残骸」という「動かぬ証拠」を残してしまった(これを裏付けるように、「貫通孔だらけのコックピットの残骸」の写真がインターネットから次々と削除されていることにハイセンコ氏は言及している)。

――ということでしょう。

 

親ロシア反乱軍は軍用機を持っておらず、ウクライナの制空権は(東部も含めて)ウクライナ政府が握っていることは国際社会が「百も承知」している事実。しかも、ロシアは明らかに「切り札」の全部は出していないので、「オバマ/ポロシェンコ陣営」の「辻褄合わせ」は難航を極めるでしょう。

これまでにオバマがやったことは、次でしょうか。

@MH17の墜落は「誤爆」だったという情報を流させた。

A根拠のない「ロシアへの追加制裁」を「既成事実作り」として発動させた。

B(上の電話会話にあるように)イギリスが担当するブラックボックスの解析結果で、不都合な内容が流出しないように手を打った。

 

一方、ポロシェンコは次をやったようです。

@(上の電話会話の途中の《注意!》にあるように)ウクライナ・ドネプロペトロフスク航空管制室の記録を没収(抹消?)した。

ABukミサイルが東部の親ロシア反乱軍エリアから「ロシア領内へ戻る姿」と称する嘘くさい映像を流した(実際は、ウクライナ領内を東方へ移動するウクライナ軍Bukミサイルの車列か)。

Bブラックボックスの「暫定解析」と称するものを一方的に発表した。

 

ところが上のBは、ウクライナ政府が「確信犯」であることを自ら証明しています。

次をご覧ください。

親露派反政府組織が回収、マレーシアのナジーブ首相の仲介でICAO(国際民間航空機関)へ引き渡されたブラックボックスのうちFDR(飛行記録計)は英国航空事故調査委員会(UK AAIB)に解読が委ねられた。ウクライナ政府は、暫定の解読作業で、地対空ミサイルがマレーシア航空機の近傍で炸裂。無数の破片が機体に多数の貫通孔をしょうじさせ、爆発的急減圧でそのまま墜落したとの情報を流した。しかし、オランダ政府等はそうした事実を確認していないと、情報の無許可流出に厳しく警告した。

http://tokyoexpress.info/2014/08/01/

 

ここにある「無数の破片が機体に多数の貫通孔をしょうじさせ、爆発的急減圧でそのまま墜落した」という箇所は、SU25の関与をカムフラージュしたつもりでしょうが、見事に「シッポを出して」います。

コックピット以外の全ての機体の残骸には、「多数の貫通孔」が見られないからです。そしてコックピットは強靭なので、破片が当たったぐらいでは貫通孔は生じない。

 

いずれにしても、もともと全体が無理な計略だったということでしょうが、それに加えて図らずも起こった「行き違い」によってオバマの鼻息がトーンダウンし、簡単には動けない状況になったことは、とりあえず世界平和のためには喜ばしいことです。

これをきっかけに、人々の目覚めが一層進展することを期待したいと思います。

 

アメリカでも憂国の士はこう見ている

 

かのエドワード・スノーデンEdward Snowden)氏が暴露した(「世界じゅうのあらゆるプライヴァシーを消滅させること」を目的とする、マイクロソフト、フェイスブック、ヤフー、アップル、グーグルなどとNSAとの秘密協定を含む)アメリカ政府による恐るべきメディア支配(グレン・グリーンウォルド著『暴露―スノーデンが私に託したファイルGlenn Greenwald No Place to Hide隠れる場所はどこにもない”参照)、そして悪名高い「愛国法」の存在にもかかわらず、今回の事件に限らずアメリカ政府の行動やマスメディアの姿勢を危惧し告発する「憂国の士」が、アメリカには沢山います。

 

アメリカ合衆国は、最もヤミに覆われた国の一つですが、ヤミとは対極をなす個人の権利の、最高のポケットを持つ国でもあります。(Cosmic Awareness/ヤミ勢力による地球支配の現状)

 

以下では、その代表として、クリス・マーテンソンChris Martenson)氏の論考を紹介します。

 

ロシアとの戦争へ向う見ずに突進する西側勢力The West’s Reckless Rush Towards War with Russia)―731

 

現時点では何の合理的な説明もない動機からアメリカとヨーロッパは、プーチンを悪者にし、ロシアを排斥して、世界を「冷戦時代」以来となる大がかりな紛争に巻き込もうとしています。その冷戦のことは、今の議会を構成する代表たちはほとんど記憶にないでしょうが。

 

マレーシア航空のMH-17が墜落してから数時間以内に、アメリカはロシアに対して、特にプーチンに対して「口撃」を開始しました。プーチンを悪者扱いにする広告宣伝は、情け容赦のないもので、ほとんど喜劇に見えるほど常軌を逸したものでした。

 

特にアメリカとイギリスが、そうした告発を主導しています。イギリスのデーリー・ミラー紙は、MH-17事件の数時間以内に、こういう見出して紙面のトップを飾りました。

 

プーチンの血まみれの手・・・2014717日)

世界の注目はイスラエルやガザに逸れているかもしれないが、今週はウクライナ東部で高鳴る戦争が、日々に危険な様相を高めている。

 

そしてロシアのガサツ者は、手のひらから血がしたたり落ちているのに、いまだに潔白を装い、秘かに国境の兵力を強化し始めた。

 

今や我々は、十分に訓練されてなく向う見ずの武装集団の手に、重火器でさえ渡るというショッキングな出来事を見ている。

 

これはジャーナリズムがひねり出す驚くべき断片で、何の証拠や調査もなしに、誰が何を何の目的で大惨事に繋げるのかを組立てるのです。この記事の著者は、このように取りつく島も与えない口調の元ネタを誰から得たのでしょうか、アメリカとヨーロッパがますますロシアへの圧力を強めようと呼応し合っている中で。

 

それから2週間近くなりますが、アメリカとヨーロッパのいずれも、MH-17の惨事にウクライナの分離主義および(または)ロシアに責任があるとする彼らの主張を裏付ける、決定的な証拠を何一つ提供していません。事実上、皆無なのです。

 

その間に、同機の撃墜を取り巻く重要な質問が、アメリカ政府や西側のメディアから発せられたこともありません。何故でしょうか? おそらく、その質問は、以下のような(彼らにとって不都合な)別の説明につながる可能性があるからでしょう。

 

l  その地域を717日に撮った、キエフ(ウクライナ)政府のBUK-1ミサイル砲列を示すロシアの衛星写真はどうだろうか?

l  Bukミサイル・システムを構成する)上空探知用のレーダーユニットの作動を示すロシア側の証拠は、7151617日に関してはどうだろうか?

l  ウクライナの当局者に直ちに没収され、その内容を知らされていない航空管制記録はどうだろうか?

l  なぜ撃墜の瞬間にウクライナのSU-25MH-17の至近距離を飛行していたか、そのパイロットは何を見たか?

l  なぜアメリカは自らのスパイ衛星の写真に関して返答をせず、公開もしないのか―MH-17撃墜の瞬間を撮影できる位置にアメリカのスパイ衛星が位置していたとロシアは言っているが?

 

これまでのところ、アメリカ国務省とオバマ大統領から発せられた事件の全容は、つまるところ、事件の直後にかき集められた極めて疑わしいマスメディアの断片的報道、そして私企業Digital Globe)が撮った時代遅れの精度の低い何枚かの衛星写真、それに「偽りはない」という一連の発言に尽きるようです。

 

それにもかかわらず、精査され信頼できる確かな証拠を欠いた状態で、物語はメディアが繰り返す報道に深く埋め込まれ、アメリカやイギリスや大半のヨーロッパ諸国の街頭で行き会う人たちのほとんど全員が、プーチンおよび(または)ロシアに責任があると言うでしょう。

 

同様の状況が2007年に、それは(それまでのイラクの行為に関して)全ての事実が検証され公開された1年後ですが、こういうことがありました。

質問:イラクのサダムフセイン政権が、2001911日のテロリスト攻撃に、計画、資金、実行の各面で直接的に関与していたと思いますか?」に対して、アメリカ人の41%が〔はい〕と答えたのです―正解は〔絶対に違う〕なのに。

 

これが現代社会の実情で、ほとんどの人は世界の重要な出来事に、つぶさに注意を向けようとしないのです。そのような傾注の欠如によって、最も明白な嘘八百でさえ、マスメディアのニュースとして報じられると、真実として大衆心理に深く根を下ろすのです。

 

いま20147月の時点で、2001年のアフガニスタン侵攻や2003年のイラク侵攻と似たような、戦争への突進が見られます。重要な質問がメディアから発せられることはなく、実証されず検証されることもない政治的観点が、簡単に事実として繰り返し報道されます。

 

しかし今回は、その戦争への熱情は、技術レベルが水準に達していない中東の国ではなく、核の巨人に向けられています。したがって、掛け金は遥かに高いのです。ヨーロッパにとっては、もし状況が現状より先に進まないとしても、経済的損害はその弱弱しい回復にすでに起こっています。ヨーロッパの人々は、プーチンを追い詰めることによって、正確に何を達成したいと考えているのかを自らに問うべきです。

 

いずれにしても、それ自体が可能ではないでしょう。彼はロシアで83%の高支持率に恵まれており、それは大半のヨーロッパの政治家にとってファンタジー以上のレベルです。それに加えてロシアは、膨大な量の天然ガスをヨーロッパに供給しており、世界の石油輸出の相当な部分を占めています。そのどちらかでも一時的に失われると、ヨーロッパには痛烈なボディーブローになるでしょう。そして石油輸出の喪失が持続すると、世界全体を痛打することになるでしょう。

 

ウクライナやMH-17事件の進展に絡んで、プーチンを悪者にする山積みの記事を読みましたが、次の質問について説得力のある回答は一つも得られませんでした――ロシアがクリミア半島支配を継続し、自らの国境近くのロシア系住民の自衛を支援することが、アメリカにとって、どの致命的利益が危険にさらされることになるのか? 私が知るかぎり、国務省やホワイトハウスの誰によっても、それが明確に述べられたことはありません。

 

この段階で私たちが知っているのはこれです――西側は、ロシアが悪い、プーチンはもっと悪いと考えている。しかし掛金の大きさを考えると、私たちは皆、それ以上のことを知る権利を持っています。ずっと多くです。適切で完全な答を、私たちは求めます。

 

本件には、多くの背景があります。それは、約束違反、人間としての資質、権力闘争、そしてアメリカ現政権の危険なほどの外交的洗練さの欠如です。

引用・翻訳 終り

 

Cosmic Awarenessは本件について、730日に最新のメッセージを寄せていますが、事実関係については特に追加はありません。

以下では、「この時代に私たちが持つべきスタンス」について述べている、その中の最後の部分を紹介します。


Cosmic Awareness[]のメッセージ・その2

 

この段階では、精神領域からのエネルギーはかつてないほど高くなっており、今や世界は別の場所に置かれていると簡単に申し上げれば十分でしょう。

新たなコースが定められているので、夜毎のニュースが描くネガティブなシナリオに呑みこまれるのではなく、もっと先を展望しながら、これらの出来事は起こるべくして起こっていると見るようにしましょう。そして自分の人生が、ネガティブな連中の影響を受けることを許すか、それとも、より高いスピリチュアルなエネルギーを選び、それが新しい意識の夜明けに導いてくれると確信するか――これは今や、各人の選択の問題に過ぎません。

世界のことや国家のことや個人のことなど、あらゆることで個人としてネガティブを選ぶかポジティブを選ぶかは、これが今や選択の問題で、この選択は、答を追求する人にとっても、操作された真実や底意のある現実を単純に受け入れそれに従う人にとっても、ますます明確になってくるでしょう。

 

まさに、個人的選択の時であり、個人的責任の時でもあります。

Cosmic Awarenessが見るところ、前途には大きな希望があり大きな輝きがあります。それは、あなた方の惑星でかつて見られたものより遥かに明るいものです。

しかし、それでもなお個人的な旅であり、この物質界の2元的な世界で自分の体験として何を選ぶかは各人に委ねられているのです。

私としては、今こそ、そうであることを皆さんが思い起こし、その上で選択してほしいと思います。

 

[]Cosmic Awareness宇宙のあらゆるものに遍在する純粋意識(12次元)で、かつてはイエス、ブッダ、ムハンマド、エドガーケイシー等を通じてメッセージを送る。


【関連】

アセンションへの意思を堅持する

カエサルだから言える――組織的な宣伝活動にはめられて自分を失う現代人/ アウグストゥス人類の前途を語る

「9・11」から10年―マスメディア「役割放棄」の10

「マグダラのマリア」のメッセージ

続・オバマ大統領への幻想と決別する

 

[このページのトップへ戻る]

[トップハイライト全容]

[ホーム]

Copyright© 2014 Eisei KOMATSU